体を鍛える習い事「空手」はいつから始めるとよい?教室の選び方や習わせるメリット

体を鍛える習い事「空手」はいつから始めるとよい?教室の選び方や習わせるメリット

2017.08.17

幼児の習い事のなかでも人気のある空手をいつから始めるとよいのか気になるママやパパもいるかもしれません。習い事にもたくさんの種類がありますが、体を鍛えながら、礼儀作法を身につけることができるのも空手の魅力でしょう。さらに、男の子はもちろん、護身術として女の子の習い事としても浸透してきているようです。そこで今回は、幼児からシニアまで世代を問わずに人気の空手をいつから習わせるのがベストなのかや、空手を習わせるメリット、教室の選び方などを、ママたちの体験談を交えながらご紹介します。

空手の習い事はいつから始められる?

空手はあいさつや正座など基本的な礼儀作法をはじめ、技や型なども学ぶので、3歳前後の幼児にはまだ早いといわれています。ママや先生の言っていることがしっかりと理解できるようになる5歳くらいから習い始めるのが望ましいでしょう。

5歳ともなれば体を動かしたり、バランスを取ったりすることもできるようになる時期なので心配ないといわれています。

空手教室ではどんなことを習うの?

では、空手教室では具体的にどんなことを習うのでしょうか。ご紹介していきます。

ウォームアップとストレッチ

空手の稽古前には、ウォームアップとストレッチが欠かせないようです。筋肉や関節をしっかりとほぐすことで、ケガ防止につながるといわれています。また、体を温めることで、より効果的に稽古に取り組むことができるようです。

空手の基本練習

空手の基本練習では、主に「立ち方」「突き技」「蹴り技」「呼吸方法」などを学ぶようです。手技・足技などをそれぞれ分解して練習することで、苦手な技の克服にもつながるでしょう。一通り基本練習を終えたら、前後に動きながら技を繰り返す「移動稽古」を行うケースが多いようです。

基本技を組み合わせ、反復して練習することによって技が身につき、バランス感覚も養われるかもしれません。

型や組手の練習

型は一人でも練習することができるので、年齢や性別、体格などに関係なく自分のペースに合わせて練習することができるようです。型の練習では、普段使わない筋肉を動かすため、バランスの取れた体への成長が期待できるでしょう。

組手練習とは、実際に相手と向き合い、お互いに技を掛け合いながら行う練習方法で、種類としては、練習相手とどの型にするのかを決めてから技を掛け合う「約束組手」や、お互いが自由に技を掛けることができる「自由組手」、勝敗を目的とした「組手試合」があるようです。

空手を習わせるメリットとは

運動会に空手を取り入れる小学校や中学校もあるほど、魅力いっぱいの空手。そんな空手を幼児に習わせるとどのような良いことがあるのでしょうか。

集中力がつく

基本技や型などを覚えようと努力することで、自然と集中力がつくといわれています。空手は静と動の切り替えを繰り返し行うため、集中力なしでは行うことができないでしょう。

また、少しでも気を抜くと怪我につながることもあるため、危険に対する回避や防護意識が高まるので、集中力が養われていくようです。

礼儀作法が身につく

礼儀作法を身につけることができるため、幼児のうちから空手を習わせたいというママもたくさんいるようです。空手教室に入るときのあいさつは必須で、座り方の作法も学ぶので姿勢も良くなるでしょう。

また、空手は先輩や先生、師範もいるため縦社会といわれています。大人と接する機会が増え、自然と敬語が使えるようになるため、礼儀作法が身につくのではないでしょうか。

体幹が鍛えられる

空手

空手は全身運動が特徴で、手技や足技なども多いため体幹を鍛えるのに効果が期待できるといえるでしょう。体が丈夫になると同時に、子どもも体を動かすことが楽しくなりそうです。

また攻撃と守りが入り乱れる組手では、相手の動きを見て瞬時に判断する必要があるため、反射神経や判断力が磨かれるともいわれています。 突きや蹴りを使って相手に攻撃を仕掛けたり、逆に相手の攻撃を受け流したりして、自由に繰り広げられるこの組手も体幹を鍛えるための要素かもしれません。

筋力や基礎体力が向上する

空手は、全身の筋肉を使うため、筋力や基礎体力が向上するといわれています。また、突きや蹴りなどの動きが多いため、柔軟性も向上するようです。さらに、自分の身を守るための動きを学べることが、性別問わず人気の理由のひとつなのかもしれません。

心が磨かれる

日本的伝統の中で育まれてきた空手教育は、技の練磨を通して心を磨くともいわれています。身体を鍛えるとともに、礼節や伝統を尊重する姿勢を身につけることで、集中力だけでなく、忍耐力や協調性、思いやりなども養えるかもしれません。

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空手教室の選び方について

たくさんある空手教室のなかから、自分の子どもを通わせる教室をどのように見つけたらよいか悩んでいる方もいるかもしれません。ここでは、空手教室の選び方についてご紹介します。

