1歳の子どもが食べやすいキャベツの幼児食。使い方の工夫とおすすめレシピ11選

1歳の子どもが食べやすいキャベツの幼児食。使い方の工夫とおすすめレシピ11選

キャベツを幼児食に使う際に工夫したこと

2019.11.14

野菜の中でも取り入れやすいキャベツを使って1歳の子どもにおいしい幼児食を作りたいと考える保護者もいるでしょう。今回の記事では、幼児食にキャベツをどのように取り入れたか、使うときに工夫したこと、1歳の子どもが食べやすいお好み焼きやサラダなどのレシピについて体験談を交えて紹介します。

1歳の子どもの幼児食にキャベツを取り入れよう

1歳~1歳半頃は離乳食完了期にあたりますが、子どもの離乳食の進みにあわせて、この時期から幼児食へ移行する保護者もいるようです。


食べられる食材や調味料が増える中、栄養豊富で料理に彩りを添えてくれるキャベツを活用すると、幼児食のメニューの幅が広がるのではないでしょうか。


1歳の幼児食にキャベツを使うときに保護者が工夫したこと、子どもが食べやすいレシピなどについて紹介します。


キャベツはいつくらいから食べられる?

加熱したキャベツは0歳の離乳食で与えることができます。厚生労働省の調査によれば、離乳食中期にキャベツを取り入れた保護者は46.2%、離乳食完了期では80.7%に達しています。調理方法や与え方は不明ですが、完了期では多くの子どもが食材としてのキャベツを食べることができているようですね。

1歳頃に向かえる離乳食完了期にキャベツを与える際は、歯ぐきでつぶせる程度の柔らかさに調理するようにしましょう。固さの目安は肉だんごくらいが推奨されているようです。

1歳を過ぎると、生のキャベツも少しずつ与えられますが、まだ固い部分や食べにくい葉もあるため、奥歯が生えそろう2歳半頃までは、茹でるか蒸すなどして柔らかくしてあげると安心でしょう。

出典:Ⅱ 離 乳 編/厚生労働省
出典:0・1・2歳の子育てQ&A/西東京市

1歳の幼児食にキャベツを取り入れた方法

1歳の子どもの幼児食にキャベツを取り入れた方法を保護者に聞いてみました。


30代ママ
30代ママ

キャベツを茹でてサラダを作っても食べなかったので、細かく刻んで餃子やハンバーグに混ぜて食べさせました。

30代ママ
30代ママ

キャベツと豚肉を炒めてご飯にのせて与えていました。キャベツは甘みのある野菜なのでご飯とよくあい、子どもが食べやすそうでした。

30代ママ
30代ママ

キャベツ入りのコンソメスープを作りました。キャベツが固いと子どもが食べにくそうだったのでトロトロになるまで煮込んでやわらかくして与えていました。


甘みのあるキャベツをおかずやスープに取り入れる保護者が多いようです。キャベツを細かく刻んだり、やわらかく煮込むなど子どもの食べやすさを考えて工夫している声も聞かれました。

1歳の幼児食にキャベツを使うときに工夫したいこと

キャベツ
iStock.com/YelenaYemchuk

1歳の幼児食にキャベツを使うときにどのようなことを意識すればよいのでしょうか。


キャベツの使う部分を選ぶ

30代ママ
30代ママ

キャベツは部位によって食感や甘みが違う場合があるようです。外側の葉は固めなので、内側の黄色みかかった部分を選ぶとやわらかく、子どもが食べやすいようでした。保育園の給食でも内側の葉を使っているそうです。


キャベツの葉は食べやすい固さの部分を選んでいるという声がありました。芯を避けて内側の黄色みかかった部分を選ぶとやわらかく、子どもが食べやすいようです。


子どもが食べやすい大きさに切る

30代ママ
30代ママ

1歳になると食べられる食材は増えても、食材の大きさによって噛みにくい場合もあるようです。様子を見ながら、子どもが食べやすいようにキャベツの大きさを考えました。うちの子はキャベツが苦手なので、細かく切ってほかの食材と組み合わせています。


