インプット力とアウトプット力が身につく小学生向けの本が発売
齋藤先生が提案する、「本当の頭の良さを育てるためのインプットとアウトプットのハウツー」が学べる2冊
「主婦の友社」から、「頭が良くなるインプット」「頭が良くなるアウトプット」の2冊が同時発売。
2020年に改訂された小学校の学習指導要領でアクティブラーニング(主体的、対話的な深い学び)が採用。従来型の暗記や知識を詰め込むだけの勉強ではなく、人と議論する力、自分の考えをプレゼンする力、人とうまくコミュニケーションする力などが小学生でも必須となった。
これらの能力はアウトプットと呼ばれ、これからの時代に不可欠と言われる力。これまでなら、小学生にアウトプットが求められる場は読書感想文や絵画のコンクール、運動会、学芸会など、限られたものであった。
しかし、アクティブラーニング主体のこれからの時代は、議論、プレゼン、グループワークと、小学生でも毎日のようにアウトプットが必要に。このようなアウトプットが上手にできることが「頭がいい」条件になる。
ただ、日本人は昔からアウトプットが苦手。「今、この発言をしたら面白いかも」「僕はこう思うのになあ」と思ってもなかなか発言できず、子どもに教えたくても保護者自身が苦手な場合も多い。
一方で、このアウトプットの土台となるのがインプット。日本人はインプット好きが多いと言われ、かつては知識豊富な人がもてはやされた時代もあった。
しかし、現在はスマホひとつで何でも調べられてしまう時代。ただ知識が豊富なだけでは大きな価値を生まず、知識を元に何か新しいものを生み出し、発信することでこそ、インプットの価値が高まるのだ。
そのため、インプットはアウトプット前提で行うことが大切。例えば、本を読むというインプットも、「どこが面白かったかを明日友だちに話す」というアウトプットを目的として行うことで、吸収力はアップし、読書自体が楽しくなる効果がある。
このように、インプットのときに「これをどうやってアウトプットしよう?」と考えるようにすると、どんどん深く知りたくなる。それを面白くアウトプットできたら、今度はもっとインプットがしたくなる。
インプットするほどアウトプットしたくなる、アウトプットするほどインプットしたくなる……。このサイクルに子どもを巻き込むのがこの本の目的だ。
著者は、NHK・Eテレ「にほんごであそぼ」の総合指導も務める、明治大学教授の齋藤孝先生。
「頭が良くなるインプット」では、“読む”“書く”“覚える”“調べる”の4つのインプットのコツを、「頭が良くなるアウトプット」では、 “話す”“書く”“表現する”の3つのアウトプットのコツを紹介。
齋藤先生が提案する、「本当の頭の良さを育てるためのインプットとアウトプットのハウツー」が学べる2冊となっている。
ビジネス書でも話題の「アウトプット力」と「インプット力」を小学生が学べる2冊。ぜひチェックをしてみては。
頭が良くなるインプット
頭が良くなるアウトプット
著/齋藤孝
主婦の友社刊 各1540円(税込)
問い合わせ先/主婦の友社