離乳食に加える食材の種類と順番。段階別の進め方や、母乳やミルクのバランスについて

離乳食に加える食材の種類と順番。段階別の進め方や、母乳やミルクのバランスについて

離乳食が始まると、おかゆや野菜、卵や肉などのタンパク質をどのような順番で加えていけばよいのか、悩むママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、離乳食初期、中期、後期で取り入れたい食材の順番、母乳とミルクのバランスについて、厚生労働省の資料を参考にしながら、ママたちの体験談も交えてご紹介します。

離乳食の進め方

離乳食を始めたばかりのママは、これからどのように進めていけばよいのか知りたいこともあるのではないでしょうか。

厚生労働省の資料によると、離乳食はおかゆから始め、新しい食品を始めるときには一さじずつ与え、幼児の様子を見ながら量を増やしていくとされています。慣れてきたら野菜や果物、さらに慣れてきたら豆腐や白身魚など、種類を増やしていくとよいと書かれてあります。

今回の記事では離乳食初期、中期、後期においての取り入れる食材の順番や、母乳・ミルクとのバランスなどママたちの体験談を元にご紹介します。

離乳食初期の食材の順番

離乳食初期に、ママたちはどのような順番で食材を取り入れていったのでしょうか。おかゆ、野菜、タンパク質の種類別にご紹介します。


おかゆ

「離乳食の最初の一口はペースト状の10倍がゆからはじめました。嫌がることなく食べてくれて嬉しかったです」(6カ月の赤ちゃんのママ)

離乳食はおかゆから始めるとよいようですが、初日の1さじから始め、赤ちゃんの様子を見ながら2さじ、3さじと徐々に増やしていくとよさそうです。おかゆに慣れてきたら、新しい食材を始めてみてもよいかもしれません。


野菜

「はじめての野菜はにんじんのすりつぶしをあげました。おいしかったのか、1さじでは物足りないようでした」(6カ月の赤ちゃんのママ)

初めて食べる野菜としてにんじん、大根、かぼちゃ、玉ねぎなどを、おかゆ同様になめらかなペースト状にして与えていたというママの声もありました。ほうれん草などの葉物野菜は、茎ではなく葉の部分を使うようにするとよいかもしれません。赤ちゃんの様子を見ながら、1品目・1さじずつ増やすとよさそうです。


魚、豆腐

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「茹でた真鯛をほぐして食べさせていました。より食べやすくするために、じゃがいものペーストに混ぜてなめらかにしたものをあげていました」(6カ月の赤ちゃんのママ)

離乳食初期には豆腐や真鯛、しらすなどの白身魚、きなこなどのタンパク質をあげているママがいました。食べやすいようにペースト状にし、1さじずつ徐々に増やしていくようにするとよいようです。

厚生労働省の資料によると、離乳食を開始した1カ月間は母乳、ミルクは子どもの欲するままに与えてよいとされています。2回食になった頃からは、離乳食後にそれぞれ授乳をし、母乳の場合は子どもが欲する分を、ミルクの場合は1日3回を目安にあげるようにするとよいようです。

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離乳食中期の食材の順番

離乳食中期ではどのような食材をどのような順番で取り入れていけばよいのでしょうか。ママたちが取り入れていた食材を種類別でご紹介します。


おかゆ

「初期の頃より少し粗い、7倍がゆにしました。モグモグと口の中で味わうような仕草が見られてかわいかったです」(7カ月の赤ちゃんのママ)

「離乳食に慣れてきたので、だし汁に細かくしたにんじん、豆腐、茹でうどんを入れて、うどんのメニューを作りました」(8カ月の赤ちゃんのママ)

この時期のおかゆは、7倍~5倍がゆにしていたというママの声もありました。おかゆ以外のエネルギー源として、パンやうどん、スパゲッティーなども徐々に取り入れていけるとよいようです。


野菜、果物

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「細かくしたブロッコリーとにんじんを豆腐で和えたり、ほうれん草とバナナを混ぜたりして、赤ちゃんが食べやすいようにしていました」(9カ月の赤ちゃんのママ)

野菜や果物は2~3mmほどに細かくして、ジャムのような状態にしてから与えるとよいようです。きゅうりやトマトなど、初期の頃に食べなかった食材も、徐々に取り入れていけるとよいかもしれません。


卵、肉

「鶏肉のささみを使っていました。茹でてからほぐして細かくするのは大変だったので、1本丸ごと冷凍したものをおろし金でおろしてからレンジで加熱してあげていました」(8カ月の赤ちゃんのママ)

離乳食中期には、脂肪分の少ない鶏ささみや鮭などを取り入れ始めママもいるようです。卵を離乳食に使う場合には、子どもの様子を見ながら、かた茹でした卵黄から進めるとよいそうです。

離乳食中期になると2回食に慣れてくる頃のようです。離乳食の後に母乳やミルクを与えながら、離乳食とは別に母乳は子どものが欲しがるだけ、ミルクは1日3回程度与えるとよいようです。離乳食を食べる量が増えてきたら、それに合わせてミルクの量を調整するようにするとよいかもしれません。

離乳食後期の食材の順番

離乳食後期には、どのような食材をどのような順番で取り入れていけばよいのでしょうか。ママたちの体験談をご紹介します。


おかゆ、軟飯

「つぶさないままのおかゆに慣れてから、軟飯をあげました。はじめは口から出してしまいましたが、そのうちに上手にカミカミして飲み込めるようになりました」(9カ月の赤ちゃんのママ)

おかゆはいきなり固くすると赤ちゃんがびっくりしてしまうかもしれないので、5倍がゆから軟飯へとゆっくり移行するとよいようです。コーンフレークや春雨などもおかゆにかわるエネルギー源として取り入れていけるとよいかもしれません。


野菜、果物

「にんじん、大根、きのこなどを粗みじん切りにして、スープにしてあげていました。ミルクを溶かしてクリーム煮のようにしたこともありました」(10カ月の赤ちゃんのママ)

後期になると、きのこや山芋なども少しずつ取り入れるようにするとよいかもしれません。手づかみ食べができるようになる赤ちゃんもいるようなので、柔らかく茹でた野菜スティックなどを献立に加えてもよさそうですね。


魚、肉、卵

「豚のひき肉とたまねぎでそぼろを作り、炒り卵といっしょにご飯に混ぜてあげました。残りの材料は大人用のハンバーグにしました」(11カ月の赤ちゃんのママ)

後期になると赤身の肉や魚、青魚などを使って離乳食を作るママもいるようです。魚やお肉などのタンパク質を取り入れるときは、脂肪分の少ないものを選ぶようにするとよさそうです。

離乳食後期になると3回食になるので、食欲に応じて食後に母乳やミルクをげるようにするとよいかもしれません。それとは別に、母乳の場合は子どもが欲しがるだけ、ミルクは1日2回程度与えるとよいようです。

離乳食は赤ちゃんに合ったペースで進めよう

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離乳食の段階別に、取り入れる食材の順番についてご紹介しました。おかゆから開始したあと、野菜や果物、卵や肉などのタンパク質は、新しい食材をひとつずつ加えるようにするとよいようです。母乳やミルクの量は、離乳食の回数や量に合わせて調節していくとよさそうです。赤ちゃんの様子を見ながら、親子で離乳食を楽しんでくださいね。

出典:Ⅱ離乳編/厚生労働省

※記事内で使用している参照内容は、2018年5月29日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.06.10

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