キャベツが苦手な子どもの場合は、細かくみじん切りにしてさまざまな食材と組み合わせると子どもが食べやすくなるというママの声もありました。キャベツをおいしく食べられるように切り方を工夫するとよいかもしれません。


蒸し焼きにする

20代ママ
20代ママ

子どもがキャベツを食べなかったので保育園の栄養士さんに相談したら、キャベツなど固めの材料は蒸し焼きにすると食べやすいと教えてもらいました。冷まして味噌だれをかけるとパクパク食べてくれました。


キャベツを鍋で蒸し茹でにすると、しっとりとやわらかくなり、子どもが食べやすいようです。1枚の葉を切らずに茹でるのが旨味を閉じ込めるポイントです。


冷蔵保存方法に気をつける

40代ママ
40代ママ

あらかじめキャベツを幼児食に使いやすい大きさに切って冷蔵保存しておくと、材料として使いたいときにすぐに取り出せて便利でした。カットキャベツは2~3日を目安に使いきるようにしています。


キャベツを冷蔵保存するときは、子どもが食べやすい大きさに切り、乾燥しないように密閉袋に入れて保存するとよいでしょう。玉の状態で保存する場合は、乾燥を防ぐために外側の葉を捨てずにとっておき、保存するときにその葉で残りのキャベツをくるむと長持ちしたという声がありました。


【お好み焼き】キャベツを材料に使った1歳児向けレシピ

お好み焼き
※写真はイメージ(gettyimages/KPS)

1歳の子どもがよろこぶキャベツを材料に使った幼児食のお好み焼きレシピを紹介します。


豚ひき肉とキャベツのお好み焼き

20代ママ
20代ママ

保育園の先生に教えてもらったレシピをアレンジしました。挽き肉の臭みが気になる子どもでも、茹でてから使うことで食べやすくなりましたよ。一口サイズにすることで、離乳食から幼児食への移行期にもぴったりです。


  1. 鍋で蒸し茹でしたキャベツを細かく刻む
  2. ボウルに1、豚挽き肉、塩コショウ、小麦粉、水を入れて混ぜる
  3. フライパンに少量の油をひき、2をスプーンですくって落とし、両面を焼く

子どもが豚挽き肉の匂いが気になる場合は、熱湯で一度茹でてから調理すると臭みがとれるようです。お好み焼きは手づかみ食べしやすいように一口サイズに作るとよいかもしれません。お好み焼きにつけるソースはウスターソースやケチャップなどを用意し、味が濃くならないようにつける量に気をつけましょう。


キャベツとゆかりのふわふわお好み焼き

30代ママ
30代ママ

ソースのお好み焼きが苦手だった息子も、このレシピなら喜んで食べてくれます。絹豆腐を使うことで食感がふわふわになり、ゆかりの香りも好きみたいです。焼きのりをトッピングすると栄養価も上がります。


  1. キャベツとにんじんを細かく刻みます。
  2. ボウルに1、絹豆腐、ゆかり、薄力粉を入れて混ぜます。
  3. フライパンで両面をふわふわに焼きます。
  4. 焼きのりを細かく刻んでトッピングします。

絹豆腐を生地に混ぜ込むことで食感が気になる子どもでも食べやすいふわふわお好み焼きができあがります。ゆかりを混ぜ込むことでソースをつけなくてもしっかり味がつく離乳食完了期の子どもにもおすすめのレシピです。

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【サラダ】キャベツを材料に使った1歳児向けレシピ

1歳の子どもがよろこぶキャベツを材料に使った幼児食のサラダレシピを紹介します。

キャベツとツナフレークのサラダ

30代ママ
30代ママ

ツナフレークを使った簡単レシピは、忙しい日の救世主です。材料を混ぜるだけなので、時短で栄養満点のサラダができあがります。サンドイッチの具にも使えるので保育園の遠足のお弁当にしました。

  1. 鍋で蒸し茹でしたキャベツを約1cm角に切る
  2. 水煮缶のツナをツナフレーク状になるように小さくほぐす
  3. 2を汁ごと入れ、少量の醤油、塩加えて混ぜる

蒸し茹でしたキャベツの甘みとツナフレークの旨味を楽しめるレシピです。油漬けのツナ缶の場合は、油が多いと子どもが消化しにくい場合があるようなので、熱湯をかけて油抜きをするようにしましょう。ツナフレークはしっかりほぐしてサンドイッチの具にするのもおすすめです。


