「A判定を取る自分」を想像すると成績は落ちる…実験で判明「成績が上がった生徒が思い描いたもの」

「A判定を取る自分」を想像すると成績は落ちる…実験で判明「成績が上がった生徒が思い描いたもの」

試験や本番前にパフォーマンスを上げるには何を意識するといいか。スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長の星友啓さんは「試験前に鮮明に成功した姿を思い描くと、脳は『あ、もう目標は達成されたんだ』と錯覚し、満足してしまう。そうではなく脳を『夢を見るモード』から『問題解決モード』へと切り替えることで、実行力が高まる」という――。 ※本稿は、星友啓『スタンフォード大学オンライン高校の校長が教える 世界の研究に基づいた 勉強法大全』(KADOKAWA)を再編集したものです。

「合格した自分」を想像してはいけない

「成功した姿をありありとイメージすれば、夢は叶う」。よく聞くテクニックですが、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の有名な研究によると、これは半分間違いで、時には危険にすらなりえます。

その実験ではまず学生を、試験前に「A判定を取って大喜びしている姿(結果)」をイメージするグループと、「図書館でテキストを開き、問題を解いている姿(プロセス)」をイメージするグループ、何もイメージせずにそのまま試験を受けるグループの3つに分けました。

試験結果は、「結果」をイメージしたグループは、何もしなかったグループよりも勉強時間が減り、実際の成績も下がってしまったのです。一方、結果までの過程をイメージした「プロセス」グループは、勉強時間が増え、成績も向上しました。

脳は現実と想像の区別が苦手です。鮮明に成功した姿(ゴールテープを切る瞬間など)を思い描くと、脳は「あ、もう目標は達成されたんだ」と錯覚し、満足してしまいます。その結果、血圧が下がり、リラックスしてしまい、目標達成に必要なエネルギー(やる気)が湧かなくなってしまうと解釈されています。

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