
離乳食のなすはいつから始めればよいのか、離乳食初期・中期・後期・完了期別に解説していきます。
離乳食を始めるときに食材別のスタート時期や形状・硬さ、さらに進め方の目安などどう進めていくのか悩むママもいるのではないでしょうか。厚生労働省や自治体の資料を参考にしながら、ママたちによる、いつから離乳食に取り入れたのか、メニュー例や保存方法などの体験談について紹介します。今回はなすです。
野菜を離乳食に取り入れるときは、お米のお粥に慣れてきた頃にじゃがいもなどをペーストにして与えてから種類を増やしていくとよいようです。なすは、下ごしらえや冷凍保存がしやすいようで、離乳食として多くのママに用いられるいるようです。
なすはいつから離乳食に使用できるのでしょう?
離乳食の開始時期の目安としては、
・授乳の間隔があき、タイミングも一定になってきた
・食物に興味を持つようになってきた
・スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
などがあげられるようです。
食事のタイミングは、体調やご機嫌が良いなど子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始めましょう。
離乳食を開始して1カ月を過ぎた頃から、1日2回食で食事のリズムをつけていくようになるでしょう。
生後9カ月頃から、授乳やミルクがメインではなくなる子が増えてくるかもしれません。1日3回食に進めていくなど、大人と同じ食生活が始まる時期といえるでしょう。
1日3回の食事のリズムを大切にすることが、生活リズムを整えるきっかけの一つと言えそうです。
厚生労働省の資料をもとに平均値を割り出した結果、平均89.9%のママがこの時期になすを含む野菜を離乳食で与えているようです。
調理用計量スプーンの大さじは15ml、小さじは5mlです。1mlを約1gとして考えれば、量の目安にできそうです。
調理形態の目安は、なめらかにすりつぶした状態
子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始める
調理形態の目安は、舌でつぶせる硬さ(豆腐くらい)
1回当たりの目安量は20~30g
調理形態の目安は歯ぐきでつぶせる硬さ(バナナくらい)
1回当たりの目安量は30~40g
調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める硬さ(肉団子や茹で卵の白身くらい)
1回当たりの目安量は40~50g
「7カ月の頃に作ったメニューです。小さく切ったなすと大根おろしを、昆布だしでなすがトロトロになるまで煮込みました。水溶き片栗粉を加えて口当たりをなめらかにすると、初めてでも食べやすいようでした」(20代ママ)
初期から中期の、お粥やすりつぶした野菜を食べることに慣れた頃、初めてなすを与えたというママが多くいました。
「1歳1カ月の頃から、小さく切ったなすと玉ねぎ、鶏ひき肉をトマトで煮てミートソースを作っています。お粥やうどん、パンにかけても自分から進んで食べてくれます」(30代ママ)
後期から完了期の離乳食は、子どもが自分から食事できるように、工夫して作るママもいるようです。
「下ごしらえしたなすの身を裏ごししたり、すりつぶしたものをお湯でのばし小分けにして冷凍していました。製氷皿を使ってだし汁や野菜スープを加えて冷凍保存しておくこともありました」(30代ママ)
離乳食が始まる頃の初期・中期は1日の食事の回数や、1回の量も多くないので、冷凍保存しても多く作らなかったという声もありました。
「茹でてフォークなどでほぐした状態のなすを冷凍保存用パックに薄くのばして冷凍保存していました。また、トマトソースといっしょに煮込んだものを冷凍保存しておくこともありました」(20代ママ)
後期・完了期の頃は、子どももよく動くようになり目が離せなくなるので、すぐに調理できる状態にしてから冷凍保存しているママも多いようです。
「なすを選ぶときは、ハリやツヤがあり、水分がたっぷりと入っているずっしりと重いものを選んでいます」(20代ママ)
子どもが食べやすい食感になるように意識して、購入するときに気をつけて選んでいるママが多くいました。
「なすは皮を剥いて輪切りにし、使いやすい大きさに切り、よく水にさらしてアク抜きをしてから茹でていました」(30代ママ)
なすは切るとすぐに黒ずんでくるほどアクの強い野菜なので、しっかりとアク抜きをした後は、すぐに調理していたママが多いようです。
なすは離乳食初期・中期・後期・完了期のいつからでも使える食材で、よく煮込むととろとろになり、つぶしやすいので離乳食に適しているようです。冷凍保存もしやすいようで、味付けや調理方法など工夫をして食事に取り入れていけるとよさそうですね。
離乳食の時期が進めば大人のメニューから取り分けて調理することもできるでしょう。家族と同じようなメニューをいっしょに食べることで食事の楽しさを伝えてあげられるとよいですね。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
※記事内で使用している参照に関する内容は、2017年12月20 日時点の情報となります。
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