離乳食完了期のピーマンは生では与えない?レシピやアレンジ方法など

離乳食完了期のピーマンは生では与えない?レシピやアレンジ方法など

2018.02.23

離乳食完了期にピーマンを使って離乳食を作ろうと考えたとき、形状や進め方の目安、子どもが食べやすい工夫などに悩むママもいるのではないでしょうか。生で食べさせてよいのか?と疑問を持つ方もいるかもしれません。厚生労働省の資料を参考にしながら、離乳食レシピやアレンジ方法などママたちの体験談を紹介します。

離乳食完了期の進め方

離乳食完了期になると多くのママは初期、中期、後期の経験から離乳食を作ることも食べさせることにも慣れてきた頃でしょう。しかし、この時期になると子どもの方も食べ物の好き嫌いが出てきてレシピを考えることが大変になったり、手づかみ食べの練習がなかなか進まなかったりなど新しい悩みが出てくることもあるようです。

基本的な離乳食完了期の進め方について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。


離乳食完了期はいつから?

厚生労働省の資料によると、生後12カ月から18カ月頃が離乳食完了期とされています。1日3回の食事のリズムを大切にし、生活リズムを整えるきっかけ作りとする時期と言われています。

完了期の調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める硬さ(肉だんごくらい)がよいようです。


離乳食の量の目安

離乳食完了期の1回あたりの食事量の目安は下記の量とされています。

穀類:軟飯90g~、ご飯80g
野菜・果物:40g~50g
魚:15g~20g
肉:15g~20g
豆腐:50g~55g
卵:全卵1/2個~2/3個
乳製品:100g

子どもの離乳食で困ったこと、わからないこと

離乳食で困ったこと

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© ucchie79 - Fotolia

厚生労働省が出している資料の中には離乳食で困ったこととして、次のような内容が挙げられています。

食べるものの種類が偏っている / 28.5%

食べるのをいやがる / 13.1%

食べさせるのが苦痛・面倒 / 7.5%

開始の時期がわからない / 5.1%

作り方がわからない / 6.6%

(回答数:2722)

食べるものの種類が偏っていることや、子どもが食べるのをいやがることに困っているようです。この他、完了期になってから子どもが遊び食べをするようになり、離乳食を作るのがつらく感じるようになってきているという意見もありました。


離乳食でわからないこと

困ったことの次に、離乳食のことでわからないことについても厚生労働省が出している資料より紹介します。

食べる適量がわからない / 46.4%

食べさせてよいものがわからない / 15.6%

離乳の進め方がわからない / 14.9%

(回答数:5223)

食べる適量がわからないと困っている方が一番多く、次に食べさせてよいものがわからないと悩んでいる方が多いようです。離乳食完了期には好き嫌いが出てきたり、食べるものに偏りが出てきたりする子どももいるようなので、どうやって子どもの苦手な食材を食べさせようか迷ってしまい、食事のバランス面でも不安に感じてしまうママもいるかもしれません。

ピーマンはスーパーなどで手に入りやすく、焼いたり炒めたりといった調理ができるのでいろいろなレシピに取り入れやすい食材ですが、苦味や種の青臭さが苦手な子どももいるかもしれません。離乳食完了期のピーマンを食べやすくするために、ママたちはどんな工夫をしていたのでしょうか。

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離乳食完了期のピーマンのアレンジレシピ

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Peter Zijlstra/Shutterstock.com

離乳食完了期の頃に、ピーマンを使ってママたちはどのような離乳食を作っていたのでしょうか。レシピの工夫やアレンジ方法などを3つ聞いてみました。


ピーマンひき肉炒め

「子どもはピーマンの苦味が好きではないようで、離乳食を作っても口から出してしまうことが多くありました。どうしたらピーマンが食べやすくなるのか悩んでいました。

そこで、葉物野菜や玉ねぎなど少し苦味のある野菜を調理するときに肉と組み合わせると食べてくれたことを思い出し、子どもがよく食べるひき肉といっしょに加熱すれば苦味が気にならなくなって食べやすくなるのではと考えて、ピーマンひき肉炒めを作りました。

ピーマンは種を取り、みじん切りにし、フライパンでピーマンと牛豚合いびき肉を炒め、火が通ったら少量の塩で味付けをして完成です。ピーマンを細かく切って好物のひき肉と組み合わせたことで苦味が気にならなくなったのか、子どもはピーマンを口から出さずに食べてくれました」(30代ママ)


ピーマンのカラフルマリネ

「離乳食中期の頃からピーマンを使ったレシピを作ってきましたが、青臭さが苦手なようでなかなか食べようとしてくれませんでした。どうしたら子どもがピーマンを食べてくれるようになるのか悩んでいました。そこで、酸味のあるものと組み合わせれば青臭さが気にならなくなるのではないかと考えて、ピーマンのカラフルマリネを作りました。

ピーマンと赤パプリカ、黄パプリカは種を取り、長さ2センチの短冊切りにしたら、ラップに包んで電子レンジで4分ほど加熱したら、ボウルにピーマンとパプリカ、少量の酢とオリーブオイル、オレンジジュースを入れて混ぜたら完成です。

酢とオレンジジュースで酸味をプラスしたことで青臭さが気にならなくなったようで、子どもはペロリと完食してくれました」(20代ママ)


1口ポテトピザ

「離乳食後期から手づかみ食べの練習を始めましたが、子どもは興味がないようでなかなか手づかみしようとせず、どのように練習を進めていけばよいのか悩んでいました。そこで、子どもがよく食べてくれる野菜を使って1口サイズのカラフルな離乳食を作れば興味をもつのではと考えて、1口ポテトピザを作りました。

じゃがいもはやわらかく茹でてすりつぶし、ボウルに入れて米粉といっしょに混ぜまず。1口サイズに成型したら、ケチャップを塗り、1~2ミリの薄さにカットしたピーマン、1枚を16等分したスライスチーズ、コーンをのせ、アルミホイルを敷いたオーブントースターでチーズに焼き目が付くまで焼きます。

好きな野菜を使って1口サイズのピザにしたことに加えて、ピーマンやコーン、ケチャップのカラフルな見た目にも興味をもったようで、いつもは手づかみ食べしたがらない子どもが、自分から手づかみで食べてくれました」(20代ママ)

厚生労働省の資料でも、手づかみ食べを重要としています。食べ物を目で確かめて、手指でつかんで、口まで運び口に入れるという目と手と口の協調運動により、スプーンやフォークを上手に使えるようになるようです。ママたちの話を聞いてみると、ピーマンは生のままだと苦味が強いため、離乳食完了期も多くのママが、生ではなく調理したピーマンを食べさせたようでした。

離乳食完了期のピーマンは様子をみながら進めていこう

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© aijiro - Fotolia

離乳食完了期になると、多くの食材を使って調理できるようになります。多くのママが、ピーマンは生ではなく、調理して子どもに食べさせていたようです。ピーマンは苦味や青臭さが苦手という子どももいるかもしれませんが、肉といっしょに炒めたり、酸味をプラスしたりと工夫することで食べやすくなるかもしれません。

3回食になり、1回に食べる量も増える離乳食完了期には、ピーマンを使った離乳食レシピを作ってみてもよいですね。

出典:Ⅱ離乳編/厚生労働省

※記事内で使用している参照内容は、2018年2月22日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.02.23

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