「基礎→応用→過去問」は間違っている…偏差値45→東大合格した塾代表が過去問を解き始めたまさかの時期

「基礎→応用→過去問」は間違っている…偏差値45→東大合格した塾代表が過去問を解き始めたまさかの時期

【前編】新聞も長編小説も偏差値アップには繋がらなかった…国語だけでなく「5教科すべて」を覚醒させる奇跡のマンガ 大学受験において過去問はいつから解き始めるのがいいか。東京大学出身で、小中高生向けの国語塾代表の神田直樹さんにプレジデントオンライン編集部が取材したところ、「過去問を解くタイミングは、早ければ早いほどいい。それだけで学習がかなり楽になる」という――。(後編/全2回)

「いつから過去問を始めたらいいのか」への回答

私は中学校3年生で東大を目指したときに、最初にしたのが過去問を手に入ること。これが大正解でした。結果的に、このおかげで、高1の段階では模試で偏差値45だった私は効率よく東大に合格できたと思っています。

過去問は、なぜ早く手にとったほうがいいのか。それはゴール像を知るためです。それがわからなければ、何をすればいいのかわかりませんから。

例え話として、エチオピア料理に“インジェラ”という食べ物があります。これはオフチョベットしたテフをマブガットして、リットすることでできる料理です。子供にとって受験というのは、数年後に「この全く未知なインジェラをつくれるようになる」ようなものだと私は思います。

現時点では全くわからない言葉で、わからないことを説明されている。インジェラの完成像がわからないから、何をどうして完成に向かえばいいのかが全くわかりませんよね。

惑わされてはいけない

翻訳すると、粉にした穀物の一種を発酵させることで、ナンのようなものを作る料理なのですが、そこを知らずに、エチオピア料理だからとスパイスの勉強をしたり、千切りができないからと千切りの練習をしたりしても、インジェラにはスパイスも千切りも必要ありません。

インジェラを完成させる=志望校に合格するために何をすればいいのか。その手がかりになるのが「過去問」なのです。過去問というのは、実力チェックのためにあるのではなく、明後日の方向に走り出していかないために、最後の最後に「ここにたどりつけばいい」という“北極星”のごとき存在。

受験というのは、とにかく心を惑わすものが多い。模試の成績や学校のテストなど、いろいろな気になるものがあるせいで、モチベーションが下がってしまいます。周りの子供と比べて落ち込んだり、不安になったりして、勉強をやめたり、志望校を変えたりすることもあります。

実は模試やテストで、いい点をとっても意味がありません。本当に大事なのは、受験当日に過去問と同じ難易度の問題が出たときに解けることです。山ほど惑わすものがある中で、過去問という一点だけを見つめると結果的に、モチベーションやメンタリティは安定します。そことの距離だけを見つけて勉強すればいいだけですから。

みんな、受験というものを心理的に難しくしすぎなんです。

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