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たけのこを使った離乳食完了期のレシピ。下ごしらえや冷凍の方法について
切り方を工夫してさまざまな食感を楽しもう
離乳食完了期のレシピにたけのこを取り入れたいと考えるママやパパもいるのではないでしょうか。子どもがいつからたけのこの食感を楽しめるかや、冷凍ストックなどを使った時短方法、手づかみ食べできるレシピが気になる場合もあるかもしれません。今回は生のたけのこの下ごしらえについてもあわせてご紹介します。
離乳食完了期の進め方
離乳食完了期とは具体的にどのような時期なのか、あらためて知りたいというママやパパもいるでしょう。食べられる固さや食事量についてご紹介します。
離乳食完了期はいつから?
授乳・離乳の支援ガイドによると、離乳食完了期は生後12カ月~18カ月頃とされています。完了期には形のある食べ物を歯を使って噛みつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を母乳やミルク以外の食べ物から摂取できるようになります。
この頃に手づかみ食べによって前歯で一口分を噛み取る練習をすることにより、スプーンやフォークを使った食べ方や自分で食べる方法を覚えることにつながっていくようです。
離乳食完了期の量の目安
離乳食完了期は1日3回の食事の他に、子どもの様子をみながら1日1~2回の捕食を与える時期です。授乳・離乳の支援ガイドに記載されている、離乳食完了期における1回の食事量の目安は次の通りです。
・穀類:軟飯80g~ご飯80g
・野菜・果物:40~50g
・魚:15~20g
・肉:15~20g
・豆腐:50~55g
・卵:全卵1/2~2/3個
・乳製品:100g
献立は主食に穀類、おかずやデザートに野菜や果物をあわせ、さらに魚や肉や豆腐などから食材を取り入れて、3種類以上の栄養素を組み合わせてあげるとよいようです。
離乳食に使うたけのこの下ごしらえ
繊維がしっかりしていてアクもあるたけのこは、離乳食を作る際にはしっかり下ごしらえすることが必要です。生のたけのこは鮮度が大切で、収穫してすぐからアクが増していくと言われています。生のたけのこを入手したら、なるべく早く下ごしらえをしましょう。
ここでたけのこの下ごしらえの基本的な方法をご紹介します。
- たけのこの先、全体の約1/5ほどを包丁で斜めに切り落とす
- 皮を剥きやすいよう、1.の切り口から根元に向かって、皮部分にのみ縦に切り込みを入れる
- 深さのある鍋にたけのこを入れ、たけのこが隠れるくらいの水と米ぬか、もしくは米のとぎ汁を入れる
- 中火~強火に鍋をかけ、沸騰したら火を弱めて沸いた状態が続くように調整し、約1時間煮る
- 火を止めたら鍋に入れたまま粗熱が取れるまで冷ます
- 2.で入れた切れ目から皮を剥き、水洗いして糠やとぎ汁を流す
- 黒い粒がある部分や茶色い部分など、固そうなところを切り落とす
煮るときは米糠の代わりに重曹を使ったというママもいました。2.の工程を行うときは、皮の中にある実まで切ってしまわないよう気をつけながら包丁を入れるとよいようです。たけのこが水から浮いてきてしまう場合は落し蓋を使いましょう。
皮を剥いたあとのたけのこを保存する場合は、煮汁に浸すとよいとのママの声もありました。
スーパーなどではやわらかく煮てアク抜きしてある、たけのこの水煮も販売されています。たけのこの水煮は加熱する調理にそのまま使えますが、よりやわらかくしたい場合は下茹でするとよいでしょう。
離乳食にたけのこの食感はいつから楽しめる?
