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育休手当がなかなか入らないのはなぜ?育休手当の仕組みを解説
育休手当を会社に申請したにも関わらず、育休期間に入ってもなかなか手当が入らないと不安になる方も多いようです。つい会社任せにしてしまいがちですが、育休手当の申請から振込までの流れはどのような仕組みになっているのでしょうか?今回は育休手当の仕組みについて調査してみました。
育休手当の振込までの流れ
育児休業給付金(以下、育休手当)は、働くママの育休中の生活費をサポートしてくれる雇用保険の制度です。
育休手当の手続きは、多くの場合本人の代わりに会社が手続きをしてくれるケースが多いですが、育休手当を支給するのは会社ではなく雇用保険からの支給となります。
会社によってタイミングは異なりますが、育休に入る前か後に、会社から「育児休業給付金支給申請書」「育児休業給付受給資格確認証」という2種類の書類が送られてきます。この書類が手元に揃ったところから、育休手当の振込までのおおまかな流れを見ていきましょう。
1.「育児休業給付金支給申請書」「育児休業給付受給資格確認表」に必要事項を記入、捺印し、会社に返送
2.会社が上記書類をハローワークに提出し、育休手当の受給資格を確認
3.育児休業給付金支給決定通知書で確認ができます。おおよそ支給決定日から1週間程度で指定いただいた口座に振込がされます
4.以後、2カ月ごとに会社経由で手続きを行うことで(※)、育休期間中に育休手当がもらえる
※育休手当の手続きは1回で終了ではなく、2カ月ごとに手続きを行う必要があります。
以上がおおまかな流れになっており、実は育休手当の申請はそんなに複雑なものではないようですね。しかし、それではなぜ育休期間中になかなか育休手当が入らないのか、育休手当の振込が遅くなってしまう場合、どのようなケースが考えられるのでしょうか?
育休手当ての振込が遅れる理由
理由の多くで考えられるのが「提出の遅れ」によるものだそうです。
育休手当の申請書類は、提出期限にかなりの猶予があります。育休手当の申請書類は「育休開始日から4カ月を経過する日の属する月の末日まで」と提出期限が定められています。
例えば1月10日から育休を開始する場合、申請書類の提出期限は5月31日になるので、遅れて書類を提出した場合は手当ての入金が6月に入ってからになります。
育休に入ってから半年近くも手当ての入金がなかったら、書類が遅れてしまったり、書類が返送先が間違えている、会社が手続きをし忘れているのかなど、が考えられます。
育休手当の申請にはまず会社から貰った「育児休業基本給付金の申請書」「育児休業給付受給資格確認証」に署名・捺印をして返送する必要があります。
その他にも母子手帳などの必要書類を同封しなければならず、つい会社への返送が後回しになってしまった場合は育休手当の入金が遅くなってしまうかもしれません。
会社によっては月ごとに社内で締切を設けて申請手続きを行っているところもあり、月をまたいでしまうときは尚更注意が必要ですね。
会社から受け取った書類には、なるべく迅速に対応するよう心がけましょう。
ここが不安!育休手当のママたちの疑問
本人が申請できる?
できます。ただし、本人が申請する場合は必要な提出書類をすべて自分で揃える必要があったり、産後間もない身体で手続きをしなければならなかったりなど、申請の手間や体調面での不安があります。
可能であれば通常通り会社に手続きをお願いして、やむを得ず自身で手続きをしなければならない場合は、総務や人事、もしくはハローワークへ直接問い合わせてみた方がよいかもしれません。
育休中に手当てを全額もらえないことはある?
育休手当は手続きをきちんと踏めば、全額受給することができます。
育休手当の給付期間は基本的に赤ちゃんが1歳になるまで、特別な事情がある場合のみ最長で2歳になる前日までの支給が認められています。そして給付期間中は2カ月毎に育休手当が振り込まれるため、通常は計6回程手当が振り込まれることになります。
前の例で述べたように、1月10日から育休に入り、最初の育休手当の振込が6月になってしまった場合、5回目の振込は翌年の2月になってしまう計算です。そうなると赤ちゃんは1歳を超えてしまうので、5回目以降の育休手当は貰えないのでは?と不安になるママもいるかもしれません。
しかし、育休手当は手続きがちゃんとできていれば貰える総額が変わることはありません。この例だと5回目、6回目の振込はママが育休復帰してからになりますが、お給料とは別に育休手当はきちんと振り込まれるようです。
2回目の振込がない場合は?
2回目の申請書類は、基本的に最初の受給申請手続きが済んだ後に、ハローワークから会社へ郵送されているはずです。
その後育休期間中に会社が本人の元へ2回目の申請書類を郵送するのが一般的な流れなので、いつまで経っても会社から書類が送られてこない場合は、人事や総務に問い合わせてみた方がよいかもしれません。
制度を理解した上で育休を迎えよう
育休手当がなかなか入らない場合も、事前に育休手当の制度をある程度理解しておけば、どう対応したらよいか判断がしやすくなるでしょう。すべてを会社任せにせず、制度を理解した上で育休を迎えられれば、育休期間中も安心して子育てに専念できるかもしれませんね。
※記事内で使用している参照に関する内容は、2017年10月27日時点の情報となります。