蒸し焼きキャベツの焼きのり和え

20代ママ
20代ママ

キャベツを蒸し焼きにすることで、甘みが引き立ち柔らかくなるんです。焼きのりの香りで食欲が出て、野菜が苦手な息子も喜んで食べてくれます。


  1. キャベツとにんじんを食べやすい大きさに切り、蒸し焼きにします。
  2. 焼きのりを細かく刻みます。
  3. 1と2を和え、醤油で味付けします。

蒸し焼きにすることで、キャベツの甘みが引き立ち、食感も柔らかくなります。焼きのりの香りが食欲をそそり、離乳食完了期の子どもにも人気のレシピです。


【主食】キャベツを材料に使った1歳児向けレシピ

1歳の子どもがよろこぶキャベツを材料に使った主食になる幼児食レシピを紹介します。

キャベツ入りウインナーのチャーハン

20代ママ
20代ママ

我が家のランチの定番レシピです。キャベツとにんじんで栄養バランスもよく、ウインナー大好きな子どもたちが喜んで食べてくれます。大人用は濃い目の味付けにすると、家族みんなで楽しめる一品になります。


  1. 茹でたキャベツ、玉ねぎとにんじんを細かく刻む
  2. ウィンナーを細かく刻む
  3. フライパンにバターを溶かし、1、2を入れて炒める
  4. 3に軟飯を入れ、さらに炒めて少量の醤油で味を調える

バターで炒めると味がまろやかになり子どもが食べやすいでしょう。子どもの様子を見てご飯の固さを調整するとよいかもしれません。

キャベツとにんじんのオムレツサンドイッチ

30代ママ
30代ママ

オムレツに育児用ミルクを使うことで、鉄分補給もできて栄養満点です。食感が気になる子どもでも食べやすく、サンドイッチにすることで手づかみ食べもできます。


  1. キャベツとにんじんを細かく刻み、軽く蒸します。
  2. 卵を溶いて1を混ぜ、お湯にといた育児用ミルクを少し加えてオムレツを作ります。
  3. パンにオムレツをはさみます。

食感が気になる子どもでも食べやすいサンドイッチです。オムレツに牛乳の代わりに育児用ミルクを加えることで、鉄分などもしっかり補給できて子どもにも親しみやすい味わいになります。


キャベツとツナのクリームペンネ

40代ママ
40代ママ

スパゲティは食べづらい1歳児でも、クリーム状のソースを絡めたペンネにすれば食べやすくなります。離乳食完了期の子どもにも安心して与えられます。


  1. キャベツを細かく刻み、軽く茹でます。
  2. ペンネを茹でます。
  3. フライパンでキャベツとツナフレークを炒め、育児用ミルクを加えてクリーム状にします。
  4. 3に茹でたペンネを加えて混ぜます。

食感が気になる子どもでも食べやすいクリーム状のソースです。育児用ミルクは牛乳に替えると大人用にもなります。ペンネを柔らかくゆでると離乳食完了期の子どもにぴったりのレシピになりそうですね。


【おかず】キャベツを材料に使った1歳児向けレシピ

1歳の子どもがよろこぶキャベツを材料に使った幼児食のおかずレシピを紹介します。

キャベツと挽き肉の揚げないコロッケ風ポテト

40代ママ
40代ママ

揚げないのでフライパンで簡単にでき、コロッケ風の食感を楽しめます。挽き肉とキャベツが絶妙で野菜嫌いの子どもでも喜んで食べてくれます。薄力粉とパン粉でサクサク感も出て、幼児食のレパートリーが広がりました。


  1. キャベツを細かく刻み、挽き肉と混ぜます。
  2. じゃがいもを茹でてつぶし、1と混ぜます。
  3. 2を小判型に形作り、薄力粉、溶き卵、パン粉の順につけます。
  4. フライパンで両面をこんがり焼きます。

