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おはじきの遊び方10選。簡単なものからゲーム性のあるものまでルールや狙いを解説
昔から親しまれている日本の遊びを楽しもう
伝承遊びとは、お手玉やビー玉、あやとり、けん玉など古くから日本で親しまれてきた遊びのことです。シンプルかつ子ども自身が考えながら遊べるため、教えたいと考えているママやパパもいることでしょう。そこで今回の記事では、日本の代表的な伝承遊びのひとつであるおはじきについて、遊び方10選やそれぞれのルールをご紹介します。子どもとぜひ一緒にやってみてください。
基本の遊び方
おはじきの由来は、中国の「弾碁(だんぎ)という遊びが起源だといわれています。日本には奈良時代に伝わったようです。起源の中国から伝わった当初は貴族の遊びとして親しまれたようですが、江戸時代頃から庶民の間に知られるようになったとされています。
おはじきの遊び方には色々な種類がありますが、まずは簡単に楽しめる基本的な遊び方をお伝えします。
こちらの簡単なルールだと、おはじきにふれるのが初めての子どもも、楽しく遊べるかもしれません。自分の好きなおはじきを取ることができたら、子どもも達成感を得られそうですね。
最初は、「この青のおはじきを、この赤のおはじきにあてるよ」というように、具体的に色の名前を言ってあげると、ねらいを定めやすいかもしれません。おはじきが当たったときの音を楽しむなど、初めて遊ぶ子どもにとってさまざまな刺激があるでしょう。
色を一色決めて、その色をより多く取ることができた人の勝ち、取れた数だけシール台紙にシールを貼るなどのルールを足してもおもしろそうですね。
対象年齢
5歳頃
おはじきはひとつひとつが小さく、誤飲のおそれのあるおもちゃのひとつです。誤飲のリスクが減る5歳以降に取り組むのがおすすめです。
遊びの狙い
- 昔から親しまれている日本の伝承遊びを知り、楽しむ
- ルールを理解して家族や友達とゲームをする楽しみを知る
ゲーム性のあるおはじき遊び
おはじきには色々な遊び方があります。慣れてきたら、ゲーム性のある少し難しい遊び方に挑戦してもよいかもしれません。一工夫したおはじき遊びのアイディアやルールをご紹介します。
対象年齢
5~6歳以降
ルールを理解して取り組む遊び方もあるので、ルールを守って安全に遊べる5~6歳以降に取り組んでみましょう。
狙い
- ルールのあるゲームの楽しさを知る
- 家族や友達と競ったり、協力することの楽しさを知る
- 上達する達成感を知る
中抜き
中抜きは、昔からよく遊ばれているおはじき遊びの一つのようです。テーブルなど硬くて平らな場所におはじきを散らし、二つのおはじきを門のようにして少し遠くの場所に並べます。順番におはじきを指で弾いて、その門の間におはじきを通していきます。
おはじきを門に通すことができたら、そのおはじきを自分の手持ちのおはじきにできます。おはじきを弾いたときに、他のおはじきにあたってしまったら他の人に順番を回します。これを繰り返していくという遊びです。手元にあるおはじきが一番多い人が勝ちです。
少し難易度が上がるため、実際にやりながら説明するとよいかもしれません。どのおはじきを弾くと、門の間を通すことができるのか、子どもといっしょに考えながら遊ぶとよいでしょう。勝ち負けを決めるだけでなく、みんなで声をかけあって協力しながら遊ぶのも楽しそうです。
おはじき倒し
将棋倒しのように楽しむ、おはじき倒しという遊び方もあるようです。テーブルや机に、おはじきを山になるように一か所に集め、順番におはじきを一つずつ取り出します。音が鳴ったり崩れたりしたら次の人に交代し、多くおはじきを取った人の勝ちとなります。
目線を変えながらよく観察することがポイントのようです。「ここ取れそうだよ」「そこは危ないよ」など、声をかけながらやると、さらに盛り上がりそうですね。
的当ておはじき
数字を書いた的を作り、テーブルなどの硬くて平らな場所にその的を置きます。その的に滑らせるようにおはじきを飛ばし、おはじきがどの数字に飛ばされたかで点数を計算して、勝ち負けを決めます。どうやったら点数を多く稼げるかを子どもと一緒に考えながら遊ぶのも楽しそうですね。
的をカラフルにするなど、子どもといっしょに考えながら作るのもいいかもしれません。人数を増やし、チーム制にするとより盛り上がるかもしれません。的をいくつか作り、慣れてきたら難易度を上げていくという遊び方もおもしろそうです。
おはじきのせ
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手のひらに5枚ほどおはじきを乗せ、そのままおはじきを上に投げて、おはじきが落ちてくる前に手を裏返します。手の甲でできるだけ多くおはじきをキャッチする、という遊びです。
