離乳食に使うカレイの調理法とは。下ごしらえやフリージング、解凍の方法をご紹介

カレイを使った時期別の離乳食レシピ

離乳食に使うカレイの調理法とは。下ごしらえやフリージング、解凍の方法をご紹介

離乳食にカレイを取り入れたいとき、調理法について知りたいママもいるでしょう。カレイのさばき方が分からず困ることもあるかもしれません。今回は離乳食に使うカレイの下ごしらえやフリージング、解凍の方法、調理するときのポイントなどをお伝えします。併せて、カレイの離乳食レシピを時期別にご紹介します。

離乳食に使うカレイのさばき方

カレイ
optimarc/Shutterstock.com

離乳食にカレイを使いたいと思うママもいるでしょう。切り身ではなく1匹のカレイを購入したとき、どのようにさばけばよいのか悩むママもいるかもしれません。

まずは離乳食に使うカレイのさばき方をお伝えします。


  1. カレイに包丁を垂直にあて、ぬめりと鱗を両面取り除き水で洗い流す
  2. カレイのお腹を上にしてまな板に置き、エラのつけ根部分を包丁で外す
  3. カレイの肛門からお腹まで包丁で切り込みを入れる
  4. 切り込みから手を入れて内臓、エラ、血合いを取り除き、包丁で頭を切り離す
  5. カレイのお腹を下にしてまな板に置く
  6. カレイの背骨に沿うよう包丁で切り込みを入れる
  7. 背骨に沿ってヒレの方へ包丁を斜めに入れ、1枚目を切り落とす
  8. カレイの向きを変えて、7と同様に包丁を入れ、2枚目を切り落とす
  9. カレイを裏返してまな板に置き、7と同様に包丁を入れて3枚目を切り落とす
  10. カレイの向きを変えて、7と同様に包丁を入れ4枚目を切り落とす

ぬめりや鱗が残ると臭みが残り風味が落ちてしまうこともあるようです。子どもが食べにくいと感じないよう、ぬめりと鱗を丁寧に取り除きましょう。金たわしを使って水洗いをすると鱗が取れやすいかもしれません。

離乳食にカレイを使うときのポイント

カレイの選び方や下ごしらえ方法など、離乳食を作るときのポイントをお伝えします。


新鮮なカレイを選ぶ

子どもに新鮮でおいしいカレイを味わってもらいたいと考えるママもいるでしょう。

カレイは表面にツヤがあり、お腹側が白いほど新鮮とされているようです。肉厚で弾力のあるカレイを選ぶとよいかもしれません。


骨と皮を取り除く

カレイを使う前に骨と皮を丁寧に取り除きましょう。骨が残っていると子どもの喉や口の中を切ってしまうことがあるので注意が必要です。

加熱後の方が、カレイの骨や皮をきれいに取り除きやすいかもしれません。


加熱しすぎない

カレイを茹でたり焼いたりして加熱しすぎると、ぱさついた食感になってしまうことがあるようです。子どもがカレイをおいしく味わえるよう、加熱する時間が長くなりすぎないよう注意するとよいでしょう。 

電子レンジで加熱する場合も、カレイの状態を見ながら加熱時間を調整するとよさそうです。


離乳食の時期に合わせた形状に調理する

カレイを加熱したあとは、子どもの食べやすい大きさにカレイを細かくほぐしましょう。離乳食初期や離乳食中期はペースト状にしたり、すりつぶしてとろみをつけるとよいようです。

離乳食を作るときは、離乳食中期では舌でつぶせる固さ、離乳食後期では歯茎でつぶせる固さ、離乳食完了期では歯茎で噛める固さを目安に調理するとよいとされています。

子どもの様子を見ながらカレイのほぐす大きさややわらかさを調整し、子どもの食事をサポートできるよう進めていきましょう。

出典:授乳・離乳の支援ガイド / 厚生労働省

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【時期別】離乳食に使うカレイの冷凍や解凍の方法

カレイ ペースト
Africa Studio/Shutterstock.com

離乳食にカレイを取り入れるとき、骨や皮を取り除くなど下ごしらえに手間がかかると感じるママもいるでしょう。離乳食に使うカレイをまとめて冷凍保存しておくと 使いたいときにすぐに使えて便利かもしれません。

