遺伝は関係ない。運動神経を最大化するゴールデンエイジの過ごし方

遺伝は関係ない。運動神経を最大化するゴールデンエイジの過ごし方

子どもの運動神経について考えるご家庭は多いと思います。運動をしないと肥満につながるだけでなく、脳の発達や子どもの発育に影響があることをご存じでしょうか。今回の記事では子どもの運動能力を身につける方法について「ゴールデンエイジ」を軸に、専門家に詳しいお話を伺いました。

斎藤さん

有限会社Wellness Sports代表取締役、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)日本支部副代表、(公財)日本健康スポーツ連盟日本メディカルフィットネス研究会委員、(社)Japan Wellness Initiative Association理事長、(社)国際予防医学協会講師。1990年代からスポーツトレーナーとして活動し始め、これまでに約5万人の運動指導者を育成。プライベートでは3人娘の父親で子どもの発育発達に合わせた運動指導に興味を持ち、ドイツ・ライプチヒ大学で学ぶ。メディア出演、行政・学校へのセミナー講演、トレーナー育成、キッズ〜ジュニア運動指導者向け講習会など活動は多岐にわたる。

美里さん
井川さん

子どもの未来にも影響する!運動することのメリットとは

――運動することは脳の発達によいと聞きますが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

齊藤さん:

そもそも、人間は動物という観点から、子どものころは動かないといけない時期なんです。脳の中には前頭前野、運動野などたくさんの領域があるのですが、これらは動かないと発達しません。

動くことで脳の運動を司る領域に命令が行き、そこから手足など体のいろいろな場所に対して情報を送るのですが、それが感覚的なものを構築していくからです。

そのため、よく動く子は「こう走ったほうがいいかな」と走り方のちがいを感じたり「蹴るならこっちの足がいいな」と感覚が鋭くなる傾向があります。

インプットもアウトプットもいろんな情報の伝達を繰り返しながら、回路ができあがっていきます。運動でも遊びでもいいので、動くことで脳のいろんな領域が発達していくのです。

斎藤さん
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脳を鍛えるには、動くしかない

――運動することが、子どもの発育や運動能力に大きく影響するのですね。

齊藤さん:

動くこと、運動することによって、こうしようかな、この方がいいのかな、と体の動かし方を試行錯誤しますよね。このプロセスが運動能力を構築していくために重要です。トライアンドエラーを繰り返しながら目標に向かって進んでいくのは、大人も一緒です。

筋肉は第二次性徴(14歳前後)以降に自然とつきやすいので、それまでの時期は、動きを調節する脳神経系を中心に鍛えるとよいと思います。

例えば何か物を投げるに使うのは、力だけじゃないですよね。距離感を測る空間把握能力も、投げるときに全身をうまく連動させる能力も必要です。

これは情報処理能力とよばれるもので、巧みに情報処理をして体をうまく使える能力を養うことが大切です。

人生に一度しかない「ゴールデンエイジ」の最大化について

――ゴールデンエイジという言葉をよく聞きますが、この時期に運動をたくさんさせるとよいのでしょうか?

齊藤さん:

いわゆる「ゴールデンエイジ」は次のように構成されています。

グラフ

これらの時期を含めた総称が「ゴールデンエイジ」です。


発育曲線でいうと、体のいろいろな動きを構築していく神経系の発育の90%が「プレゴールデンエイジ」の時期に開発されます。

この時期に遊びや運動を通して、体の動きの引き出しをいかに増やすことができるかが、ゴールデンエイジに運動神経やスポーツで開花するかどうかに大きく影響します。

昔はゴールデンエイジの時期からスポーツを始める子が多かったのですが、今は幼少期からひとつのスポーツだけに取り組む子が多くなっています。

最近は、プレゴールデンエイジの時期に、野山を駆け回ったり川や海で泳ぐなど「ワイルドな遊び」を経験していない子が多いです。ワイルドな経験が不足していることで動きの引き出しが少なくなり、こういった状態でゴールデンエイジにスポーツを集中的にやると、怪我をしたり伸び悩んでドロップアウトする可能性が高まります。

プレゴールデンエイジにさまざまな体の動き方を覚えることで、ゴールデンエイジでの運動神経の伸びが最大化するといえます。

でも、ゴールデンエイジの時期でも遅くはありません。どんどんワイルドな遊びをさせてあげてください。

ワイルドな遊びに寄り添う靴選びをする

――「ワイルドな遊び」以外に、ゴールデンエイジ期(小学校中学年〜高学年)にどんな運動をするのが理想的ですか?

