ブランコの乗り方や教え方のコツ。乗れない場合の練習方法や乗るときの注意点など

ブランコの乗り方や教え方のコツ。乗れない場合の練習方法や乗るときの注意点など

ブランコを乗るときは、バランス感覚や上手に漕ぐための練習が必要だったりしますよね。まだ上手に乗れない子やこれから初めてブランコに挑戦する子のためのブランコの練習方法や乗り方や教え方のコツと注意点を、元幼稚園教諭の筆者の経験をもとにご紹介します。

ブランコに挑戦

ブランコは楽しい反面、小さな子どもが初めてブランコに乗るときには不安に感じるママもいるかもしれません。子どもがブランコに興味を持ち始めたり、年齢的にまだ早いと思っていても、公園などで他の子が乗っているのを見て「乗ってみたい」と言う場合もあるでしょう。

ブランコに乗れるようになるための練習方法やコツ、ママやパパが安心して見守れる注意点をご紹介します。

ブランコの乗り方の練習方法

初めてブランコに乗るときママはどのようにサポートし、乗り方を教えたらよいのでしょうか。


お手本を見せる

子どもがブランコに興味を持つには、「ブランコは楽しそう」と思えることが大切です。大人がブランコの乗り方や遊び方のお手本を見せるとよいでしょう。

親1人、子ども1人でいるときに乗り方のお手本を見せようとすると、子どもが近づいてきたとき危ないので、ママやパパと3人で公園に行き、パパのお手本をママといっしょに見るなど工夫するとよさそうです。大好きなママやパパがブランコを楽しんでいる姿を見たら、子どももやってみたいと興味を持つかもしれませんね。


支えながら座る

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一般的なブランコは背もたれがないため、年齢の小さい子はバランスをとって座ることが特に難しく、「イスが不安定でグラグラするのが怖い」「高くて地面に足がつかないから怖い」などと感じる子どももいるようです。

1歳から2歳くらいで初めてブランコに乗るときには、落ちないように支えて座らせることが大切です。月齢が小さいときや子どもがブランコに乗って怖がるときには、ママの膝の上に子どもを乗せいっしょにブランコに乗るとよいかもしれませんね。

幼稚園でも、ブランコに興味はあるけれど自分でバランスをとることが難しく怖がる子どもには、先生の膝の上に座りいっしょにブランコに乗るなど安心して楽しめるように支えていました。


ゆっくり揺らす

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揺れが大きくなると怖がる子どもも多いようです。子どもに乗り方を教える際には、初めから勢いよく揺らさずに、軽く背中を押す程度で揺らし、慣れてきたら少しずつ勢いをつけていくようにするなど、子どもが楽しめているか表情を見ながら揺らすことが大切でしょう。

子どもがブランコを怖がらず楽しいと感じられるように段階を踏んでサポートしていくことが大切かもしれません。

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教え方のコツ

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足の動かし方とタイミング

ブランコが漕げるようになるには、足の動かし方とタイミングがとても重要です。ブランコが前に上がったときに足を伸ばし、後ろに下がったときに足を曲げるように伝えましょう。タイミングをつかむのが難しいかもしれませが、繰り返し練習することでだんだんと出来るようになっていきます。

幼稚園では、子どもがブランコに乗っている動きに合わせて「曲げて、伸ばす」と声に出しながら伝え、子どもが足の動かし方の感覚をつかめるように教えていました。


具体的な声かけ

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少しでも漕げているときには「1人でできてるよ」や「さっきより高く漕げてるよ!」と褒め、「曲げて、伸ばして上手」など、できているところを具体的に伝えることで、子どももうれしくなりもっとやってみたいと思って練習するでしょう。

子どもが「できる」と自信を持つことや繰り返し遊びたいと思えるように、ママやパパが声かけをするとよさそうです。


隣でいっしょにブランコをこぐ

ブランコの漕ぎ方を伝えてもすぐには上手に漕げないときには、ママが隣のブランコに乗って子どもの動きに合わせていっしょに漕いでみましょう。隣で足の曲げ伸ばしをして、お手本を見せると子どもも真似しやすくなるようです。

ブランコに乗る際の注意点

ブランコで楽しく遊ぶためにはいくつかの注意点やルールを守るようにしましょう。どのようなことに注意したらよいのでしょうか。


くさりを離さない

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ブランコでありがちなケガには、くさりを離してしまって落ちるケースが多いようです。ブランコに乗るときはくさりを絶対に離さないように伝えましょう。小さな子どもが乗るときには、子どもがくさりをつかんでいる上から大人がくさりを持つと安心かもしれません。


年齢にあったブランコを選ぶ

公園などでも高さが低いブランコ、高いブランコなど高さがいくつか用意されている場所もあるようです。年齢が小さいときには低いブランコを選び、何度も遊んで乗り慣れてきたら高い方を選ぶようにしましょう。

くさりが大きいブランコだと年齢の小さい子どもは指を挟んでしまう場合もあるので、年齢に合った高さやブランコを選ぶとよさそうです。


飛び降りない

ブランコに慣れてくると、勢いがついた状態から飛び降りて遊ぶ乗り方が楽しくなる子もいるでしょう。飛び降りたときに前にいた子どもとぶつかったり、上手く着地ができずに転んだり、戻ってきたブランコにぶつかるなどの事故につながっている場合もあるようです。

年齢が小さいうちはあまりないかもしれませんが、ある程度の年齢になってから挑戦するときには注意が必要かもしれません。

出典:ブランコでの事故事例と防止対策/文部科学省

ルールを伝える

他のお友だちが乗っているブランコに近づき、漕いでいる人の足があたってケガをしたり、順番待ちのときにブランコに近づきすぎて勢いがついているブランコとぶつかりケガをするなどの事故が発生しているようです。

ほかのお友だちが漕いでいるそばでは遊ばないことや、ブランコの柵の外で順番を待つようにルールを伝えておくことが大切です。

親子でブランコを楽しもう

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ブランコに初めて乗るときはママも子どもも不安な気持ちがあるかもしれません。乗ってみたけれどうまく乗れない、漕げないときのブランコの乗り方や練習の仕方、教え方は段階を追って進めていくとよいでしょう。

そうすることで子どもが「ブランコに乗りたい」や「もっと遊びたい」と思えるようになり、繰り返し乗ることがブランコに乗れるようになる近道かもしれません。小さな子どもがブランコなどの遊具に挑戦するときは大人がしっかりとサポートしながら、親子でブランコを楽しんでみてはいかがでしょうか。

2018.05.21

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