京都水族館がすみだ水族館で好評の展示「カタチとくらし」を初開催

京都水族館がすみだ水族館で好評の展示「カタチとくらし」を初開催

「ナベカ」の「あなあなの家」、「スザクサラサエビ」の「だんだんの家」など、いきものたちの棲み処を独創的なデザインで表現

「京都水族館」が、10月31日(日)までの期間、いきものの「カタチ(姿)」と「くらし(棲み処)」をデザインし展示する企画展「カタチとくらし」を開催中。

この企画展は、「すみだ水族館」で2020年に開催し、デザイナーの藤井北斗氏とともに「日本空間デザイン賞2020」、および「第54回日本サインデザイン賞」で、それぞれ「金賞」を受賞。

それを記念して、今年4月から7月の期間に「すみだ水族館」で再展示したところ、ゲストから好評を博したことを受け、今回移設展示を決定。「京都水族館」では初開催となる。

「だんだんの家」展示生物:スザクサラサエビ/暗い所で群れで暮らす習性から、安心して暮らせるようたくさんの影ができるような段々状のオブジェを設置。
「だんだんの家」展示生物:スザクサラサエビ/暗い所で群れで暮らす習性から、安心して暮らせるようたくさんの影ができるような段々状のオブジェを設置。

いきものの形や色、模様は、棲んでいる場所やその習性などに基づいている。

「カタチとくらし」は、大きな水槽の中では気づきにくい、小さないきものたちの「カタチ(姿)」と「くらし(棲み処)」の関係性を表現することで、いきものをより身近に感じてもらうことが目的だ。

「にょきにょきの家」展示生物:クダゴンベ/辺りを警戒して高い所から見渡す習性がある。気分によって上る場所を変えるため、高さの異なる構造物を設置。
「にょきにょきの家」展示生物:クダゴンベ/辺りを警戒して高い所から見渡す習性がある。気分によって上る場所を変えるため、高さの異なる構造物を設置。

この企画展では、いきものたちの「カタチ」の由来がわかる「くらし」の特徴を、「ぐるぐるの家」「だんだんの家」などテーマを設けた独創的なデザインで表現。

「ミスジリュウキュウスズメダイ」や「ビッグベリーシーホース」など、6種類の個性豊かで小さないきものたちを、6つの水槽で展示する。

「ぐるぐるの家」展示生物:ビッグベリーシーホース/しっぽを海藻にまきつけて生活する習性から、さまざまな大きさ、太さの輪を組み合わせた構造物を設置。
「ぐるぐるの家」展示生物:ビッグベリーシーホース/しっぽを海藻にまきつけて生活する習性から、さまざまな大きさ、太さの輪を組み合わせた構造物を設置。

例えば、海の浅瀬などで暮らす「ナベカ」は、貝殻などを巣穴にする習性があり、小さな穴にも後ろ向きのまま収まる。その「ナベカ」の習性や特徴をわかりやすく見ることができるようデザインされたのが「あなあなの家」。

丘のようなデザインは、危険が迫るとすぐに穴に入れるよう、お腹を地面につけながら泳ぐ「ナベカ」たちが移動しやすい設計に。また、細長い体にぴったりとフィットする穴を好むため、大小さまざまな大きさの穴が用意されている。

「あなあなの家」展示生物:ナベカ
「あなあなの家」展示生物:ナベカ

海や川に暮らしているいきものたちの「カタチ」が、彼らの「くらし」にどのように由来しているのか、想像を巡らせながら見ることができる企画展。この機会にぜひ家族で足を運んでみては。


カタチとくらし

展示期間/7月31日(土)~10月31日(日)

展示場所/2階「交流プラザ」

問い合わせ先/京都水族館

tel.075-354-3130(営業時間内)

https://www.kyoto-aquarium.com

2021.08.05

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