世界的ベストセラー「スマホ脳」が日本上陸
脳科学的見地から、スマホが脳に与える恐ろしい影響に警鐘を鳴らした1冊
「新潮社」から、最新の脳科学研究が明らかにする、恐るべき真実を記した書籍「スマホ脳」が発売。
精神科医である著者のアンデシュ・ハンセン氏は、ノーベル賞選定で知られる名門カロリンスカ医科大学を卒業後、ストックホルム商科大学にて経営学修士(MBA)を取得したという異色の経歴の持ち主。前作「一流の頭脳」は世界的ベストセラーとなった。
今回、日本に上陸した「スマホ脳」は、脳科学的見地からスマホが脳に与える恐ろしい影響に警鐘を鳴らした1冊。2018年にスウェーデンで刊行され、発売直後に国内でベストセラーに。学校からの講演依頼が急増し、彼の提案する改善メソッドを現場に取り入れる学校が日に日に増えた。
・わたしたち現代人は、10分に1回スマホを手に取っている。触る回数は1日平均2600回に及ぶ。
・1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高める。そして現代人のスクリーンタイムは1日平均4時間に達している。
・スマホと睡眠障害の関係も報告されている。いまや先進諸国で睡眠障害で医者を訪れる人は9人に1人に及んでおり、スマホの影響は否定できない。
・10代の若者の2割はスマホに1日7時間を費やしている。このまま若者がSNSを使えば、80年の人生では5年はスマホに使うことになるだろう。
・学習現場では、スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力が低下するという実験結果が報告されている。
など、最新の脳科学の膨大な実験結果をもとに、医学者である著者が次々と恐るべき事実を指摘。
現に、こうしたスマホやアプリを開発した、世界のIT企業のCEOやベンチャー投資家たちの多くは、スマホやタブレットの危険性を熟知し、わが子のデジタル・デバイスへのアクセスを認めていないか、極めて厳しく制限しているという。
どのような人が依存しやすく、どうすれば依存せずにすむのか。科学的見地からゾッとするような現実を警告する一方、回避の方法を指南する1冊を、ぜひチェックしてみては。
スマホ脳
著者/アンデシュ・ハンセン
訳者/久山葉子
新潮社刊
問い合わせ先/新潮社読者係
tel.フリーダイヤル 0120-468-465(月~金 10:00~17:00)