離乳食に使うカレイの冷凍や解凍の方法を時期別にご紹介します。


離乳食初期

離乳食初期では加熱したカレイをすりつぶしてペースト状に調理し、1食分ずつ保存容器に入れて冷凍保存するとよいでしょう。カレイを保存袋に入れ薄く広げて、1回分ずつ筋目を入れてから冷凍すると、使いたい量だけ折って使うことができ便利かもしれません。

冷凍したカレイを離乳食に使うときは、しっかり加熱して解凍してから調理するとよいでしょう。解凍したカレイは食感が悪くなってしまうこともあるかもしれません。お粥に混ぜたり出汁などの水分を加えたりして、子どもが食べやすい食感になるよう工夫できるとよいですね。


離乳食中期以降

離乳食中期以降では、加熱したカレイを子どもの食べやすい大きさにほぐしてから冷凍保存するとよいでしょう。保存容器または保存袋に1食分ずつ冷凍保存すると、使いたいときに量を量る手間が省けて調理時間を短縮できそうですね。

解凍するときはしっかり加熱調理をするとよいでしょう。汁物を作る場合は凍ったままのカレイをだし汁に加えて加熱してもよいかもしれません。

【時期別】カレイを使った離乳食の簡単レシピ

カレイを使った離乳食の簡単レシピを時期別にご紹介します。

カレイはあらかじめ骨と皮を丁寧に取り除いておきましょう。


【離乳食初期】カレイのトマト和え

  1. カレイを熱湯で茹でてなめらかにすり潰す
  2. 玉ねぎを茹でて細かくすり下ろす
  3. 半分に切ったミニトマトを耐熱容器に入れる
  4. 3に少量の水を加えて電子レンジで加熱する
  5. 4を冷水に浸して皮と種を取り除き、裏ごしをする
  6. 1に2と5を加えて和える

ミニトマトの酸味と玉ねぎの甘味が味わえるカレイの和え物です。

 

カレイはなめらかにすり潰してとろみをつけると、子どもが食べやすいかもしれません。


【離乳食中期】カレイのにんじん粥

  1. カレイと少量の水を耐熱容器に入れ、全体に火が通るまで電子レンジで加熱する
  2. 1を1~2mm大程の大きさにほぐす
  3. にんじんをやわらかく茹でてすりおろす
  4. 7倍粥に2と3をのせる

にんじんのオレンジ色とカレイの白色のコントラストが鮮やかでおいしそうですね。

ほうれん草やかぼちゃなど、彩りのよい野菜を使ってアレンジを楽しんでみましょう。


【離乳食後期】カレイのピカタ

  1. 適当な大きさに切ったカレイの全体に薄く小麦粉をまぶす
  2. 卵黄を溶き、1の全体につける
  3. フライパンで2の両面を焼く
  4. 子どもが食べやすいよう、3を5~8mm大程にほぐす

フライパンで焼くときは中まで火が通るよう、弱火でじっくり加熱するとよいでしょう。

ほぐす前のピカタに味つけすれば大人もおいしく食べられるので、いっしょのメニューを用意すると子どもの食べる意欲が増すかもしれませんね。


【離乳食完了期】カレイのつくね

  1. カレイを茹でて、1cm大程の大きさにほぐす
  2. ねぎは細かくみじん切りにする
  3. 1と2に少量のマヨネーズを入れて混ぜ合わせる
  4. 3に片栗粉を加えて混ぜ、丸く形を作る
  5. フライパンで4の両面を焼く

平らに形作り弱火でじっくり加熱をすると、中までしっかり火が通るでしょう。

手づかみ食べができるメニューなので、子どもが自分の手を使ってパクパク食べてくれるとよいですね。

調理法を意識して離乳食にカレイを取り入れよう

食事風景
pikselstock/Shutterstock.com

今回は離乳食にカレイを使うときのさばき方やポイント、冷凍保存方法などをお伝えしました。

カレイを解凍したあとは風味を保つため、再冷凍せず食べきった方がよさそうです。子どもがカレイをおいしく食べられるよう、さまざまな工夫をしながら離乳食を作ってみましょう。

今回ご紹介した時期別のレシピを参考にして、カレイを使った離乳食のメニューの幅が広がるとよいですね。



※記事内で使用している参照内容は、2020年1月9日の記事作成時点のものです。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材・料理を取り入れる際は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2020.01.19

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