ヒグマの暮らしを追った子どもから大人まで楽しめる写真絵本が刊行
ヒグマたちの生きざまを、長期取材によって撮影された貴重な生態写真を多数使って紹介。ヒグマの子育てや体の特徴、人との関わりについても解説
「文一総合出版」から、多様な環境やほかの生き物との関わりを学ぶことができる写真絵本「命のつながり」シリーズ第1弾、「命のつながり❶ 森と川、山と海 ヒグマの旅」が発売。
森から川、海から山へと、たくさんの自然の恵みを追って旅をする、日本の陸上動物でいちばん大きいヒグマの暮らしを追った写真絵本となる。
本文はすべてふりがな付きで、小学校低学年から読んで学ぶことが可能。子どもから大人まで、いっしょに楽しめる1冊だ。
まだ雪の深い、静かな森。一頭の大きなヒグマが
冬の厳しさに弱ったエゾシカを捕まえました。
長い冬眠から目覚めて、最初のご馳走です。
森を出て登ってきたヒグマの親子が、
夏も残る大きな雪渓にたどり着きました。
とけ出した雪のすぐそばに、
やわらかい草が生えています。
「バシャッ!!」
辺りに水しぶきが飛び散ります。
一頭のヒグマが、
ついに最初の一匹を捕まえました……!
高い山に登ったり、冷たい川に入ったり……。
食べ物を探す日々はもうおしまい。
ヒグマたちは、のんびりと雪の下で眠って
春を待つのです。
この本では、ヒグマたちの生きざまを、長期取材によって撮影された貴重な生態写真を多数使って紹介。ヒグマの生きざまを通して、陸や海の豊かさを守ることの大切さにふれることができる。
巻末には「ヒグマのこと、もっと知りたい!」として、Q&A形式の質問コーナーも収録。ヒグマの世界分布や日本に暮らすクマの種類、子育て、体の特徴、人との関わりについてなど、小学低学年でもわかるよう丁寧に解説する。
さらに、ヒグマの体の特徴やフィールドサイン、人との共存について詳しく解説した「小冊子」付き。
「見つけてみよう!ヒグマのフィールドサイン」「ヒグマと共存するために」「ヒグマがいる、という幸せ」「大きくて強い!ヒグマの身体のヒミツ」「世界にはほかにどんなクマがいるの?」といった内容が収録されている。
迫力のグラビアで見る北海道の雄大な自然に感動すら覚える1冊。ぜひ子どもといっしょに読みながら、陸や海の豊かさや、ヒグマの生活を守るために、どんなことを知っておかなくてはいけないのか考えてみては。
命のつながり❶ 森と川、山と海 ヒグマの旅
写真・文/二神慎之介
文一総合出版刊 1,980円(税込)
問い合わせ先/文一総合出版
tel.03-3235-7341(営業)
https://www.bun-ichi.co.jp/tabid/57/pdid/978-4-8299-9012-4/Default.aspx