パートと派遣の違いとは。掛け持ちできるのかやそれぞれの特徴など

パートと派遣の違いとは。掛け持ちできるのかやそれぞれの特徴など

2018.11.06

パートや派遣で働きたいと考えているママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、パートと派遣の働き方の違いや掛け持ちすることはできるのか、パートで派遣登録するときに気をつけたいことなどをご紹介します。

パートと派遣、どちらを選ぶ?

子育てが落ち着いた、新しく仕事を始めたいなどの理由から、パートや派遣での仕事を探しているママやパパもいるのではないでしょうか。パートと派遣の働き方や仕事内容などにはどのような違いがあるのかも気になりますよね。

今回は、パートと派遣の違いや特徴についてご紹介します。まずは、実際にママたちがどちらの働き方を選んだのか聞いてみました。


パート

「スーパーや薬局など自宅の近くで職場を選べて、子育てなどに合わせて時間帯も都合がつきやすいのでパートで働いています」(50代ママ)

「正社員で時短勤務ができるとよいのですが、子どもがまだ小さいので突然お休みをすることもあり、子育てが落ち着くまではパートを考えています」(30代ママ)

子育てや家事などとの兼ね合いを考えて、パートで短時間勤務をするママも多いようです。夕方までの勤務などにすれば、保育園のお迎えなどにも対応しやすいかもしれませんね。


派遣

「派遣の仕事は期間が決まっているものが多いので、空いた時間を活用するために派遣を選びました」(50代ママ)

「派遣は時給の高いものがあり、長期であれば収入が安定すると思ったので派遣で働いています」(40代ママ)

収入面や働く期間から、派遣を選んだママもいるようです。派遣の仕事のなかには、勤務期間が1日のみのものや数日から数週間のもの、長期契約のものなどさまざまで、生活に合わせて仕事を選びやすいかもしれませんね。


掛け持ち

「パートと派遣を掛け持ちしています。派遣の仕事は長期契約ですが、あまり仕事のない時期もあるので、その期間の収入をまかなうためにもパートをしながら掛け持ちで働いています」(50代ママ)

なかにはパートと派遣を掛け持ちすることで、収入のバランスをとっているママもいるようです。派遣登録をしておいて、パートのお休みを活用して働くのも働き方のひとつかもしれませんね。

パートと派遣の違いとは

パートと派遣にはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの働き方の違いを調べてみました。


パートとは

パートとは、パートタイム労働者と呼ばれ、1週間の所定労働時間がおなじ事業所に雇用される正社員などの通常の労働者に比べて短い労働者のことをいうようです。

近年では、パートタイムのなかにも「フルタイムパート」と呼ばれる、1日8時間勤務をするパートの働き方もよく耳にすることがあるかもしれません。


派遣とは

派遣とは、派遣会社と契約を交わしたうえで、派遣先の会社で勤務する働き方をいうようです。派遣でも、条件を満たしていれば有給休暇や育児休業を取ることが可能なようです。

また、おなじ勤務先に派遣として勤務することのできる期間は3年とされていますが、3年派遣される見込みのある派遣労働者には、勤務先との直接雇用や無期雇用の機会を設けられることもあるそうです。

出典:パートタイム労働法が変わります/厚生労働省・都道府県労働局
出典:派遣で働くときに知っておきたいこと/厚生労働省・都道府県労働局

パートの特徴

パートでの働き方にはどのような特徴があるのでしょうか。実際にパートで働くママたちによかったと感じる点などを聞いてみました。


勤務時間が選びやすい

ママがお迎え
iStock.com/maroke

パートは短時間で働けるものもあり、子育て中のママにとって勤務時間や日数の融通がききやすいのでよいという声がありました。

パート先を選ぶときには、子育てに対する理解がある場所やおなじようなママが多い職場だと、急なお休みや早退などのときにも助け合うことができるかもしれませんね。


未経験でも挑戦しやすい

パートの求人のなかには、未経験でも働くことのできる仕事も多いようです。新しい仕事に挑戦したいときや、お給料や待遇の面で魅力的な仕事があったときにも始めやすいかもしれません。

新しい仕事内容に挑戦することで、普段できないような体験をすることができたというママもいました。

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派遣の特徴

派遣での働き方にはどのような特徴やよい点があるのでしょうか。


給料が高いものもある

仕事内容などにもよりますが、派遣の仕事のなかには時給の高いものもあるようです。勤務時間が固定の長期契約の派遣の仕事で、安定した収入を得ているというママもいました。


さまざまな職がある

派遣の仕事にはさまざまな職種があり、短期間のものもあることから多くの職種や職場を経験できて、そのなかで自分に合った仕事を見つけられたというママの声もありました。今までやったことのない職種で働いてみることで、新しい発見があるかもしれませんね。

パートと派遣を掛け持ちするときの注意点

パートと派遣の仕事を掛け持ちしたいと考えているママやパパもいるかもしれません。パートと派遣を掛け持ちして働くことも条件によっては可能なようですが、いくつか注意したい点があるようです。

パートで派遣登録をするときの注意点についてまとめてみました。


会社の就業規則を確認する

書類を書く人
iStock.com/kohei_hara

掛け持ちで働く前に、パートと派遣で働く会社の就業規則を確認するとよさそうです。なかには、掛け持ちを禁止している職場もあるようです。掛け持ちをしたいと考えている場合は、「ダブルワーク可」などと書かれている求人を探してみるとよいかもしれませんね。


税金や保険に注意する

掛け持ちをするときには、所得税や保険加入にも注意が必要かもしれません。パートや派遣で働いている場合は、収入103万円を超えると所得税がかかるようです。

また、1週間の所定労働時間が20時間以上の場合や、賃金が88,000円以上の場合など条件に当てはまるときには、社会保険に加入しなければいけないこともあるようなので、扶養に入っているときなどには注意が必要になりそうですね。


確定申告を忘れずに行う

掛け持ちなどで2か所以上から給与の支払いを受けている人で、年末調整がされない給与の収入金額と、給与所得と退職所得以外の所得金額の合計が20万円を超える場合には、確定申告を行う必要があるとされています。

掛け持ちをするときには、自身で確定申告を行わなければならない場合もあるようなので、自分は条件に当てはまるのかあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

掛け持ちをするときには、受け取るお給料によっては手続きが必要になったり、収入にもかかわってくることがあるようなので、そのような点も考慮しておくとよいかもしれませんね。

出典:平成28年10月1日から厚生年金保険・健康保険の加入対象が広がります!/厚生労働省・日本年金機構
出典:パート収入はいくらまで所得税がかからないか/国税庁
出典:確定申告が必要な方/国税庁

自分に合った働き方を選ぼう

働く女性
iStock.com/chachamal

パートと派遣は雇用元や働き方などに違いがあるようですが、勤務時間や収入面などにそれぞれよい点があるようです。

パートで働いていて新しく派遣登録したいときには、掛け持ちが可能かどうかや扶養などの面も考慮しておくとよさそうです。自分の生活や家庭に合った働き方を選択できるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2018年11月1日時点で作成した記事になります。

2018.11.06

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