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子どものおもちゃ収納術。ボックスの活用アイディアや片づけやすい環境づくり
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整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザー
苦手な片づけを克服して環境と習慣が大きく変わった経験から、片づけは「人生を好転させるカギ」であると気づく。現在は、脳科学・心理学・哲学に基づく独自の視点でのセミナー講師(整理収納/習慣アプローチ/ノート)と起業家育成(今井塾)活動を通して”なりたい理想の人生”を叶える『ビジネスライフ・コンサルタント』として、のべ5,500名以上を指導する。
家を片づけたいけれど、子どものおもちゃがどうしても散らかる!子どもがお片づけができるようになったらいいな、と思うことはないでしょうか。整理収納アドバイザーの今井知加さんの連載第2回目は、ボックスを活用したおもちゃの収納術について教えて頂きました。
子どものおもちゃ収納の3つのポイント
家を片づけたいけれど、子どものおもちゃがどうしても散らかる!子どもが自分で片づけできるようになってほしい!そんな悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいます。片づけは、「使ったモノを元に戻すこと」。おもちゃを戻す場所が分かりやすく、かつ戻しやすければ、実は簡単に片づけられるのです。幼稚園や保育園では片づけしているのに、家では全くできないという場合は、おもちゃ収納や環境に原因があるかもしれません。今日は、ボックスを活用したおもちゃの収納術についてご紹介します。
①子どもの成長に合わせて、おもちゃの量を絞る
前回の記事でも記載しましたが、子どもに関するモノの収納は
“数を絞る”ことがポイントです。
お子さんが一度に遊びきれるおもちゃの量はどれくらいでしょうか?また片づけられる量はどれくらいでしょうか?
子どもが把握しきれないほどの数があっても、一度に遊ぶことはできないし、片づけも難しくなります。子どもの月齢・年齢によって異なりますが、お子さんが10分程度で片づけられる量に絞って、サイクルさせて収納すると良いでしょう。
②子どもが分かるように、おもちゃを分類する
おもちゃ遊びコーナーには、積み木・ブロック、知育玩具、車や電車、人形やぬいぐるみと、さまざまなおもちゃがあります。子どもの成長に伴い、その種類も増えていくことが多いですね。
おもちゃの数を絞ったら、次は分類わけです。
同じような仲間のおもちゃ、カテゴリーで分類わけをして収納することで、使うときに探しやすくなります。また、子どもが小さいうちから“分類わけ”を意識することは、意識づけのトレーニングにもなります。
おもちゃの分類は、必ず、“子ども目線”で行いましょう。
一見、大人にとっては、違うカテゴリーに思えても、その分類わけが子どもにとって使いやすいのです。
「これと似たもの同士は何かな?」などと声かけして、いっしょに分類わけをすると、子どもも覚えやすいですよ。
③子ども目線で、片づけやすい収納にする
分類わけができたら、次は収納です。分類ごとに収納していきますが
収納も、“子ども目線”が鉄則です。
子どもがおもちゃを出し入れしやすい「高さ」「アクション数」「重さ」「大きさ」を意識した収納を取り入れます。
特に、おもちゃを“片づけるとき”のことを考えるのがオススメです。
子どもは、「このおもちゃで遊びたい!」と思ったら、どんなに取りづらくてもおもちゃを出してきますが、一度遊んで興味がなくなったら、アクセスしにくい場所には戻さないからです。
とにかく、簡単に戻せる収納にすること。子どもの目線以下の高さで、ボックスを使った収納方法がおすすめです。
オープン棚を利用した、子どもが片づけやすいおもちゃ収納術
オープン棚で「アクション数」を少なく!
おもちゃ収納は、出し入れする際の「アクションの数」が少なくなる“オープン棚を使った収納”が向いています。オープン棚やラックだと、扉を開け閉めすることなくおもちゃを出し入れできますね。
このとき、直接棚におもちゃを置く方法があります。モンテッソーリ教育を取り入れている保育園などでよく見られる収納方法です。月齢が小さく、おもちゃの数が少ない時期は、この収納方法がおすすめです。棚に、おもちゃの一つ一つの設置場所を決めて、飾るように並べ、“遊んだあとは戻す“ ことに慣れましょう。
おもちゃが増えたら、ボックスを使った「引出す収納」に!
子どもの成長に伴い、おもちゃの数や種類が増えたら、”オープン棚”にボックスを導入します。
ボックスを使うと
・まとめて出し入れできる
・遊ぶ場所まで持ち運べる
とおすすめです。遊ぶスペースにボックスごと持ち運ぶことで、おもちゃが散らばりにくくなったり、遊びの区切りに合わせて片づけることが出来たり、といった利点がありますね。分類ごとに1~2ボックスを使って収納していきましょう。
おもちゃ収納の「ボックス」の選び方
おもちゃ収納のボックス選びのポイントは「重さ」と「大きさ」です。軽くて、布製のモノが安心ですね。
おもちゃを入れた状態で、子どもが持ち運べる重さを意識してボックスを選びます。
おもちゃを分類わけした際に、1分類が重たければ2ボックスに分ける、あるいは、小さいサイズの収納ボックスを選ぶなどの工夫をします。
また、ボックスが深いと、おもちゃが層になって埋もれてしまいます。中のおもちゃが把握しやすい浅めのボックスがオススメです。布製で、浅くて、軽い、子どもが持ち運べるサイズのソフトボックスを活用しましょう。
子ども目線を意識しましょう
おもちゃスペースの主役は、お子さんです。おもちゃの整理・収納方法も、ボックス選びも、子ども目線を意識してみてくださいね。
執筆:今井知加
奈良県・在住の整理収納アドバイザー・薬剤師。整理収納アドバイザー1級、 整理収納AD2級認定講師。製薬業界に勤務時代、夫婦で東京へ転勤。7年間の東京生活の中で出産、2児の母となる。
もともと片付け下手だったが、仕事と家庭の両立・家事効率化をはかり、整理収納に目覚める。“掃除がラクな家”をテーマに新築した注文住宅が完成するまでをブログで綴り、人気を得る。現在は、Livedoor公式ブロガーとして、“楽家事収納”を主題とした「MakeLife+ゆとり時間」を主宰。2016年秋に整理収納アドバイザーとして独立し、自宅サロンでの「実践型・お片付け教室」を開講。現在は、個人やオフィス・医療機関の片付け、セミナー研修講師など、片付け習慣コンサルタントとして活動している。
2017.09.22