子育て支援で注目を集める元明石市長・泉房穂さんの「理想の街」をゲームクリエイターが再現！＜後編＞

▼▼▼泉さんが「理想の街」の条件を語った前編はこちら▼▼▼

――泉さんに伺った「理想の街」を神乃木さんに再現いただきました。「川野原市」という街になりましたが、いかがですか？

泉　わたしが好き勝手言ったことを形にしてくださってありがとうございます！

泉　いや、プロはすごいね。見えないものを見える化するのは大変な作業です。それを実現されたことに敬意を表したいと思います。

神乃木　ありがとうございます！

――泉さんから見て、川野原市にあって明石にないものは？

泉　山！　この街には、海があって川があって山もあるやんか。明石には山がないのが若干残念やねん。

あと、高専にあたる学校や大学があるのもいいですね。明石市長として実現したかったことのひとつに、「大学を明石市内に」という計画があったんです。

大学が市内にないと、明石で育った人が一旦やむなく明石を離れざるを得ない。だから、大学をつくればその後の進路や就職でも明石に残る人が増えるだろうと思っていたけど、実現にはたどり着きませんでした。

泉　少し話がズレますが、兵庫の豊岡市には、全国で初めて演劇の公立大学（芸術文化観光専門職大学）ができたんです。わたしの友人でもある、劇作家の平田オリザが指揮を執ってつくった学校です。芸術をとことん学びながら、その後の働き口にもちゃんとつながってる。城崎温泉が近いので、お客さんのおもてなしを含めた形で演劇を勉強できる。街と融合した大学、というコンセプトで非常におもしろいと思っています。

――泉さんが必要とおっしゃっていた「隠れ家」についてはいかがですか？

神乃木　目に見える形であらわすのが、なかなかむずかしくて……。

泉　そらむずかしいよな！　みんなにバレたら隠れ家にならへんもんなぁ（笑）。

神乃木　そうなんです。見づらいところに、若者が勝手に遊んでくれるような場所を用意してみました。あと、市街からかなり離れた場所にある高台に、ちょっとした展望スポットを設けました。

華やかな観光スポットとは言えませんが、ここから市街地が一望できます。泉さんが切望されていた、夕焼けを見るにもいい場所です。

泉　ここはいい！　好きな人を口説くときにちょうどいい！

――全体的な感想としては、いかがでしょうか？

泉　いい街です。立候補したい！（笑）

神乃木　「立候補したい」は最大の賛辞と受け取らせていただきます！

泉さんの理想の街「川野原市」の詳細は動画をご覧ください！

＜取材・執筆／KIDSNA STYLE＞