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「物を投げる」「走り回る」などの子どものしつけ。 伝え方のポイント
子どもが3歳ごろになると、本格的にしつけをしたいと考えるママもいるのではないでしょうか。その中でも「物を投げる、走り回る、飛び出し」などのダイナミックなものや「騒がしい、うるさい」といった元気すぎる行動についてのしつけは難しいですよね。実際のママたちの体験談を交えてしつけについて考えてみます。
場面別・子どものしつけ
子どもが物を投げるなど危険を伴ってしまったり、騒がしいなどの他人に迷惑をかけてしまう行動は、大人がちゃんとしつけをしてあげたいですよね。今回の記事では場面別に子どものしつけを考えてみます。
物を投げる
危ないと感じる行動は、子どもにしっかりしつけをする必要がありますよね。どのように伝えたらいいのでしょうか。
危ないことを理解させる
危険性を理解させようとして感情的になってしまう場合もあるので、子ども気持ちを汲み取り、まずは代弁してあげるとよいでしょう。「~したかったんだね」「~がイヤだったんだね」と気持ちを受け止めたうえで「物を投げるのは危ないよ」と順序よく伝えるのがよいかもしれません。
投げる前にやめさせる
子どもによっては行動がパターン化している場合があります。小さな不満が積み重なって物を投げる、言葉でうまく言えなくて物を投げるなど、原因はそれぞれの子どもで異なります。もしママがそれを予測できたなら、子どもが物を投げる前に気をそらせたり、気持ちをきいてあげると物を投げることが減るかもしれません。
【体験談】積み木を投げてしまった息子
地域の子育てセンターに行ったとき、息子が積み木で遊んでいると、他の子どもが目の前を通り積み木が崩れてしまいました。さらに今度は別の子どもがやって来て、積み木二つを黙って持って行ってしまうと、息子は泣きながら積み木を投げ始めてしまいました。
私は抱き上げて落ち着かせ、「積み木が崩れて悲しかったんだよね」と共感したあと、「お友だちに当たってケガしちゃったらどんな気持ちになる?」「投げたらいけないよ」と言い聞かせると理解してくれたようでした。強めに伝えるより、優しく落ち着いて伝えると子どもが理解しやすいのかなと思いました。(3歳男の子ママ)
走り回る
人がたくさんいる室内で走り回るなどの行動は、人に迷惑をかけてしまうことをしっかり伝えてあげましょう。
走ってよいときと悪いときがある
走ると危ないことや周りの人に迷惑をかけてしまうなどを伝え、今は走ったらいけないと子どもに説明しましょう。例として公園や体育館など、走っていい場所を伝えるとわかりやすいかもしれませんね。
「走らない!」ではなく「歩こうね」と声かけ
つい、走り回る子どもに対して「走らない!」と叱ってしまいたくなるかもしれません。しかし否定的な言葉で注意するよりも、「いっしょに歩こう」と提案や誘いの言い方をした方が子どもが同調してくれることがあります。
【体験談】息子がスーパーで走り回る
大型スーパーで夕方の買い物中、店内で息子が走り回るので困っていました。何度か叱ったのですがなかなかいうことをきかず、困っていました。
ちょっと言い方を変えてみようと「走り回るのはよくないよ、それよりいっしょにお菓子を見に行かない?」と誘ってみると、その日は走り回るのをやめて楽しくお菓子を選ぶことができました。何度かこれを繰り返しているうちに、今ではだいぶ走り回る癖がなくなりました。(4歳男の子ママ)
飛び出し
子どもの飛び出しはとても危ないので、何度も言い聞かせて絶対にやめさせるようにしたいですね。
危険だということを根気よく伝える
気になるものがみつかると、突然飛び出してしまう子どももいますよね。まずは「道路では大人と手をつなぐ」ということを繰り返し教えてあげましょう。交通ルールがテーマになっている絵本を読んであげてもよいですね。
叱るときは本気でびしっと叱る
子どもが飛び出してしまったら、その場できちんと叱りましょう。そのときは本気で叱ってあげてもよいと思います。そのあと落ち着いて話せるときに改めて説明しフォローすることも大切です。
【体験談】そのときに、その場で強く伝える
夕方、保育園帰りに娘と手をつないで帰ったときのことでした。娘は落ち葉を拾うのが好きでその日も片手に落ち葉を握っていました。信号待ちをしていると、落ち葉が道路の方に転がり、娘はそれを追いかけ突然車道に飛び出そうとしました。
思わず私は「危ない!勝手に道路に出たらダメ!」と叱り、娘はびっくりして泣いてしまいました。でもそのあとに家で落ち着いてからもう一度話をしました。それからは、車道に飛び出したりすることがほとんどなくなりました(3歳女の子ママ)
騒がしい、うるさい
静かにしてほしい場面で騒がしい子どもに対して、ついうるさいと感じてしまうこともありますよね。感情的にならずに伝える方法はあるのでしょうか。
理由を説明する
「うるさいから静かにして!」と言うだけでは、本当の意味で子どもは理解できないのではないでしょうか。なぜ騒がしい、うるさいのがよくないのか、その理由を伝えましょう。例えば、「バスはみんなが乗るんだよ。大きな声は迷惑になるし、静かに寝たい人もいるかもしれないよ」と、できるだけ合的な話をすると伝わりやすいかもしれません。
声のボリュームを具体的に伝える
「小さな声で」と言っても子どもには伝わりにくいこともあります。「このくらいの声で」とママが示してあげるとわかりやすいでしょう。「お口をチャック」「ボリュームはこれぐらいで」など、ジェスチャーを交えた言い方を取り入れるのもひとつの方法です。
【体験談】お葬式に参列
3歳の娘を連れ、朝からお葬式に参列したときのことです。いとこたちも参列していたこともあり、騒がしい状況ができ上がってしまいました。私は「静かにしなさい」と娘に伝えましたが、その後もエスカレートしたのでいったん部屋を出ることにしました。なぜうるさいのがだめなのかを子どもたちにわかるように説明すると、少しは静かになりました。(3歳と1歳の女の子ママ)
子どものしつけは長い目で
物を投げる、走り回る、飛び出しなどの危ない行動や、騒がしい、うるさいなど周囲の人が気持ちよくないかもしれない状況では、子どもにしっかりと言い聞かせてあげたいですね。子どものしつけは長い目で見てあげるのがコツのようです。