たけのこは繊維が多いため、離乳期後期などに取り入れ始めた頃は、細かく切ったりやわらかくして与えているママが多いでしょう。いつから子どもに食感を残したたけのこを与えていたか、ママたちに聞いてみました。
30代ママ
20代ママ
大人のおかずにチンジャオロースを作ったときに、味付け前に取り分けて離乳食を作りました。大きさは子どもが食べやすいようにと考え、さらに小さく切りました。
たけのこの食感を楽しめるメニューを離乳食完了期から作っていたというママの声がありました。食べられる固さや味の幅が広がる離乳食完了期は、たけのこのさまざまなメニューを試すよい時期かもしれません。
離乳食完了期のたけのこを使ったレシピ
離乳食完了期に取り入れられるたけのこを使ったレシピをご紹介します。
薄切りたけのこの冷凍ストック
- 生のたけのこを下ごしらえしたもの、または水煮をさっと下茹でしたものを用意する
- 穂先は縦に切って2等分し、さらに縦方向に包丁を入れ薄切りにする
- 根本は縦に切って4等分し、さらに横方向に包丁を入れ薄切りにする
- 2.3.とたけのこ全体が浸るくらいの出汁をフリーザーバッグに入れ、平らにならして冷凍保存する
子どもが食べやすいたけのこの薄切りを作るときは、包丁を入れる方向を工夫し繊維を断つように切るのがポイントです。子どもの様子や成長に合わせて、2.や3.の工程からさらに細かく切っておいてもよいでしょう。
たけのこはそのまま冷凍すると水分が抜けて食感を損なったり筋っぽくなる場合があるため、出汁といっしょに保存するとよいようです。
たけのこ入りうどんのおやき
- 下ごしらえしたたけのこを5㎜幅ほどのあられ切りにする
- うどんを茹でて水を切り、食べやすい長さに切る
- ボウルに1.と2.、卵、片栗粉、かつおぶし、刻みのり、醤油を入れてよく混ぜる
- フライパンに油を薄くひき、その上に子どもが食べやすい大きさに3.を落とす
- 中火で焼き目がつくまで数分焼き、裏返したらふたをしてまた数分焼く
- 両面に焼き目がついたら完成
たけのことうどんで作る、手づかみ食べにぴったりのおやきです。うどんが主役となるので、たけのこやかつおぶしは細かく切って使うとよいでしょう。たけのこの他ににんじんやきのこを加えてもおいしそうですね。
焼き春巻き
- 下ごしらえしたたけのこ、しいたけ、にんじんを短めの細切りにする
- フライパンにごま油を薄くしき、ひき肉と1.を炒める
- 2.に水、醤油、酒、砂糖、鶏がらスープのもとなどを加え、中火で5分ほど煮る
- 3.に水溶き片栗粉でとろみをつけて餡にし、粗熱をとる
- 春巻きの皮に4.を乗せ、子どもが食べやすい形に巻く
- フライパンにごま油を薄くしいて5.を焼き、両面に焼き色がついたら完成
揚げない春巻きは油を使う量が少ないので、子どもにも食べさせやすいメニューでしょう。細めの形に巻けば手づかみ食べもしやすそうですね。たけのこのシャキシャキ感が残るように調理すると、食べ応えがあってよいかもしれません。
若竹汁
- 下ごしらえしたたけのこの穂先を薄切りにする
- 水にさらして塩抜きした塩蔵わかめを、食べやすい大きさに切る
- 鍋でお湯を沸かし、沸騰したら火を止めてかつおぶしを入れ、1~2分置いてからざるで濾す
- 少量の薄口しょうゆで味付けし、1.と2.を入れて3分ほど煮たら完成
たけのこのほどよい触感とわかめのとろみ、出汁のやさしい味わいがよく合うお吸い物です。煮る時間が少ないため、たけのこはやわらかい穂先部分のみを使うとよいでしょう。わかめは乾燥わかめやさっと湯通しした生わかめも使えます。
離乳食完了期はたけのこの食感や風味を楽しもう
下ごしらえや調理に手間がかかりそうと思われがちなたけのこですが、工夫しながら離乳食のレシピに取り入れているママも複数いました。
切り方や加熱時間を調整すればシャキシャキ感やつるっとした食感などさまざまな食べ方を楽しめるので、離乳食完了期にはぴったりの食材でしょう。
冷凍ストックを活用し手づかみ食べのメニューにも取り入れながら、離乳食完了期の子どもにおいしくたけのこを食べてもらえるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2019年7月25日時点で作成した記事になります。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
離乳食完了期に、たけのこの水煮を餡に使って春巻きを作りました。子どもが大好きなメニューなので手づかみでたくさん食べていました。