2歳児の外遊びはどんな遊びがいい?子どもが夢中になるおもちゃと遊びの工夫

2歳児の外遊びはどんな遊びがいい?子どもが夢中になるおもちゃと遊びの工夫

2017.08.03

子どもは2歳になると、自我が芽生えて自分の感情をあらわすようになります。そんな2歳児にとって、外遊びは心とからだの成長を促してくれるでしょう。今回の記事では、2歳児におすすめの外遊びと外遊びで使えるおもちゃ、遊びの工夫などについてご紹介します。

2歳児におすすめの外遊び

砂場遊びで一工夫

2歳児は砂場遊びに夢中になる子が多いので、砂を触るだけでたくさんの発見があります。

・砂を触ってみる

まずは砂を手にのせてみましょう。指と指のあいだから砂が落ちていく感覚を発見すると、何度も砂をすくい、繰り返すようになります。

・おままごと(ごっこ遊び)をする

砂場遊び用のおままごとセットを用意して、ママやパパ、お友だちといっしょに遊んでみるのも良いでしょう。女の子だったら砂を使って料理を作ってみたり、男の子だったら砂を運んで工事現場ごっこをしてみたりすると楽しいかもしれません。

・砂に水をかけてみる

子どもがちょっと砂に飽きてきたな、と思ったら砂に水をかけてみましょう。泥だんごを作ってみたり、池や川を作ってみたり、遊び方のバリエーションが広がります。

ママやパパが作った丸くてきれいなお団子をマネして作らせる、大きなお団子をいっしょに作ってみるなどの一工夫で、砂場遊びがより楽しくなります。

・デザートのカップやバケツを使って型作り

お城を作れるプリンもしくはゼリーのカップやバケツセットに、水を含ませた砂を入れる作業をさせてあげましょう。

ひっくり返す作業は重たいので、ママやパパがやってあげます。大きさの違う型を重ねるなどしてお城ができると、子どもはとても喜びます。


協調性を高めるすべり台

公園ですべり台に興味を持つ子どもは多く、遊具のなかでもすべり台は非常に人気です。そのため、列に並ぶルールを覚えられたり、友だちと遊ぶ、譲り合う、といった協調性が身につきます。

すべり台を滑るときはそっと支えてあげるなど、子どもの安全には十分に気をつけてあげましょうね。


ブランコに挑戦

成長発達や運動発達には個人差はありますが、おおよそ2~3歳でブランコに乗れるようになります。ブランコは、背もたれがないので最初は怖く感じる子どもも多いようですが、慣れると自分で漕げるようになります。最初はママやパパが、ひざに乗せてあげると良いかもしれません。


親子でフリスビーを楽しむ

2歳頃から遊べるフリスビーもおすすめです。軽いので2歳の子どもでも投げることができ、柔らかい素材で作られているので当たっても痛くないようです。公園などで練習をして、フリスビーを遠くに飛ばせるようになると達成感を感じることができるかもしれません。

ただし、公園によってはフリスビーが禁止されていることもあるようです。事前にフリスビーで遊べるかどうか確認しておきましょう。


鉄棒もできる

鉄棒

2歳だとまだ鉄棒を回ることはできませんが、鉄棒につかまってぶら下がることはできます。鉄棒にぶら下がることで、手で握る感覚を鍛えることができるかもしれません。何秒ぶら下がっていられるか、子どもと数えながら挑戦してみると良いでしょう。

2歳の成長発達

2歳になるとどのようなことができるようになるのでしょうか?

2歳頃は、自我が芽生えて一人でできることがたくさん増える時期でもあります。言語や運動能力が急激に発達するといわれているため、外遊びや水遊び、キャンプなどに挑戦することが可能になるでしょう。

2歳頃の具体的な成長発達について、厚生労働省などの資料を見てみましょう。


運動発達の目安

まずは2歳頃の運動発達の目安についてです。大きく体を使う粗大運動の目安として、両足でジャンプができるようになります。手指を使った細かい運動である微細運運動の目安として、積み木を6個積めるようになります。


言語発達・コミュニケーションの目安

2歳頃の言語やコミュニケーションの発達目安として、2語文が話せるようになります。2語文とは「ママ だっこ」「わんわん いる」など2つの語句で構成されるものをいいます。この頃から友達の名前を言えるようになる子どももいるでしょう。

2歳頃の子どもは脳の発達も進み、自我が最も発達します。「イヤイヤ期」といわれることのある2歳児は、イヤイヤ・ニコニコいろいろな感情が芽生える時期といえます。

できることが増えてくる時期でもあるため、体を使ったり周りの人と関わることで、五感や脳の発達がさらに進むかもしれません。


睡眠・生活リズム

2歳頃の睡眠・生活リズムについて、1〜3歳児の幼児の睡眠の目安を参照しています。

1〜3歳の幼児は、11〜12時間の睡眠時間をとり、ほぼ夜間に眠るようになります。お昼寝は1.5〜3.5時間を1回とる程度です。睡眠をほぼ夜間にとるようになると、日中の過ごし方など生活リズムも整えやすいかもしれませんね。

