子どもの粘土のおもちゃ。種類や遊び方、注意点など

子どもの粘土のおもちゃ。種類や遊び方、注意点など

今回の記事では、子どもの粘土のおもちゃの種類や選び方ついてご紹介します。また、元幼稚園教諭のママに粘土遊びで気をつけたいことをきいてみました。

粘土のおもちゃのメリット

ママたちにおもちゃとしての粘土の魅力と、子どもがどのように粘土遊びを楽しんでいるかきいてみました。


色の変化や感触が楽しめる

「最初はつめたくて固い粘土を、やわらかくなるまでこねて遊んでいます。色の着いた粘土を何色か混ぜ、色が変わっていく様子を見るのも楽しいようです」(30代5歳児のママ)

指先で粘土の温度を感じたり手のひらでつぶしたときの感触、だんだんやわらかくなっていく様子など、さまざまな感触が味わえるのも粘土遊びのおもしろさかもしれません。


自由に形を変えられる

粘土
©chihana- Fotolia

「お団子のように丸めた形をいくつも並べたり、細くのばした粘土で顔のパーツをつけたりして、好きなキャラクターを作って遊んでいます」(30代3歳児のママ)

伸ばす、ちぎる、丸めるなど、力を加減することで形が自由に変えられるのも粘土の楽しい要素ですね。


幅広い遊び方ができる

「薄く伸ばしてクッキーの型で型抜きして、おままごとをして子どもと遊んでいます」(30代4歳児のママ)

子どもによって粘土を使った遊び方はさまざまなようです。想像力をふくらませて遊ぶと、楽しみ方が無限大に広がりそうですね。

粘土のおもちゃの種類

最近は粘土にもさまざまな種類があるようです。それぞれの特徴や実際に使っているママの声をきいてみました。


小麦粘土

食品素材でできているので、小麦アレルギーがないなら子どもが誤って口に入れても危険性が低いようです。

「オーブンで焼いたものを、キーホルダーやおままごとのおもちゃにして残しておきます」(30代4歳児のママ)

家庭にある材料で手作りした場合は、長期保存には向いていないようですが、オーブンで焼くと硬くなり保存もできるようです。


寒天粘土

小麦粘土と同じように食品素材でできており、伸びがよく手につきにくい粘土のようです。

「寒天が使われているからか、持ったときに他の粘土よりも軽いと感じました。寒天粘土のぷにゅぷにゅした感触を、子どもも気に入ったようです」(30代2歳児のママ)

軽くて扱いやすいのは、小さな子どもも遊びやすいかもしれませんね。


蜜蝋粘土

使いはじめは硬いですが手のぬくもりで柔らかくすると、形を変えやすくなる粘土のようです。

「色がきれいで香りもよいのも、魅力的でした」(30代5歳児のママ)

「他の粘土と比べると硬いので子どもには使いにくそうだと思っていましたが、ツヤがあることで手に付きにくく、手の温度であたためることでゆっくりと形が変わっていく様子が楽しいので親子で遊んでいます」(30代3歳児のママ) 

蜜蝋粘土には、他の粘土とはちょっと違った魅力がありそうですね。

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粘土のおもちゃの選び方と工夫

子どもの粘土遊び
©milatas- Fotolia

粘土の種類によって保存できる期間や、保管方法が違うようです。用途に合った粘土を選びたいですよね。


密閉容器で保管

おままごとなど作り直して繰り返し遊びたいなら、小麦粘土や寒天粘土などの固まりにくい種類を選ぶとよいかもしれません。使い終わったら空気に触れないように、密閉できる容器に入れて保管すると乾燥しにくいようです。


完成品を飾りたいなら

完成したもの作品として残して長く楽しみたいときは、蜜蝋粘土などの乾くとしっかり固まる粘土を使うとよいでしょう。蜜蝋粘土は香りもよいようなので、お部屋のインテリアにしてもよいかもしれませんね。

元幼稚園教諭にきいた粘土の注意点

実際に創作おもちゃとして粘土を使って遊ぶときに、どんなことに気をつければよいのでしょうか。元幼稚園教諭のママに聞いてみました。


子どもにのびのびと作らせる

「テーマを決めて作るときも『〇〇といえばこういうもの』などの断定はせず、子どもの自由な発想で作らせるようにしていました」

決まったテーマのものを作るときも、子どもが楽しく遊べることを大切にしていたようです。「もっとこうしたら?」と言うよりも、「ママ手伝って」と子どもに言われたときにそっとサポートしてあげるとよいのではないでしょうか。


誤飲しないよう注意して見守る

「誤飲すると危険なので、子どもたちには事前にしっかり注意をしました」

小さい子どもは、興味があるものを口に入れてしまうこともあるので、誤飲には十分に気をつけていたようです。カラフルでお菓子のような色の粘土も多いので、間違って口に入れてしまわないよう、遊んでいる間も大人がしっかり見守って声をかけてあげるとよさそうです。


手洗い、掃除

「粘土遊びをしたあとは、手洗いを徹底していました」

「細かくちぎれた粘土が落ちてしまうので、踏んで固まって取りづらくなる前に、しっかり掃除をしていました」

爪の先に粘土が入ってしまうこともあるため、遊び終わったらしっかりと手を洗うよう声をかけてあげるとよいでしょう。落ちた粘土をそのままにしておくと、踏んでしまって掃除が大変になるようです。早めに片づけることも遊ぶときのポイントかもしれません。

粘土で「作る楽しさ」を

粘土のおもちゃ
©chihana- Fotolia

子どもが頭の中で何を作ろうかなと考え、手を使って表現できるのは、粘土遊びの魅力のひとつではないでしょうか。子どもの作品が完成したら「なにを作ったの?」とコミュニケーションをとるのもよいでしょう。粘土の選び方や注意点も参考にしていただけたら幸いです。

2018.04.08

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