こちらの記事も読まれています
「あの黄色い葉っぱはな~に?」親子で学んで遊ぼう!紅葉シーズンの楽しみ方
秋は木々が色づく季節。紅葉や落ち葉は子どもの学習の宝庫です。紅葉や落ち葉について子どもが抱く「なんで?」に答えられるように、なぜ寒くなると色が変わるのか、どんな木が紅葉するのか、覚えておきましょう。紅葉の名所や落ち葉を使って親子で楽しむ方法もご紹介しますので、子どもと一緒に紅葉の季節を楽しんでくださいね。
葉っぱの色が変わる理由を学ぼう
葉っぱが緑に見えるのは、緑色の色素「クロロフィル」と黄色い色素「カロチノイド」が合わさっているからです。クロロフィルを含んだ葉緑体では光合成が行われますが、秋になって日差しが弱くなると光合成しても栄養が作れないので、クロロフィルを分解して養分に変えるのです。残ったカロチノイドは黄色なので、葉っぱも黄色く染まるわけですね。
寒くなって弱った葉っぱは日光にとても弱く、毒性の活性酸素が生じやすくなっています。そこで赤い色素「アントシアニン」でカーテンを作り、葉っぱが落ち葉になるまで守っているんです。
秋に紅葉する主な木々を学ぼう
秋に紅葉するのは「落葉広葉樹」と呼ばれる木々です。イチョウやモミジのほか、サクラやブナ、シラカバも落葉広葉樹の仲間です。
イチョウ
イチョウの葉は、新芽のときから扇形をしています。二股に葉脈が分かれ、雌株のみ銀杏を実らせるのが特徴。病害虫や公害に強く、過酷な条件下でも育つ強い木になります。
イチョウには、葉っぱが赤く染まる原因のアントシアニンを作る酵素がありません。そのため秋になっても赤くならず、葉っぱは黄色いままなのです。寒くならないと色が変わらないので、冬でも暖かい地域は色が変わらないこともあるのだとか。
モミジ
モミジはカエデ科の仲間で、人間の手のひらのような葉の形が特徴。植物学上は同じであるカエデは切れ込みが浅く、反対に切れ込みの深いものをモミジと呼んで区別しています。秋以外の季節でも色づくことがあり、新芽は赤や黄色、白にピンク、紫などさまざまです。
日中は暖かく、冷える夜が続いたあとはとても真っ赤なモミジを楽しむことが可能です。葉っぱの色づき方を比べながら、親子で観察してみてください。
サクラ
春に白や淡紅色などの花を咲かせるサクラの木。秋になると、その姿は赤みがかったオレンジ色に変わります。
サクラの紅葉を楽しむポイントは、ぜひ地面に落ちたばかりの葉っぱを見ること。紅葉したサクラの葉は、太陽に透かすと表と裏の色が混ざって地味に見えてしまいます。地面に置くことで色が混じらず、本来の色味を楽しむことができるんです。
ブナ
ブナの木はとても大きく、樹高は30mにもなります。樹皮が灰白色ですべすべした触感があり、地衣類と呼ばれる菌の一種が幹に着くことで、独特な模様が現れる木です。紅葉したブナの葉は褐色で、やや黄色っぽくなります。
ブナを見るなら、下から見上げて太陽に透かすといいでしょう。日光を浴びると明るい黄色に見えます。幹や枝を這うようにして葉っぱが茂る姿を見るのもおすすめです。
シラカバ
樹皮が白いシラカバは「高原の白い貴公子」とも呼ばれ、春の新緑や秋の黄葉が美しい木です。成長がとても早く寿命が短いことが特徴。葉っぱはギザギザした三角形になっています。
紅葉したシラカバの葉は、見事な黄金色。赤が混じって見えることもありますが、基本的には黄色に色づきます。細くすらっとした樹木に、黄金色の葉っぱが輝く姿は見る人を楽しませてくれるでしょう。
紅葉シーズンは親子で遊ぼう
紅葉する木々について学んだら、親子でこの季節ならではの遊びを楽しみましょう。紅葉シーズンを親子でより楽しめる遊び方をご紹介します。
ピクニックに行こう
紅葉スポットに出かけるなら、お弁当を持ってピクニックはいかがですか?
食欲の秋を楽しみつつ、紅葉狩りも同時に楽しんでしまいましょう!何の木が紅葉しているのか、子どもと当てっこしても面白いですね。
スケッチしてみよう
紅葉スポットに足を運ぶなら、親子でスケッチしてみましょう。
写真を撮るだけでなく、せっかくなら子どもと一緒に美しい景色を描くことをおすすめします。大人とは違う子どもの感性に驚くかも。
落ち葉拾いを楽しもう
紅葉を眺めるだけでなく、子どもと落ち葉拾いを楽しむのもおすすめ。
どっちがよりきれいな落ち葉を集められるか競争すると、子どもも夢中になって遊んでくれます。ただし、汚い落ち葉もありますので、子どもが触っても大丈夫なように軍手などを必ず使ってくださいね。
拾った落ち葉を貼って遊ぼう
拾った落ち葉は、紙のお面に貼り付けて遊んだり、ハガキに貼り付けてグリーティングカードとして送ったりしてみましょう。
落ち葉を使って遊ぶ前には、やさしく水洗いして天日干しで乾かしてから使いましょう。
紅葉を見に行く前に最新情報をチェック!
紅葉を見に行く前は天気や交通情報が気になるもの。そこで、出発前にチェックしておきたいサイトをご紹介します。
紅葉前線は「紅葉Ch.2016」をチェック
ウェザーニューズが提供しているサービスで、全国にある750カ所の名所から紅葉の名所の紅葉情報を知ることができます。
事前に登録しておいた名所が見頃になったら通知してくれる「紅葉スポット通知」機能がおすすめ。通知を頼りに、紅葉を見に行くベストな日程を決めるとよいでしょう。
紅葉の名所は「紅葉情報2016」でチェック
ジョルダンが提供しているサービスで、日本全国の紅葉情報が掲載されています。
名所までの地図や行き方、イベント情報まで網羅されているのが特徴です。ユーザーからの口コミ情報や写真、ランキングも掲載しているので、どこに行こうか迷っている方におすすめのサービスです。
子どもと一緒に紅葉を見に行こう!
紅葉は秋の醍醐味。せっかく親子で見に行くのであれば、紅葉の不思議を教えたり、落ち葉拾いをしたりして、子どもが飽きにくい工夫をしてみましょう。季節の移り変わりを感じられる紅葉を、ぜひ子どもと一緒に見に行ってはいかがでしょうか。