毎年6月に多発「もう会社辞めたい」の衝動をどうするか…経営心理士が勧めるメンタルをラクにする唯一の手

毎年6月に多発「もう会社辞めたい」の衝動をどうするか…経営心理士が勧めるメンタルをラクにする唯一の手

春は異動や転職の季節。新しい環境で、慣れない仕事や人間関係に戸惑うことも増えるでしょう。 ゴールデンウィーク明け特有のいわゆる「五月病」というメンタル不調もありますが、「この仕事、自分に向いていないかも」「会社を辞めたい」という気持ちが頭をよぎり始めた人は、決して少なくないはずです。 実際、マイナビ転職が2024年に実施したアンケート調査(※)では、同年4月入社の新入社員の3人に1人が、入社からわずか2か月で「今の会社を辞めたいと思ったことがある」と回答しています。新入社員に限らず、新年度の波を超えてなんとかゴールデンウィークにたどり着いたものの、息切れしてしまう感覚にはなじみがあるのではないでしょうか。 この「辞めたい」という気持ちは、なぜこれほど早く、そして強く湧き上がるのか。そして、その感情にどう向き合えば、キャリアを前向きに考えられるのか。 心理学と経営学の両面からあらゆる会社の経営改善を手がけてきた、一般社団法人日本経営心理士協会代表・藤田耕司さんにお話を伺いました。 ● 入社2か月で「この仕事向いてない」と感じるワケ ● 「長期休暇後に会社を辞めたくなる」の真相 ● 「会社を辞めたい」と感じるきっかけは、4つの“欲求不満” ● 欲求不満を引き起こす、2つの“引き金” ● 「辞めたら状況が良くなる」は思い込みに近い ● 「辞めたいからSNSやAIで情報収集」の思わぬ落とし穴

入社2か月で「この仕事向いてない」と感じるワケ

新入社員の3人に1人が入社2か月で「会社を辞めたい」と感じている――。

このデータを見て「入社したばかりなのに、もったいない」と思う方もいるでしょう。しかし藤田さんは「あまり違和感はない」と述べます。

「近年は売り手市場が続いているので、若い方々のなかには『辞めたとしても、すぐに転職先は見つかる』と考えている人も少なくないと思います。また、最近は、仕事に対する価値観が多様化しており、必ずしも『我慢すること=美徳』とは捉えられていないように感じます。

「今の会社で何年くらい働く予定か」という質問に対しても、4人に1人が「3年以内」と回答

仕事で思い通りにならないことに直面したとき、『今は大変でも少し踏ん張って経験を重ねればうまくこなせるようになっていく』のか、それとも『仕事内容や働き方そのものが、自分には合っていない』のか、という切り分けは案外難しいものです。

仕事やキャリアの全体像が見えにくいと、『自分を変えるべきか』『環境を変えた方がいいのか』という判断に迷い、結果として環境の問題として捉えたくなることも、決して珍しくありません」

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