続けやすい環境にあるか

まずは、近くにある空手の教室一覧を確認し、気になるところが見つかったら体験見学をしてみてはいかがでしょうか。多くの空手教室では実際に体験練習をさせてくれるため、生徒の年齢層、教室の雰囲気、先生の教え方などを確認しておくことが大切のようです。

子どもが空手に興味があり、教室や周りの生徒と馴染んでいれば、長続きするといわれています。また、なるべく自宅付近の教室を探して通うのが良いでしょう。

流派で選ぶ

空手教室を流派によって選ぶ人が多いようです。流派は「松濤館流」「剛柔流」「糸東流」「和道流」の4種類があり、各流派からなる空手会派団体も構成されているそうです。以下に、それぞれ4つの流派の特徴についてまとめました。

「松濤館流」は、現在では空手の全流派の中で、世界でもっとも門弟の数が多い流派といわれています。また、韓国の国技である「テコンドー」にも、大きな関わりを持っているようです。

次に、「剛柔流」は、「基本型」「開手型」「閉手型」の3つに大別でき、基本型である「三戦(サンチン)」は、剛柔流を行うための正しい姿勢や呼吸法を学ぶための、鍛錬用の型のようです。

3つ目の「糸東流」は、型の種類が非常に豊富で、4大流派で1番多くの型を持っているそうです。技の種類も多彩で、より古い手を伝えている流派ともいわれています。

以上の3つの流派はすべて開祖が沖縄の出身者ですが、最後の「和道流」の開祖である大塚氏は茨城県出身です。彼は最初に柔術家として修行を積み、後に空手に出会って和道流を作り上げたため、和道流には、柔術のエッセンスが強く入っているそうです。

このように、4つの流派にはそれぞれ異なった特徴があるため、子どもを通わせる教室がどの流派に当てはまるのか、事前に調べておくとよいかもしれません。

親子で習う

空手教室のなかには、親子いっしょに習うことができる親子空手を特徴としている教室もあるようです。

親子で切磋琢磨し、空手が家庭内の共通の話題や目標となり、円滑なコミュニケーションが生まれると子どもも前向きに通えるかもしれません。

空手の習い事にかかる費用

空手教室に通わせる場合、月謝相場や通う上で必要になる費用を事前に把握しておくことも大切でしょう。ここで空手の習い事にかかる、一般的な費用をみていきます。

月謝相場と入会金

月謝は5,000~8,000円が相場で、入会時には入会金が必要な教室もあるので、事前に確認しましょう。入会金は5,000~10,000円が目安のようです。兄弟割引や家族割などが適用される教室もあるようなので、不明な場合は直接教室に確認するとよいかもしれません。

空手道衣

空手道衣は上下セットで10,000円前後で、練習で着用するサポーターなどの防具は3,000~6,000円くらいといわれています。空手道衣は自由に購入可能ですが、サポーターは基準を満たしていないと大会出場が不可になる場合もあるので、あらかじめ確認してから購入しましょう。

昇級試験料

空手には昇級審査があり10級~1級へ昇級するごとに試験があります。その試験料は5,000~10,000円が相場のようで、級ごとに帯の色が変わるのも特徴です。

ママたちに聞く、空手教室の体験談

おとなしくて気が弱い息子がたくましくなった

幼稚園のお友だちといっしょに遊んでいても、なかなか輪に入ることができない気が弱い息子でした。少しでも活発になってほしいという思いで、親も空手経験がなかったのですが、空手教室に通わせました。最初は馴染めずにいましたが、通っているうちに楽しくなってきたようで、今となっては空手教室の日が楽しみで仕方なくなっています。

おとなしかった性格も、見違えるほどたくましくなり、元気いっぱいの息子に成長しました。(4歳・男の子のママ)

暴れまわって手が付けられない子どもが礼儀正しくなった

どこに連れて行っても、あちこち暴れまわって手が付けられず悩んでいました。娘なので礼儀正しく育ってほしいと思い、知人に相談したところ空手を勧められ入会することに。空手経験がなく、通いはじめは戸惑うこともあったようですが、めげずに通い続けた結果、いつの間にか娘は人前では暴れなくなり、しっかりあいさつもできるようになっていたことに感動しました。

空手と聞くと男の子のイメージが強いですが女の子もたくさん習っていて娘も楽しいようです。(7歳・女の子のママ)

空手は幼児にとってたくさんのメリットが

空手

空手を習うと体が丈夫になったり礼儀作法が身についたりとメリットがたくさんあるようです。子どもの成長のために空手を習わせて良かったというママの声もありました。

空手教室によっては練習風景や先生、生徒たちの様子、費用も異なるようなので、あらかじめ体験に行っておくとよいかもしれません。先生の伝え方のわかりやすさや人柄を見て決めたという体験談もありました。

空手という習い事を通して、子どもが強くたくましく育つとよいですね。

2017.08.17

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