上に勢いよく投げるとおはじきが人にぶつかってしまう可能性があるので、力加減に気をつけましょう。年齢が低い子どもと遊ぶときは、「まずは2枚から」と枚数を少しずつ増やして難易度を上げていくというやり方もよいかもしれません。
表を作成し、「何枚クリアしたらスタンプを押す、またはシールを貼る」という遊び方も楽しめそうですね。表がシールで埋まっていくと、よろこびも大きくなるのではないでしょうか。
色分けおはじき
色分けおはじきは、おはじきを床やテーブルに並べて赤や緑、黄色など色に分けて楽しむシンプルな遊びです。ママが赤、子どもが青など、担当を決めて、時間を計りながら誰が一番多く色分けできるか競争するのもおもしろいでしょう。器があれば、ビー玉でもできそうな遊びですね。
おはじきタワー(おはじきつみ)
おはじきをタワーのように積む遊びです。おはじきつみともいわれます。「よーいどん」と合図をして、誰が一番高くおはじきを積むことができるか競争するのも楽しいでしょう。1人1個ずつ順番に倒れないように積んでいくという遊び方もおもしろそうですね。
おはじきマンカラ
マンカラとは、アフリカや中近東、東南アジアなどで親しまれているゲームです。世界最古のゲームのひとつといわれています。
マンカラはガラス玉と複数穴の開いたボードを使ったゲームで、さまざまなルールや遊び方があります。最もシンプルな遊び方は、手元にあるガラス玉を時計回りに穴の中に入れていき、自分の陣地の穴からガラス玉を一番早くなくした人が勝ちです。
ガラス玉の代わりにおはじきを使って遊ぶことができます。
効率よく自分の手元のおはじきを減らすためにさまざまな戦略が必要なため、対象年齢は低学年の小学生以降がいいでしょう。
勝ち負けのないおはじき遊び
おはじきは、ほかにもさまざまな遊び方ができます。勝ち負けが決まるゲームが苦手な場合などは、以下の遊び方にも取り組んでみてはいかがでしょうか。
ごっこ遊び
お店屋さんごっこやおままごとで、おはじきをお金に見立てて遊ぶことができるようです。おはじきの色によって金額を変えると、より本格的に楽しめるかもしれません。
対象年齢は、大人が付き添うなど誤飲事故の対策をすれば、3〜4歳頃から遊ぶことができるでしょう。おはじきを使っている間は、子どもから目を離さないようにしましょう。
数遊び
複数のトレイにおはじきを置いて、どのトレイのおはじきが一番多いか、もしくは少ないかをクイズのように出して遊ぶゲームです。未就学の子どもでも算数を楽しみながら学ぶことができます。
対象年齢は、数の理解が進む5歳以降がいいでしょう。
おはじきで遊ぶ効果
おはじきはさまざまな遊び方ができるので、さまざまな目的を持って遊ばせたいと考えている保護者の方も多いでしょう。
おはじきは指先を使って遊ぶため、集中力の向上や指先が器用になる、脳の発達につながることがあるようです。
また、家族や友達と一緒に遊ぶことで協調性やコミュニケーション能力の向上にもつながるといわれています。
おはじきで遊ぶことでさまざまな効果が得られるようなので、目的を持って遊ぶといいかもしれません。
なお、おはじきで遊ぶ際には以下の点に注意しましょう。
おはじき遊びの注意点
子どもとおはじきで遊ぶときは、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。
大人がいる環境で遊ぶ
まるで飴のように色鮮やかなおはじき。ふざけて口のなかに入れてしまう子どももいるかもしれません。おもちゃの誤飲事故を招かないためにも、注意されたことが理解できる年齢になっていること。そして必ず大人が一緒についていてあげられるようにしましょう。ビー玉遊びも同様の注意をしてください。
遊び終わったらちゃんと片づける
床に散らばったおはじきを踏んでけがをすることもあるかもしれません。遊んだあとはすぐに片づけをするようにしましょう。
また小さいおもちゃは遊んでいる間になくなってしまい、数が少なくなってしまうこともあるので、おはじきで遊ぶ前は数を数えてから遊び始めましょう。
昔ながらのおはじき遊びを家族みんなで楽しもう
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今回の記事では、日本の代表的な伝承遊びのひとつであるおはじきについて、遊び方10選やそれぞれのルールをご紹介しました。
昔からあるおはじき遊びは、祖父母もいっしょにできるなど、世代関係なくみんなで楽しめる遊びといっても過言ではありません。日本の伝統的な遊びには、動画視聴やゲームでは体験できない面白さがきっとあることでしょう。伝承遊びはシンプルだからこそ、アイディア次第でどんどん遊び方が増やせるのも魅力です。おはじきの起源や由来を知り、子どもといっしょにオリジナルのルールを考えたりして、知的好奇心も刺激してあげたいですね!