離乳食完了期に桃を取り入れるときには?ママたちのレシピやアレンジ方法

離乳食完了期に桃を取り入れるときには?ママたちのレシピやアレンジ方法

2018.01.31

離乳食完了期に桃を食べさせようと考えたとき、形状や進め方の目安、子どもが食べやすい工夫などに悩むママもいるのではないでしょうか。厚生労働省の資料を参考にしながら、離乳食レシピやアレンジ方法など、ママたちの悩みといっしょに紹介します。

離乳食完了期の進め方

離乳食完了期は、1日3回の食事の他におやつの時間も必要になってくる時期のようです。離乳食期のおやつは嗜好品ではなく、3回の食事で足りない分を補う食事と考えるようです。今までと比べて食事を用意する回数が増えることもあり、ママには新しい悩みも出てくる時期かもしれません。

基本的な離乳食完了期の進め方について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。


離乳食完了期はいつから?

厚生労働省の資料によると、生後12カ月から18カ月頃が離乳食完了期とされています。1日3回の食事のリズムを大切にし、生活リズムを整えるきっかけ作りとする時期と言われています。

完了期の調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める硬さ(肉だんごくらい)がよいようです。


離乳食の量の目安

離乳食完了期の1回あたりの食事量の目安は下記の量と言われています。

穀類:軟飯90g~、ご飯80g
野菜・果物:40g~50g
魚:15g~20g
肉:15g~20g
豆腐:50g~55g
卵:全卵1/2個~2/3個
乳製品:100g

子どもの離乳食で困ったこと、わからないこと

離乳食で困ったこと

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厚生労働省が出している資料の中には離乳食で困ったこととして、次のような内容が挙げられています。

食べるものの種類が偏っている / 28.5%

食べるのをいやがる / 13.1%

食べさせるのが苦痛・面倒 / 7.5%

開始の時期がわからない / 5.1%

作り方がわからない / 6.6%

(回答数:2722)

食べるものの種類が偏っていることや、食べるのをいやがることで悩んでいる方が多いと出ています。離乳食完了期に入ると、食べることができるとされる食材が増えるので、ママたちは新しい食材をいつから、どのように食べさせたらよいか迷うという意見もありました。


離乳食でわからないこと

困ったことの次に、離乳食のことでわからないことについても厚生労働省が出している資料より紹介します。

食べる適量がわからない / 46.4%

食べさせてよいものがわからない / 15.6%

離乳の進め方がわからない / 14.9%

(回答数:5223)

食べる適量や、食べさせてよいものがわからないと考えている方が多いようです。離乳食完了期になると、メインの栄養を食事で取得していく時期とも言われていますが、子どもは食べむらや遊び食べをしてしまいあまり食べてくれないことも多いようでママたちは困ってしまうようです。

桃は甘くてみずみずしいことから、子どもが食べやすい果物のといえるでしょう。離乳食完了期に、桃をそのまま食べさせる以外に、先輩ママたちはどのようなレシピやアレンジをしていたのでしょうか。

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離乳食の完了期の桃のアレンジレシピ

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jreika/Shutterstock.com

離乳食完了期の頃、ママたちはどのような方法で桃を離乳食に取り入れていたのでしょうか。子どもが食べやすくなったレシピの工夫やアレンジ方法などを3つご紹介します。


桃のサンドイッチ

「手づかみ食べをしてほしいのですが、食事にあまり興味がないのか自分から進んで食べてくれません。どんなレシピなら積極的に食べてくれるのかわからず悩んでいました。あるとき、いただいた桃を生のまま食べさせると、とても気に入ったようでペロリと平らげました。それを見て、桃を使ったメニューなら手づかみ食べをしてくれるかもしれないと思いつきました。

サンドイッチ用の食パン2枚の片面にクリームチーズを塗ります。その上に薄切りにした桃を乗せ、て食パンで挟み、子どもの持ちやすい大きさに合わせて4~6等分にカットします。いつものように食事に興味がない素振りでしたが、『サンドイッチの中に桃が入っているよ』と声をかけると、気になったのか自分から椅子に座ってくれました。最初の1口は大人が持って食べさせましたが、桃が入っていることがわかると、自分で持って食べ進めてくれました」(30代ママ)

厚生労働省の資料でも、手づかみ食べを重要としています。食べ物を目で確かめて、手指でつかんで、口まで運び口に入れるという目と手と口の協調運動により、スプーンやフォークを上手に使えるようになるようです。


ブランマンジェの桃ソースがけ

「もうすぐ1歳になるのですが、あまり離乳が進まずに粉ミルクばかり欲しがる子どもでした。どんなレシピや、工夫をしたら食べ物に興味を持ってくれるのかわからず困っていました。家族で外食をしたときに、大人用のデザートにブランマンジェが出され食べていたところ、やわらかくてプルプルとしている食感が子どもにも食べやすいのではと気づきました。そこで、子どもが好きな桃を使って離乳食向けにアレンジして作ってみました。

まず、皮をむいた桃をフォークで粗く刻み、果汁といっしょに器に入れラップをして冷蔵庫で冷やします。次に、耐熱容器に調乳した粉ミルクとコーンスターチを入れてよくかき混ぜます。電子レンジで加熱すると、とろみがついてくるのでダマにならないようによく混ぜ、器に注ぎラップをして冷蔵庫で冷やし固め、食べる直前に桃を果汁ごとかけたら完成です。

ツヤがあってキラキラした桃とブランマンジェが気になったようです。砂糖が入っていなくても桃の甘さで食べやすかったようでパクパクと食べてくれました。普段飲み慣れている粉ミルクを使ったことも、気に入ったようでした」(30代ママ)


桃寒天

「離乳食完了期の頃、上の子のおやつを欲しがることが増えてきました。幼児用のゼリーはまだ時期が早いので『これはお兄ちゃんのおやつだから、こっちを食べようね』と伝えて、離乳食完了期に食べられるおせんべいなどを見せるのですが、手足をバタバタさせて泣くので困っていました。

そこで、ゼリーと見た目が同じようなおやつなら、いっしょに食べさせることができると考え、桃を使った寒天を作ってみました。桃を1cmくらいの角切りにし、上の子が食べたゼリーの空き容器へ入れ、小鍋で寒天と水を煮溶かしてゼリーの容器へ注ぎ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固めます。

上の子と同じ容器に入った桃寒天を見ると、自分も同じものが食べられるのだと思ったのか、とても喜んでいました。『お兄ちゃんといっしょだね、おいしいね』と声をかけながらスプーンですくって食べさせると、上の子とゼリーを交互に見ながらニコニコして食べてくれました」(40代ママ)

桃を離乳食に取り入れてみよう

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桃は酸味が少ないことから、子どもにも食べやすい果物のようです。皮と種を取り除くとすぐに調理できるので、ママにとっても使いやすい食材と言えるでしょう。乳製品や寒天とも相性がよいようなので、組み合わせや調理方法に工夫をして取り入れていくとよいかもしれません。

ママたちのレシピや体験談を参考に、離乳食完了期から始まるおやつに桃を取り入れてみてはいかがでしょうか。

出典:Ⅱ離乳編/厚生労働省

※記事内で使用している参照内容は、2018年1月31日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.01.31

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