コロッケ風の揚げないレシピなので、油を少なく抑えられ食べやすいため幼児食に最適です。野菜が苦手な子どもでも食べやすいレシピです。


野菜たっぷり回鍋肉

回鍋肉
※写真はイメージ(gettyimages/ALLEKO)
30代ママ
30代ママ

キャベツ、にんじん、ピーマンと野菜がたっぷり入っているのに、味噌の風味で子どもたちが喜んで食べてくれます。蒸し焼きにすることで野菜が柔らかくなるので、うちは離乳食完了期から人気でした。大人用はピリ辛にしています。


  1. キャベツ、にんじん、ピーマンを食べやすい大きさに切ります。
  2. フライパンで豚肉を炒め、1の野菜を加えて蒸し焼きにします。
  3. 味噌と醤油で味付けします。

野菜をたっぷり使った栄養満点のおかずです。味噌の風味をきかせることで、野菜の苦手な子どもでも食べやすくなります。離乳食完了期の子どもにもおすすめのレシピです。


【スープ】キャベツを材料に使った1歳児向けレシピ

1歳の子どもがよろこぶキャベツを材料に使った幼児食のスープ・汁物レシピを紹介します。

キャベツのミルクスープ

20代ママ
20代ママ

育児用ミルクを使うことで、まろやかな味わいになる子どもたちに大人気のスープです。キャベツがとろとろになるまで煮込むので、食感が気になる子どもでも安心して食べられます。寒い日にぴったりの温まるレシピです。

  1. キャベツと玉ねぎをベーコンを子どもが食べやすい大きさに切る
  2. 1をフライパンで炒める
  3. 鍋に1、2、水と牛乳、コンソメを入れて煮る

弱火でじっくり煮るとキャベツと玉ねぎがとろとろになり、素材の甘みを楽しめるでしょう。ベーコンを先に炒めてからスープに入れると香ばしさが閉じこめられておいしいスープに仕上がるようです。牛乳を育児用ミルクで代用するのもよいでしょう。

キャベツと絹豆腐の味噌汁

30代ママ
30代ママ

絹豆腐の定番お味噌汁にキャベツの甘みがプラスされて食べやすくなります。キャベツの甘みとお味噌は相性がよいですね。大人用にもたっぷり作って家族みんなで楽しめます。


  1. キャベツを食べやすい大きさに切ります。
  2. 鍋に沸かしたお湯でだしをとり、キャベツを入れて柔らかくなるまで煮ます。
  3. 絹豆腐を小さめに切って加えます。
  4. 火を止めて味噌を溶き入れます。


キャベツの甘みと絹豆腐のなめらかさが調和した優しい味の味噌汁です。離乳食完了期の子どもにも食べやすいレシピです。大人用とは味噌の濃度を変えて、薄めに作るのがポイントです。


1歳の子どもにキャベツを使っておいしい幼児食を作ろう

食事をする親子
iStock.com/monzenmachi

今回は1歳の子どもの幼児食にキャベツをどのように取り入れたのか、使うときの工夫や子どもが食べやすいレシピについて紹介しました。

キャベツは栄養価が高く、様々な調理法で活用できる野菜です。保育園でも人気の食材であるキャベツを、ゆかりや焼きのり、ツナフレークなどさまざまな食材と組み合わせて1歳の子どもがよろこぶメニューを作れるとよいでしょう。

離乳食から幼児食への移行期には、食感や味付けに気を付けながら、お好み焼きやサンドイッチなど少しずつ新しい料理に挑戦していくことが大切です。味になじみのある育児用ミルクを使ってまろやかな味に仕上げたり、挽き肉と合わせてタンパク質を補ったりと、工夫次第で栄養バランスのよい幼児食ができるでしょう。

キャベツを選ぶときはキャベツの芯がみずみずしく白いものを選ぶとよいでしょう。幼児食に少量しか使わない場合は、カットキャベツを活用すると無駄なく使えたというママの声もありました。

紹介したレシピを参考に、お子さんの成長に合わせた幼児食作りにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。


出典:授乳・離乳の支援ガイド / 厚生労働省

※今回の記事でご紹介したものは、幼児食の一例です。新しい食材・料理を取り入れる際は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

※記事内で使用している参照内容は、2019年11月08日に記事作成、2024年9月6日に更新しています。

2019.11.14

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