離乳食後期のじゃがいもはどう進める?レシピや冷凍方法を紹介

離乳食後期のじゃがいもはどう進める?レシピや冷凍方法を紹介

2018.02.16

離乳食後期にじゃがいもを調理しようと考えたとき、形状や進め方の目安、子どもが食べやすい工夫などに悩むママもいるのではないでしょうか。厚生労働省の資料を参考にしながら、離乳食レシピや冷凍できるレシピなどママたちの体験談を紹介します。

離乳食後期の進め方

離乳食後期になると多くのママは初期、中期の経験から離乳食を作ることも食べさせることにも慣れてきた頃でしょう。しかし、この時期になると子どもの方も食べ物の好き嫌いが出てきたり、手づかみ食べをしてくれないなど新しい悩みが出てくることもあるようです。

基本的な離乳食後期の進め方について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。


離乳食後期はいつから?

厚生労働省の資料によると、生後9カ月から11カ月頃が離乳食後期とされています。授乳やミルクがメインではなくなる子が増え、1日3回食に進めていくなど、大人に近い食生活が始まる時期といえるでしょう。

調理形態は歯ぐきでつぶせる硬さ(バナナくらい)がよいようです。


離乳食の量の目安

離乳食後期の1回あたりの食事量の目安は以下の量とされています。

穀類:全がゆ90g~、軟飯80g
野菜・果物:30g~40g
魚:15g
肉:15g
豆腐:45g
卵:全卵1/2個
乳製品:80g

子どもの離乳食で困ったこと、わからないこと

離乳食で困ったこと

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BonNontawat/Shutterstock.com

厚生労働省が出している資料の中には離乳食で困ったこととして、次のような内容が挙げられています。

食べるものの種類が偏っている / 28.5%

食べる量が少ない / 20.6%

食べるのをいやがる / 13.1%

作り方がわからない / 6.6%

(回答数:2722)


食べるものの種類が偏っていることや、食べる量が少ないことで困っている方が多いと出ています。他にも食べ物の好き嫌いが出てきて、今まで食べてくれたものをいやがり口を開けてくれない、食べ物に興味がなく自分から食べてくれないなどの声がありました。


離乳食でわからないこと

困ったことの次に、離乳食のことでわからないことについても厚生労働省が出している資料より紹介します。

食べる適量がわからない / 46.4%

食べさせてよいものがわからない / 15.6%

離乳の進め方がわからない / 14.9%

離乳食の作り方がわからない / 9.0%

(回答数:5223)

食べる適量がわからないと困っている方が一番多く、次に食べさせてよいものがわからないと悩んでいる方が多いようです。離乳食後期は、レシピの他に手づかみ食べや、噛む練習など、時期に応じた食べさせ方を意識し始めたママの悩みが増える時期なのかもしれません。

スーパーなどで簡単に手に入るじゃがいは、下ごしらえや冷凍保存もしやすいようで、初期の頃から取り入れているママもいるようです。離乳食後期には、ママたちはじゃがいもを使って、離乳食レシピにどんなアレンジをしているのでしょう。

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離乳食の後期のじゃがいものアレンジレシピ

離乳食後期の頃に、ママたちはどのようにしてじゃがいもを調理していたのでしょうか。レシピの工夫やアレンジ方法などを3つご紹介します。


じゃがいものスティック

「食べることに興味がないようで、後期に入ってもなかなか自分からは手がのびず、手に持たせてもすぐに離してしまうので、手づかみ食べのきっかけになるようなレシピはないかと悩んでいました。そこで、子どもの手とサイズが合っていないので持ちにくいのではないかと考え、子どもが持ちやすいように棒状に成形してじゃがいものスティックを作ってみました。

やわらかく茹でたじゃがいもを潰し、電子レンジでやわらかくなるまで加熱して細かく切ったにんじんとほうれん草、片栗粉を加えてよく混ぜた後、スティック状に成形してフライパンで焼いて完成です。子どもに持たせてみるとスティック状にしたことで持ちやすかったようで、自分から手をのばして食べ始めました」(20代ママ)

厚生労働省の資料でも、手づかみ食べを重要としています。食べ物を目で確かめて、手指でつかんで、口まで運び口に入れるという目と手と口の協調運動により、スプーンやフォークを上手に使えるようになるようです。


じゃがいもと野菜のポタージュ

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© karinrin - Fotolia

「後期に入り好き嫌いが出始めたのか好きな物にしか口を開かなくなり、栄養のバランスが偏ってしまうのではないかと悩んでいました。そこで、普段から好きなじゃがいものポタージュの中に食べてくれない食材を入れてみてはどうかと考え、じゃがいもと野菜のポタージュを作ってみました。

じゃがいもと玉ねぎ、にんじん、水煮大豆をよく煮て、煮汁といっしょにブレンダーを使いクリーム状にして、粉ミルクを加えポタージュを作ってあげてみました。普段はいやがって食べてくれない玉ねぎや大豆も気づかなかったのか、喜んで完食してくれました」(30代ママ)


じゃがいもおやき

「離乳食の硬さが合っていないのか、上手に噛むことができないのか、いつまでも口の中に入っていて噛もうとしないので、噛む練習をするには何を作ったらよいのか悩んでいました。そこで、やわらかいものを噛む練習から始めてみようかと考え、じゃがいものおやきを作ってみました。

マッシュにしたじゃがいもにやわらかくなるまで加熱した玉ねぎとツナ、チーズ、片栗粉を混ぜ合わせて、小さな小判型に成形してフライパンで焼き、じゃがいもおやきにしてあげてみました。1口かじらせて『モグモグしようね、モグモグ、モグモグ』と声がけしながら食べさせると、口を動かし噛む仕草を始めました。噛んで食べるきっかけになったようです。子どもが食べたいタイミングですぐに加熱してあげられるように、多めに焼いておき1つづつラップで包んで冷凍保存していました」(20代ママ)

子どもは前歯が生えるにしたがって、前歯でかじりとって1口量を学習していくようです。舌と上あごでつぶせないものを歯ぐきの上でつぶすようになるので、食事中の子どもの様子を見ながら硬さを調節できるとよいでしょう。

離乳食は様子をみながら進めていこう

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© aijiro - Fotolia

じゃがいもは下ごしらえや冷凍保存もしやすく、初期の頃から取り入れているママもいるようです。離乳食後期になると、多くの食材を使って調理できるようになります。初めての食材を調理するときに食べ慣れているじゃがいもを加えてあげると子どもは食べやすいかもしれません。

この時期は3回食になり、1回の食事量も増える時期ですので冷凍できるレシピを活用して、じゃがいもを離乳食に取り入れていけるとよいですね。

出典:Ⅱ離乳編/厚生労働省

※記事内で使用している参照内容は、2018年2月16日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.02.16

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