いずれの発達もあくまで目安です。子どもの成長発達には大きな個人差があります。

出典:「子ども家庭総合評価票」/厚生労働省
出典:「幼児教育の基本となる乳幼児の発達と遊びと学びの特徴」/文部科学省
出典:「未就学児の睡眠指針」/こども家庭庁

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2歳児におすすめ。外遊び向けのおもちゃ

外遊びに使えるおもちゃはたくさんありますが、成長発達を促すおもちゃは何だろう?次は何で遊ばせるべきかな?と考えるママやパパも多いはず。

ここでは、外遊び用に持っていきたい2歳児向けのおもちゃをご紹介します。


2歳児の男の子向け

2歳の男の子向けのおもちゃを見てみましょう。車など乗り物に関連したおもちゃが人気のようです。

■ショベルカーのおもちゃ

2歳児には、手押しタイプのものがおすすめです。砂場遊びで砂を運んだり、小さいものをつかんでみたりすると楽しいでしょう。見た目や音が本格的だと子どもは夢中になります。

■乗用おもちゃ

男の子には、自動車、消防車、汽車などの乗用おもちゃもおすすめです。押し手付きもあるので、子どもに合ったものを選ぶと良いですね。ハンドルがついていたら動かしてみたり、音を鳴らしてみたり、外で自由に遊べるので子どもも喜びます。子どもが消防車やパトカーなど好きな車がある場合は、ごっこ遊びも楽しめそうですね。


2歳児の女の子向け

2歳の女の子向けのおもちゃをご紹介します。周りの友達とのコミュニケーションも見られるようになるため、ごっこ遊びができるものが人気のようです。

■おままごとセット

おままごとが好きな女の子には、おままごとセットがおすすめです。外では、砂場で料理を作る人、食べる人など役になりきって遊びます。

■人形用ベビーカー

人形(ぬいぐるみ)専用のベビーカーを引いて歩くことで、人形(ぬいぐるみ)を大切にしようと考えるようになります。女の子はお世話が好きなので、おませな一面が見れるかもしれません。


男女共通で使えるおもちゃ

■柔らかいボール

2歳の子どもに硬いボールで遊ばせるのは少し心配だと思います。そんなときは、ふわふわボールを使って思いっきり遊んでみましょう。ボール全体が網目状になっているオーボールや、ふわふわサッカーボールなどがおすすめです。ものを投げる・蹴る感覚を身につけることができるでしょう。

■そり

そりは雪遊びにも使えますが、普段の外遊びでも使えます。子ども用のそりを用意しても良いですし、いらなくなった段ボールを使って作るのも良いと思います。

安全面に配慮しながら、まずは傾斜のあまりないところを選んで滑らせてあげましょう。また、万が一のことも考えて、ヘルメットやひじ、ひざガードは装着するようにしてくださいね。

■砂場遊びセット

砂場遊びに使えるバケツやシャベルなどの遊具がセットになっているものです。砂場遊びセットをひとつ持っておくと、砂場での遊びが広がります。また、砂場遊びセットは水遊びでも使えるものが多いので、夏は砂場遊びに水遊びと大活躍のおもちゃになるでしょう。

■手作りおもちゃ

おもちゃのなかには、飛行機やブーメランなど、尖っているものもあるため、手作りで作る方もいるようです。

例えば、ペットボトルの底に穴をあけてシャワーのように水を出したり、レジ袋を使って骨なしの凧揚げを作ったりするのも良いでしょう。好きなキャラクターを描く、好きな色で塗るなど、オリジナルのおもちゃを手作りするのも楽しそうですね。

■ペダル無し二輪車、三輪車

ペダル無し二輪車は、ペダルとブレーキが付いていないので、自転車デビューとして幼児を持つママパパに人気です。地面を蹴って進むことで平衡感覚が身につき、子どもの成長を促してくれるかもしれません。

また三輪車には、部品を組み替えることで長く乗れるものがあるようです。手押し棒がついている三輪車、ペダル無し二輪車、自転車と子どもの成長に合わせてさまざまな乗り方ができるようです。三輪車から少しずつ自転車に乗る感覚を養うことができるのがいいですね。

外遊びでたくさんの「気づき」を得よう

ボール

今回の記事では、2歳児におすすめの外遊びと外遊びで使える男の子・女の子向けのおもちゃ、遊びの工夫などについてご紹介しました。

成長していく子どもの姿を見るのは、ママやパパにとっての楽しみでもありますよね。2歳になると、子どもはものごとへの関心や感情を表に出すようになります。天気の良い日は外に出て、おもちゃや公園の遊具などを取り入れて子どもといっしょに外遊びを楽しみましょう。

2017.08.03

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