会話の中で「あの人」「その人」を放置すると脳は急激に衰える…和田秀樹「ボケないための最も身近な習慣」

会話の中で「あの人」「その人」を放置すると脳は急激に衰える…和田秀樹「ボケないための最も身近な習慣」

老化を遠ざけるには何をすればいいか。精神科医の和田秀樹さんは「専門知識をひけらかすような説明は、単なる自己満足にすぎず、脳への刺激としても不合格だ。難しい話ほど、やわらかくくるんで聞き手に渡すと脳は必然的に働くことになる」という――。 ※本稿は、和田秀樹『これだけでいい!老けない!ボケない!和田式「アウトプット健康法」』(祥伝社)の一部を再編集したものです。

「会話」は高度な脳の作業

私の講演会に参加していた60代の男性から、こう話しかけられました。

「最近、どうもやる気が出ないんです。人と話すことも減って、なんとなく1日が終わってしまう」

検査をしても特別な異常はなかったと言います。ただ、われながら表情に張りがなく、外出も減っているとのこと。こうした変化の背景には、脳の前頭葉の働きの低下があります。

では、どうすれば前頭葉を若く保ち、脳の活性化を促すことができるのか。

カンタン、かつ効果的な方法としておススメしたいのが「人と話すこと」。

実は、「会話」というのは高度な脳の作業です。相手の話を理解し、自分の記憶を引き出し、適切な言葉を探し出し、相手の反応を見ながら伝え方を調整する。

この作業中、記憶をつかさどる側頭葉と、意欲や判断を担う前頭葉が同時にフル稼働します。まさに脳の活性化そのものです。

難しい話はいりません。「今日は寒いですね」「それは面白いですね」のような他愛のない会話で十分なのです。

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