里帰り出産の前と後の、助成金の手続きや種類について

里帰り出産の前と後の、助成金の手続きや種類について

2018.05.01

里帰り出産を予定しているママにとって、助成金を実際に手続きをしようとすると、どこにいつまでに行けばいいのかなど、わからないこともあるのではないでしょうか。今回は、里帰り出産前と出産後にわけて、助成金の種類やそれぞれの内容、申請方法やタイミングなどをご紹介します。

里帰り出産をする場合の助成金の手続きについて

妊婦の方のなかには、里帰り出産でもきちんと医療費控除などの手続きができるように、助成金の手続きの期限や申請方法について知っておきたいと考える方もいるのではないでしょうか。里帰り前にやっておくべき手続きと出産後でも申請が間に合うものを調べてみました。

里帰り出産前に手続きする助成金

ここでは、里帰り出産をする前に手続きができる助成金についてご紹介します。


妊婦健康診査の受診票

妊婦健康診断受診票は、市区町村の自治体から支給される助成金です。妊娠がわかったら、住んでいる地域の役所の窓口でできるだけ早く妊娠の届出を行いましょう。

窓口では、母子健康手帳の交付と妊婦健診を公費の補助で受けられる受診券や、保健師等による相談、母親学級や両親学級の紹介、各種の情報提供などのサービスを受けることができるようです。

里帰り出産をすることを住所地と帰省先の区市町村の母子保健担当に電話などで伝えるとスムーズかもしれません。

〈申請窓口〉住んでいる地域の指定された窓口

〈手続きに必要なもの〉 個人番号カード、通知カード、住民票のいずれか

住んでいる地域の受診券が里帰り先で使用できるかは、自治体によって異なるので問い合わせると安心でしょう。


育児休業給付金

育児休業給付金は、条件に該当すれば育休中の人がもらえる助成金です。育児休業が始まる前の2年間に、賃金支払基礎日数11日以上ある月が12か月以上ある場合に給付されます。給付できるかどうかは、勤務先の会社に確認するようにしましょう。

手続きは、賃金台帳や出勤簿など、支給申請書の記載内容を確認できる書類を用意の上、会社の事業主がハローワークに提出します。

〈申請窓口〉務めている会社の窓口に提出した後、事業者がハローワークに提出

〈手続きに必要なもの〉賃金台帳や出勤簿等の支給申請書の記載内容がわかるもの

出典:育児給付の内容及び支給申請手続きについて/ハローワーク
出典:育児休業給付について/ハローワークインターネットサービス

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里帰り出産後でも手続きできる助成金

次に、里帰り出産後でも手続きができる助成金について説明します。


出産育児一時金

ママと赤ちゃん
LittleDogKorat/Shutterstock.com

子どもが生まれたときに出産育児一時金を受けることができます。妊娠4か月(85日)以上で出産をしていることが条件となるようです。

被保険者もしくはあ被扶養者が出産した時に加入している健康保険協会から 1児につき42万円が支給されます。また、双子や三つ子を出産したときは、子どもの人数分だけ支給されるようです。

出産一時金制度については、各健康保険組合によって異なります。産科医療補償制度に加入している健康保険組合によっては付加金を独自給付する場合もあるため申請する組合には確認が必要です。

手続きの仕方は加入している保険会社が定めている書類を記入の上申請をしてください。

〈申請窓口〉出産を予定している医療機関または各健康保険組合窓口

〈手続きに必要なもの〉出生届受理証明書、母子健康手帳、住民票など

出典:子どもが生まれたとき/全国健康保険協会

児童手当(お住まいの各自治体役所へ)

児童手当とは、自治体が子どもを養育するためのお金を一部負担してくれるものです。0歳から中学校を卒業するまで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育しているママやパパに支給されます。

児童手当の手続きは、児童を養育している人(パパやママ)が行いましょう。状況により提出するべき書類が異なるようなので、事前に各自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。手続き後も毎年6月には現況届を提出しなければならないため、注意が必要です。

〈申請窓口〉住んでいる地域の指定された窓口

〈手続きに必要なもの〉健康保険被保険者証の写し、児童手当用所得証明書など

出典:児童手当制度のご案内

乳幼児医療費助成制度

問診器具
iStock.com/mkurtbas

乳幼児医療費助成制度とは、乳幼児の医療保険の対象となる医療費と薬剤費などに対する助成制度です。住所を持っている各市町村の役所などに申請し、乳幼児医療費助成制度の医療証の交付を受けることで、助成を受けることができます。

〈申請窓口〉住んでいる自治体の区役所や町村役場

〈手続きに必要なもの〉印鑑、子どもの健康保険証の写し、個人番号カードなど


高額療養費制度

高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が月で定められている上限額を超えた場合に、その超えた金額が支給される制度です。加入している公的医療保険に、高額療養費の支給申請書を提出または郵送することで支給が受けられます。その際に病院などの領収書の添付を求められる場合もあるので領収書は必ずとっておきましょう。

〈申請方法〉加入している公的医療保険に、高額療養費の支給申請書を提出または郵送する

〈手続きに必要なもの〉病院などの領収書と加入している公的医療保険で必要とされている資料

出典:高額療養費制度を利用される皆さまへ/厚生労働省保険局

出産手当金

働いているママがもらえる手当金です。出産手当金は、出産日以前42日から出産日後56日までの間、欠勤1日について健康保険から賃金の3分の2相当額が支給されます。
出産予定日が遅れた場合もその期間についても支給されるようです。


〈申請窓口〉務めている会社の専用窓口など

〈手続きに必要なもの〉健康保険出産手当金支給申請書など

出典:出産で会社を休んだとき/全国健康保険協会

助成金の提出期限を確認してはやめに手続きをしよう

パパと妊婦ママ
iStock.com/tetsuomorita

※記事内で使用している参照内容は、2018年5月1日時点で作成した記事になります。


各助成金の申請方法や期限などをよく調べて、里帰り出産する前もした後も、余裕をもって申請手続きを進められたらよいですね。それぞれの申請に必要な書類などをできるだけ早めに準備をして、里帰り出産の準備を迎えてみてはいかがでしょうか。

2018.05.01

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