離乳食後期の食事の目安や食べ方。牛肉や魚の調理方法など

離乳食後期の食事の目安や食べ方。牛肉や魚の調理方法など

2018.01.05

離乳食中期も終わりにさしかかり、いつから離乳食後期に切り替えようか悩むママも多いでしょう。食べさせてよい魚の種類や、牛肉などの赤身肉はいつから食べられるのかなど、気になることは尽きませんよね。また、食事の硬さの目安はバナナ程度である点がよいなどの進め方など、離乳食後期の基本知識についてご紹介します。

離乳食後期といわれる時期

離乳食後期はどの月齢を指すのでしょうか。

生後9カ月を過ぎたころから離乳食後期になります。離乳食後期は個人差があるものの、だいたい11カ月ごろまでと言われています。

離乳食後期の次は離乳食完了期です。

目安として、形がある食べものを噛みつぶすことができるようになり、母乳や育児用ミルク以外から栄養を取り入れらえるようになったら、完了期に移行する目安と言われています。

離乳食後期の食べ方

バナナの硬さ
Africa Studio/Shutterstock.com

離乳食後期は、どのように進めていけばよいのでしょうか。


食事のリズム

9カ月を過ぎると、大人と同じ食事リズムに近づけるために、離乳食を1日3回にするのが好ましいと言われています。

母乳を欲しがる子どももいるとは思いますが、子どもが欲しがるだけあげてよいと言われていますので、気にせず好きなだけ与えながら離乳食を進めていきましょう。



家族いっしょに食卓を


徐々に家族でいっしょに食卓を囲むことで、子どもが食事が楽しいと思うようになるようです。

大人用しかないテーブルとイスで食事をするのは小さな子どもにとっては大変かもしれません。子ども用の椅子やテーブルを用意し、家族みんなでいっしょに食卓を囲んで食事をする機会、体験を増やしていくと食育にもつながりそうですね。


食事の目安、量

離乳食後期から食べられるものや食事量についてご紹介します。


全がゆ

90gを目安にするとよいでしょう。軟飯にする場合は80gを目安にするとよいようです。


野菜果物

野菜や果物は、30~40g使用するのが望ましいと言われています。


魚、豆腐、乳製品

魚、肉は15g、豆腐は45g、全卵なら1/2個、乳製品は80gが望ましいと言われています。

子どもの成長や食べ物の慣れに合わせて、魚はマグロなどの赤身魚、肉は赤身肉を食べさせてあげるのがよいとされています。


9カ月以降は鉄が不足しやすい

厚生労働省によると、9カ月以降は鉄分が足りなくなってくる時期とも言われているようです。離乳食後期になると赤身の魚や肉が食べられる子どもも出てくるようなので、少しずつ食べられるように離乳食のメニューに加えていくのもよいかもしれません。

また、調理の際に使用する牛乳や乳製品の代わりに、育児用ミルクを使用するなどの工夫をするのも一つの手ですね。

食べやすい調理法

徐々に形があるものが増えてきます。子どもが食べやすい調理法を、食材別にご紹介します。


バナナ


バナナなどの指でつぶせるくらいの硬さであれば、刻まなくても大丈夫ですが、食べやすく一口大に切るとよいでしょう。


牛肉


脂肪分が少ないお肉からあげるのがよいとされているため、脂が少なめな肉を使用するのがよいかもしれません。

まだ奥歯が生えていない子どもは厚い肉だと噛み切れないため、細かく刻んであげると、食べやすいでしょう。



マグロなどの赤身魚を食べられるようになる子どももいると思いますが、できる限り火を通してから与えるようにしたほうがよさそうです。

火を通すことでぱさついて食べづらくなってしまうかもしれませんので、細かくほぐしてあんをかけるなどの工夫をすると食べやすくなるでしょう。

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後期の離乳食
Africa Studio/Shutterstock.com


離乳食後期は、歯茎でつぶせる程度の硬さのものをあげるとよいとされているようです。

よくたとえに出るのが、熟したバナナ程度の硬さのようです。それよりも硬い食材は細かく刻んだり、ほぐしたりしてあげましょう。

離乳食を食べさせるためのポイント

子どもが上手に食べられるためのポイントとして、丸み(くぼみ)のあるスプーンを使用するとよいとされています。

使い慣れながら徐々に大人と同じスプーンに慣れてもらいましょう。スプーンを下くちびるの上に乗せ、上くちびるが閉じるのを待ち、子どものペースで食べさせてあげましょう。

手づかみ食べをさせよう

厚生労働省の資料を参考に手づかみ食べをすることにによるメリットを考えました。


手づかみ食べの重要性

手づかみ食べは、摂食機能の発達において重要な役割を持つと言われています。

まず食べ物を目で確かめ、手指で掴み、口まで運ぶという、目・手・口の協調運動の訓練にもなると言われているようです。

手づかみ食べが上手になることで、スプーンやフォーク、食器などが上手に使えるようになることもあるようです。

また、自分でやりたいという意志を持ち始める子どもも出てくる時期なので、ママやパパが子どもの口に運ぶのではなく、自分の手で食べることにより、自発的に食べるということを覚えてもらうためにも、手づかみ食べは必要となるそうです。


手づかみ食べの支援の仕方

手で掴みやすい形状にしてあげることや環境を整えてあげることが大切と言われています。子ども用の食器に入れ、形状も工夫してあげるとよいかもしれません。

ご飯はおにぎり、おかずは柔らかさに注意して一口大にするとよいでしょう。また、前歯で噛みとれるものはかじらせて、自分なりの一口量を覚えてもらうのがよいとも言われています。

手づかみ食べをする頃は、まだ上手に食べられないこともありますので、周りが汚れてしまう可能性があります。エプロンをしたり新聞紙やレジャーシートを敷いたりなどして、片づけしやすい工夫をしましょう。

また、子どもによって食べるペースは違うと思いますので、食事は自分自身で食べるものと認識させるためにも、せかさずに子どものペースで食べてもらうことが大切なようです。

離乳食後期の赤ちゃんと楽しい食卓を

離乳食後期
Andrea Bernhagen/Shutterstock.com

離乳食後期は、赤身魚や赤身肉が食べられるようになる子もいるようです。まだ奥歯が生えていない子どもが多いため、食材の硬さの目安は熟したバナナくらいの指でつぶせる程度にすると食べやすいかもしれません。子どもと食卓を囲み、食事は楽しいものというきっかけを作りながら食事ができるとよいですね。

出典:Ⅱ離乳編/厚生労働省

※記事内で使用している参照に関する内容は、2017年12月26日時点の情報となります。

2018.01.05

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