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離乳食後期・完了期のメニューに豆乳を取り入れたいと考えるママやパパもいるかもしれません。離乳食にはどのような豆乳を選んだらよいのでしょうか。プリンやリゾットの簡単レシピ、電子レンジを使った調理や冷凍保存の方法とあわせてご紹介します。
離乳食後期・完了期の進め方
離乳食後期・完了期とは具体的にどのような時期なのか、あらためて知りたいというママやパパもいるでしょう。食べられる固さや食事量についてご紹介します。
離乳食後期・完了期はいつから?
授乳・離乳の支援ガイドによると、離乳食後期は生後9カ月~11カ月頃とされています。この頃に舌で食べ物を歯茎の上に乗せられるようになるため、歯や歯ぐきでつぶせる固さの離乳食を食べられるようになります。
離乳食完了期は12カ月~18カ月頃とされています。形のある食べ物を歯を使って噛みつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を母乳やミルク以外の食べ物から摂取できるようになります。
どちらの時期も手づかみ食べを積極的に取り入れることで、子どもが自ら食べようとする意欲や、スプーンやフォークを使って食べる方法を覚えることにつながっていくようです。
離乳食の量の目安
離乳食後期は1日3回食に進め、子どもの食欲に応じて量を増やしていく時期です。授乳・離乳の支援ガイドに記載されている、離乳食後期における1回の食事量の目安は次の通りです。
穀類:全粥90g~軟飯80g
野菜・果物:30~40g
魚:15g
肉:15g
豆腐:45g
卵:全卵1/2個
乳製品:80g
離乳食完了期は1日3回の食事の他に、子どもの様子をみながら1日1~2回の捕食を与える時期です。離乳食完了期における1回の食事量の目安は次の通りです。
穀類:軟飯80g~ご飯80g
野菜・果物:40~50g
魚:15~20g
肉:15~20g
豆腐:50~55g
卵:全卵1/2~2/3個
乳製品:100g
離乳食後期・完了期の献立は主食に穀類、おかずやデザートに野菜や果物をあわせ、さらに魚や肉や豆腐などから食材を取り入れて、3種類以上の栄養素を組み合わせてあげるとよいようです。
豆乳はいつから与えられる?
栄養が豊富な豆乳を離乳食に使いたいと考えるパパやママもいるでしょう。離乳食を始めてお粥や野菜に慣れたあとに、加熱調理した豆乳を離乳食初期から与えているママもいるようです。
豆乳は子どもによっては消化しにくい場合もあるようなので、離乳食後期・完了期に始める場合でも、小さじより少ない量に水を加えて2倍の薄さにし、加熱して冷ましたものをなめさせる程度から試すとよいでしょう。
少しずつ慣れてから量を増やしたり、さまざまなレシピに使ってみましょう。
離乳食に豆乳を使うときの注意点
離乳食に豆乳を使うときは、次のようなことに気をつけるとよいでしょう。
無調整豆乳を選ぶ
豆乳には大きく分けて「無調整豆乳」と「調整豆乳」の2種類があります。調整豆乳は飲みやすさを考えて砂糖や香料などを加えているので、離乳食には大豆と水だけで作られている無調整豆乳を使うようにしましょう。
そのまま冷凍しない
豆乳は冷凍後に解凍すると食感や風味が変化するため、冷凍保存には向かないと言われています。離乳食では一度に大量の豆乳を消費することが難しいため、小さいパックのものを購入するとよいでしょう。
どうしても冷凍保存したい場合は、ホワイトソースにしてから凍らせるなど、一度調理してから冷凍するとよいようです。また、離乳食完了期には凍らせた豆乳をそのまま削るなどしてアイスとして食べることもできるようになります。
離乳食後期・完了期に食べられる豆乳のレシピ
離乳食後期・完了期に取り入れられる、豆乳のレシピをご紹介します。
【離乳食後期】キャベツときのこの豆乳リゾット
1. キャベツときのこをやわらかくなるまで茹で、小さく切る
2. 耐熱容器に1と軟飯、豆乳、ベビー用コンソメとお湯を入れて混ぜ合わせる
3. 2にラップをして電子レンジで1分ほど加熱する
離乳食後期には豆乳を加熱してから与えるとよいでしょう。電子レンジで加熱すると手間も少なく時間短縮になりそうですね。
豆乳のコクはさまざまな食材と合うので、離乳食後期に食べられる野菜やお肉、魚などを加えてさまざまなリゾットを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【離乳食後期】豆乳パンキッシュ
1. 食パンの耳を残し、真ん中の白い部分を四角くくり抜く
2. くり抜いた白い部分を1cm角に切る
3. ほうれん草を茹でて水にさらし、ハムといっしょに細かく刻む
4. ボウルに2.3と豆乳、全卵と粉チーズを入れて混ぜ合わせる
5. 油を薄く引いたフライパンに1を置き、真ん中に4を流し入れる
6. 火が通るまで焼いたら取り出し、食べやすい大きさに切る
パンの耳を型として使った豆乳のパンキッシュです。耳に近い白い部分も少し残して、1~1.5cm幅ほどの厚みがある型にすると作りやすいかもしれません。子どもがパンの耳を噛み切ることがまだ難しい場合は、キッシュを焼いたあとに耳を切り取りましょう。
ハムは塩分や添加物の少ないものを選ぶとよいでしょう。子どもが好きな野菜を使うなど、具材はいろいろアレンジできそうですね。
【離乳食完了期】豆乳のチキンクリームシチュー
1. 鍋に米粉と水を入れて溶く
2. 豆乳とベビー用コンソメを加えて混ぜながら、弱火にかける
3. 少しずつ固まってくるので、ちょうどよいとろみになったら火を止める
4. 鶏もも肉、にんじん、ブロッコリーを1cm角に切る
5. 別の鍋に水と1を入れ、やわらかくなるまで煮る
6. 5に3を加えてさらに煮込み、塩で味を調える
豆乳と米粉で作るホワイトソースのシチューです。米粉の量を1とすると水は1.5、豆乳は5~6の割合で材料を用意するとよいようです。余った豆乳のホワイトソースは冷凍保存もできるので、さまざまなメニューに活用できるでしょう。
【離乳食完了期】豆乳プリンのいちごソース添え
1. 耐熱容器にいちごを入れ、電子レンジで加熱する
2. 1を熱いうちに裏ごしして冷蔵庫で冷やす
3. ゼラチンを水で溶かす
4. 鍋に豆乳と少量の砂糖を入れて温め、沸騰の直前で火を止める
5. 4に3を入れて混ぜ、耐熱カップに入れる
6. 5の粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める
7. 6を器によそって2をかける
卵や牛乳を使わないデザートメニューです。砂糖は少なめなので、豆乳といちごの自然な味わいを楽しめるでしょう。子どもが好きなフルーツでソースを作ったり、豆乳プリンに混ぜてから冷やし固めたりと、いろいろなアレンジを加えてみてはいかがでしょうか。
離乳食後期・完了期のメニューに豆乳を取り入れよう
豆乳は離乳食後期・完了期のさまざまなレシピに使えます。和風のメニューだけではなく、リゾットやシチュー、プリンなど洋風のメニューにも使えるので、離乳食のアレンジの幅も広がるでしょう。
冷凍ストックを作る場合は、ホワイトソースを作るなど加熱調理してから冷凍するとよいようです。豆乳を与える際の加熱には電子レンジも使えるので、時短レシピにも取り入れられます。
いろいろなレシピを工夫しながら、離乳食後期・完了期の子どもにおいしく豆乳を味わってもらえるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2019年8月28日時点で作成した記事になります。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。