離乳食はゆっくり進めてもよい?年齢別の離乳食スケジュールなど

離乳食はゆっくり進めてもよい?年齢別の離乳食スケジュールなど

2018.01.11

まわりの赤ちゃんは離乳食を始めているけど、うちの子はゆっくりすぎる?と悩んでいるママもいるかもしれません。そろそろ離乳食を始めようと思っているママやパパのために、初めての離乳食スケジュールや年齢別で見る離乳食、同じように離乳食のことで困っているママたちの悩みなどをご紹介します。

初めての離乳食

今まではミルクや母乳が主だった赤ちゃんが、成長と共に離乳食を口にするようになります。いつから離乳食を始めたらよいのか、開始時期に戸惑うこともあるかもしれません。そこで、離乳食の開始時期などのスケジュールを年齢別にまとめてみました。

年齢(月齢)別、離乳食スケジュール

一般的に5~6カ月を離乳初期、7~8カ月を離乳中期、9~11カ月を離乳後期、12~15カ月を離乳完了期と呼ぶことが多いです。離乳食はそれぞれの年齢(月齢)において、個々の成長に合った進め方が推奨されています。

出典:「授乳・離乳の支援ガイド」(離乳編)/ 厚生労働省

月齢別、離乳食のスケジュール

厚生労働省調べによると、離乳食の開始時期は「5カ月」の割合が最も多く、年々開始時期は遅くなり、ゆっくり始める傾向があるようです。そして離乳食を開始する目安は「月齢」という回答が多いことから、一般的な離乳食スケジュールの目安を月齢別にみていきましょう。


準備期

年齢別離乳食
Have a nice day Photo/Shutterstock.com

厚生労働省の資料によると、離乳食の開始の目安として、首すわりがしっかりしてきたか、スプーンなどを口に入れても押し返すことが少ないなどがあげられています。離乳食は子どもの食欲や成長、発達などを考慮し、無理のない進め方をすることが重要と言われています。


初期

離乳食初期は、子どもの様子をみながら一日一回、なめらかにすりつぶしたおかゆや野菜を与えることから試していきます。初期は離乳食の舌ざわりや味に慣れるためなので、ミルクや母乳は欲しがるだけ与えても良いようです。


7カ月から8カ月

離乳食に慣れてきたら、一日二回食へ増やし、食事のリズムをつけていくことが目的になります。全がゆや野菜に加え、豆腐や白身魚などを舌でつぶせる固さで与えはじめていきます。多彩な舌ざわりや味が楽しめるよう、食材を増やしていくことが推奨されています。母乳やミルクは離乳食のあとに与え、離乳食とは別に母乳は欲しがるままに、ミルクは一日三回程度が目安になります。


9カ月から12カ月

離乳食年齢別スケジュール
BonNontawat/Shutterstock.com

離乳食は三回食となり、歯茎でつぶせるバナナ程度の固さで与えるとよいでしょう。この頃から、鉄分が不足しやすいことから、赤身魚や肉、レバーを取り入れるなど工夫が必要になるようです。食欲に応じて、量を増やしたり、離乳食後には母乳やミルクを与えたりするとよいでしょう。母乳は欲しがるままに、ミルクは一日二回程度を目安とされています。


1歳

1歳を過ぎると離乳食も完了期に近づく子もいるかもしれません。離乳食は歯茎で噛める肉だんごほどの固さが目安とされています。ゆっくり食べたり手づかみ食べを楽しむ子もいるかもしれません。いろいろな味や舌ざわり、家族といっしょに食卓を囲むといった、食べる楽しさを体験させることが離乳食の食べ方の目安とされています。

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離乳食で困ったこと

すでに離乳食を始めているママやこれから始めようとしているママも、それぞれの年齢や離乳食のスケジュールを進めるうえで悩みを抱えているかもしれません。では、離乳食について困っていることはどんなことでしょうか。厚生労働省の資料やアンケートを参考に、ママたちの困りごとについてまとめてみました。

出典:乳幼児の栄養方法や食事に関する状況 / 厚生労働省

作るのが大変

離乳食は、子どもの成長、離乳の進行に合わせ調理形態を変える必要があると言われていますが、厚生労働省の資料によると、離乳食についての困りごとを「作るのが負担・大変」と答えた人が全体の33.5%と最も多い結果となりました。初期の米がゆを例に挙げると、口に中で押しつぶせるよう十分に煮て、「つぶしがゆ」にすることが好ましいとされています。進行具合により、粗くし、軟飯にしていく必要があるのですが、この工程を負担に感じるママが多いようです。


丸のみする

「口に入れた離乳食を、噛まずにゴックンと飲み込んで困っている」(30代1才男の子ママ)

など、離乳食を「丸のみ」にしていることに困っているという回答が28.9%と、「作るのが大変」に次いで多い結果です。


食べる量が少ない

離乳食の量について悩んでいるママも多く、「食べる量が少ない」と困っているママは21.8%もいます。

「ミルクが大好きなのか、離乳食を食べる量が少なくミルクばかり飲んで困っています」(20代8カ月女の子ママ)

と言うように、母乳やミルクを併用している時期は食べる量について困っているママも多く見られました。


食べ物が偏る

「子どもの好き嫌いが多く、食べる物が偏って困っている」(30代2才女の子ママ)

というように、食べ物の偏りで困っているママが21.2%という結果が出ています。初期には食べさせてよい食材が分からず偏りがちになり、離乳食後期にもなってくると好みが出てきて、食べ物の偏りが気になるのかもしれませんね。


食べさせるのが大変

離乳食初期は食べるのを嫌がったり、うまく飲み込めず吐いてしまったりと、「食べさせるのが負担・大変」と感じているママは17.8%もいました。

「他のものに気を取られ、食べるのがゆっくりすぎて困っている」(30代1才男の子ママ)

という意見もあり、食べさせることを負担に感じているママも多いようです。

離乳食のスケジュールは目安

離乳食スケジュール

前述からもわかるように、同じような悩みを抱えたママは多くいるようです。離乳食のスケジュールや年齢はあくまでも目安であり、体調や成長、進行に応じて食材や量を増やすとよいかもしれません。食べる楽しさを感じて食事リズムを整えることを目標に、親子のペースでゆっくり進められたらよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2017年12月28日時点で作成した記事になります。

2018.01.11

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