昨年10月に第3子を出産した歌手のhitomiさん。子育てのルールや、家庭内不和が起きたときの対処法などについてお話をうかがいました。また、2月2日にリリースされた新曲「夢運んだランドセル」についても語っていただきました。
―今日はベビーカーで4カ月のお子さんを連れて現場にいらしてましたね。このように日中お仕事がある日のhitomiさんのタイムスケジュールはどんな感じなんですか?
hitomiさん(以下hitomi):今日起きたのは7時くらいです。夜21時までに布団につくというのがうちのルールなんですけど、私は今授乳してるので、夜中に起きてオムツを替えておっぱいをあげてというのが3回くらいあります。7時に起きたら小学2年生の娘に「早く着替えて」とか「朝ごはん作る?」とか言って。最近は自分で作ってくれるんです。
―朝ごはんをですか?
hitomi:はい。お手伝いなど色々自分でできるようになってきたので。その間に私は授乳したり、オムツ替えたり、2歳の長男にごはん食べさせたりしてます。
―8歳の娘さんが自分で朝ごはんを準備するってすごいですね。ちなみに今朝準備したものはなんだったんですか?
hitomi:今朝はグラノーラに豆乳をかけたもの。すごい簡単なものです。卵焼きをつくるとか、トーストに自分の好きなものを乗っけてトースターに入れるとか。お手伝いをしてもらってます。
朝は8時までに娘を学校に行かせて、午前中はわりとフリータイム。下の子が寝てれば食器洗ったり洗濯したりして、2歳の子は自由に遊んでます。私が仕事で出なきゃいけない日は主人に見てもらって、私と下の子で出かける……という感じですね。
―hitomiさんの中で子育てに関するルールはありますか?
hitomi:今言ったような「できることは、なるべくまかせる」ということは大事にしてますね。つい大人が手を貸して、自分の思い通りにやってしまうのは簡単なんですけど。
本人も「ええー」とか「なんでやらなきゃいけないの」とか言うことがあるんですよ。やらせるまでがすごく大変だし、時間がかかる…。でも「ここはチームで、家族みんなでやってるんだから、あなただけがごはん食べてテレビ見てるなんておかしくない? じゃあママもあなたのごはん作らないよ~」なんて言って。「(私)どうする?」「(娘)やだ」「(私)じゃあお願いね」っていう感じです。(笑)
―一番上の娘さんとはもう人として対等にコミュニケーションを取ってるようですね。
hitomi:もう、わかってるんだと思うんです。色々。なので子どもじみた話をしててもしょうがないのかなと。
「自立に向けて」っていうのが私の子育てにおけるテーマかもしれないですね。いずれ私たち親は先に死んでしまう可能性の方が高いですし、もしかしたら事故で明日死んじゃうことだってあるかもしれない。いつかは手を離れていってもらいたいと思うと、小さいときから少しずつ自立のトレーニングをなるべくしていこうと思います。
―今の生活で「これは大変」と思うことはどういうことですか?
hitomi:大変なこと……一番下の子は別にして、やっぱりみんな言い分がありますので、不和が起きたときは大変ですね。ケンカとか、あっちでもこっちでもウエーン!って泣き出したときとか、パパが怒ってるときとか、自分がカリカリしてるときとか。自分の中でマイナスなことが起きたときが一番大変さを感じます。
―どのように解決するんですか?
hitomi:まずは自分が落ち着くこと。具体的には、呼吸に注目するんです。怒ってるときって呼吸が荒いんですよ。
あと肩が上がってたりもします。だから鎖骨のあたりを伸ばして、肩をなるべく下げて。「なんで私こんなにキーッてしてるの!」ってイライラしてるときは、ヨガのようにスウー、ハアーっていう深呼吸するのがオススメですね。
―先ほど、娘さんに対して「家族はチームだから1人で輪を乱すのはやめよう」と言い聞かせてるとおっしゃっていましたが、いいチームにするために母・hitomiさんが気をつけていることはありますか?
hitomi:参加させるっていうことが大事だと思ってます。お姉ちゃんは家族行動をだんだん面倒くさいと思ってきてるんですよね。1人で家にいる、みたいに最近なり始めていて。でも大抵ずっとテレビを見てたりするだけなので、「一緒に行こう」って言って、下の子のお手伝いしてもらったりしています。もう少し大きくなってくると部活などで友達中心になったりして、みんなで出かけられるのは今だけかもしれないので、今はちゃんと参加してもらってチームワークを築いていますね。
だんだん歳を重ねていって家族行動に参加できなくなっても、小さい頃に家族みんなでキャンプに行ったこととか、どこかで思い出して立ち返ってくる時期があると思うので、そういういい思い出の時間をちゃんと作っておきたいんです。
―ちなみにチームの監督役は誰ですか?
hitomi:基本はパパです。うちは休みの日にダラダラ家にいるっていうことは少なくて、みんなで公園に行ったり買い物に行ったり、出かけることが多いんです。私から主人に「今日どうする?」っていう話題から始まって、どんなことをメインにするかを夫婦で話して、娘にどうしたいか聞いて。パパになるべく主導権を握ってもらうように……とは思うんですけど「結果、hitomiちゃんが決めてるよね」とよく言われます(笑)。
―あはは(笑)。そこもいい夫婦関係を築くポイントかもしれないですね。表向きは夫に主導権を握ってもらうっていう。
hitomi:「相談してる風で、もう決まってるでしょ?」ってよく言われます。女性ってそういうもんですよね。(笑)
―このたび配信リリースされる新曲「夢運んだランドセル」の作詞をする上で、子育てのご経験が関わっている部分はありますか?
hitomi:この楽曲は、娘がランドセルを背負って出ていく姿とか、ランドセルを買ってもらって入学式でウキウキしてる姿を、自分が小学生だった頃のランドセルの思い出と重ね合わせて作った曲なんです。子どもの成長を見ながら自分の懐かしいことをいっぱい思い出させてもらうって、すごい幸せなことだと思うんですよね。
―そうですね。娘さんはこの曲をもう聴きましたか?
hitomi:聴いて「この曲、好きー」って言ってました(笑)。
―この1月で41歳の誕生日を迎えられましたが、今後挑戦してみたいこと、やってみたいことは?
hitomi:40歳を超えるといろいろな面でだんだん衰えてくるので、良い感じで歳を重ねていくにはどうしたらいいかな?と日々研究しております(笑)。40代は子育てメインになると思うんですね。子どもたちと共に生きながら私ができることを仕事でやっていくという感じになると思うので、その中でどんな自分でいたら自然に50歳になれてるかな?と想像しながら。
ある意味、子育てが挑戦になるのかな。かと言って肩肘張らずに、自分の楽なスタンスで子育てをしていけたらなと思いますね。
hitomiさんの子育てのスタンス、とってもすてきだと感じました。次回の記事でも、ご家族やお仕事のことについてたくさん語っていただきました。お楽しみに!
取材:鳴田麻未
撮影:新妻和久
2017年02月03日
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