齊藤さん:

走るのはとてもいいと思います。陸上のような直線的な走り、サッカーや野球などそれぞれのスポーツで走り方にもいろいろあります。

ニューバランス

あとはスポーツの「掟(ルールや文化)」を学ぶには一番いい時期です。また、この時期はいろいろなことを繰り返す持久系の能力が上がりやすい時期でもあります。

美里さん
美里さん

小学3年生の息子がサッカーをしているのですが、今こういうことをしたらいいという具体的なアドバイスがあれば教えていただきたいです。

齊藤さん:

サッカーに必須なフィジカルのすばしっこさと、コンタクトの強さの両方を養うとよいと思います。すばしっこさを養うには鬼ごっこがいいですね。コンタクトの強さを養うものについて、ドイツのU12などでは、空中にボールを吊るして2人で競りながらどっちがボールを奪えるかみたいなトレーニングが行われています。

あとはやはり、ボールと友達になることでしょうか。サッカーや野球などの球技、ウィンタースポーツもそうですが、まずは道具と友達になって、楽しみながら運動するのがよいですね。

そして、親が目標設定をしないことが大事です。子どもが自分で「こうなりたい」と考えて目標を定めることがいちばん重要だと思います。

井川さん
井川さん

うちは娘がまだ1年生なのですが、どういう運動や遊びをしたらよいでしょうか?

齊藤さん:

1年生であれば遊びでも幅広く行うのがよいですが、道具を使う系のものと使わないもの、両方やったらよいと思います。

道具を使う系なら、ボール遊びにはいい時期だと思います。あとは子どもと一緒に何か引っ張ってみたり、乗ってもらったりする遊びならスキンシップも取れてよいと思います。

斎藤さん
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運動時のシューズ選びの重要性について

齊藤さん:

足裏にはたくさんの感覚受容器があるので、遊びのシーンで足がさまざまな刺激を受けるとよいのですが、スポーツをする際はやはり機能性の高いパフォーマンス用のシューズを履くことをおすすめします。

適度なクッション性、屈曲性なども必要ですが、なにより安定性が大切です。ぐらつきを防いだり、前後左右のあらゆる動きに対応できるシューズが理想です。

そんな子どもの運動シーンにぴったりなのが、抜群のクッション性と軽量性を提供し、長く快適に走ることができる「FRESH FOAM 650」。プレゴールデンエイジ〜ゴールデンエイジの子どもの運動に最適なパフォーマンスシューズです。

ニューバランス

大人のランニングシューズにも採用されているFRESH FOAMソールを搭載し、成長過程である子どもの足をしっかり守ってくれるクッション性、走りやすさを追求した軽量性、地面をつかみやすいようなグリップ性を実現しました。


フレッシュフォームとは、ニューバランスが開発したミッドソールテクノロジー。一般的なソールテクノロジーがミッドソールに別のユニットをプラスした構造となっているのに対し、フレッシュフォームは単一の合成樹脂で構成。ミッドソール表面に配した凹凸のハニカム構造と融合させることで、凹部は柔らかさにより適切なクッション性を、凸部は適度な固さから安定性を提供。着地から蹴りだしまでのスムーズな重心移動を可能にした。

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シューレースタイプと面ファスナータイプの二種類から選べます。

ニューバランス

齊藤さん:

人間の足は前後方向と横方向とねじれみたいな3次元になっているのですが、これがうまくコントロールされる靴が足にとって一番いいんです。

「FRESH FOAM 650」は、触った瞬間にバランスのよさがわかります。前後と横の動きがコントロールされているので「怪我しにくいシューズだな」と感じました。

スポーツ経験に関係なく、捻挫したことのある子は多いのではないでしょうか。これは、足が横方向にグラグラするのが主な原因です。シューズの安定性が高いとグラグラしないので怪我をしにくいんです。

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「FRESH FOAM 650」を履いて運動をした子どもの感想

実際に「FRESH FOAM 650」を履いて走力アップに挑戦した子どもたちに感想を聞いてみました。

羽子ちゃん
羽子ちゃん

自分の足がしっかり地面につくようになって、素早く走れるようになったと思います。

KOUKIくん
KOUKIくん

とても軽くて走りやすかったです!

ゴールデンエイジの子どもに履かせたい「FRESH FOAM 650」

4、5歳からの「プレゴールデンエイジ」、小学校中学年からの「ゴールデンエイジ」の時期は、脳の発達や運動神経のためにも、遊びやスポーツを通して体を動かすことが特に大切だということがわかりました。

そんな時期の子どもの足のために開発された「FRESH FOAM 650」は、ゴールデンエイジをサポートするのにぴったりのパフォーマンスシューズです。

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ニューバランスは、偏平足などの矯正靴の製造メーカーとして1906年に誕生しました。足の解剖学的な知識と整形外科や運動生理学への深い理解がベースになっているノウハウを元に、これまでたくさんのシューズを製造してきました。

伝統を継承しながら最新のテクノロジーを集結し、子どもの足の発育とスポーツシーンでのパフォーマンスを重視して作られたニューバランスの「FRESH FOAM 650」を、ぜひ子どもに履かせてみませんか。

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