食事支援と職業体験を提供する「子ども第三の居場所」がオープン
障がい当事者主体による、子どもたちが食事を楽しみ、さまざまな体験を行える拠点
従業員の75%が障がいや難病を持ちながら働き、花や緑を中心としたサービスやフラワーカフェを運営する「株式会社LORANS.(以下、ローランズ)」のグループ会社である、「一般社団法人ローランズプラス」が、「お花屋さんのこどもごはん 原宿」をオープン。
ここでは、この団体が今年1月より実施してきた貧困などの事情により食事を必要とする子ども向けの支援を拡大する形で、障がい当事者主体による食事と職業体験の提供を行なう予定となっており、公益財団法人日本財団「子ども第三の居場所」採択事業の、東京都で初めての事例としてスタートした。
「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向け、生き抜く力を育むことのできる居場所を作る目的で、日本財団が2016年より全国各地の事業者や団体などと連携しながら行っているプロジェクト。
「お花屋さんのこどもごはん 原宿」は、このプロジェクトの東京都渋谷区における「コミュニティモデル」として、子どもたちが食事を楽しみ、さまざまな体験を行える拠点として運営される。
「ローランズ」では、貧困などの事情により、食事を必要とする子ども向けの食事提供の場を2018年9月から不定期に実施。さらに今年初めからは、「お花屋さんのこどもごはん」プロジェクトとして、障がい当事者が中心となり、およそ約1千食のお弁当と1千本を超える花を提供してきた。
今回、日本財団の助成を受けて「子どもの第三の居場所(コミュニティモデル)」としてさらなる支援を拡大。3年間で1万食の食事と1万本の花を提供するとともに、「お花屋さんのこどもごはん」のノウハウを生かしたバランスの取れた食事で、子どもたちの食と心を支援することを目指す。
またイベントとして、クリスマスリースなどの手作り体験や、他企業との連携によるミシン体験・リサイクル体験といった職業体験も実施するとしている。
このプロジェクトは、主に団体で雇用される障がい当事者(身体障がいなど)により運営。
重度な障がいのある子や医療的ケアを必要とする子と、その家族をサポートする「特定非営利活動法人みかんぐみ」と連携の下、プロジェクトに関わる多様な人々が支え合う循環社会という側面から、「みんなが、みんなの子どもを育てる社会」を実現していく。
「ローランズ」は、障がい・難病当事者が社会課題を解決する側の当事者となることで、さまざまな壁を乗り越えていくプロセスを重視。
「お花屋さんのこどもごはん 原宿」を活用する子どもたちがその環境の中でさまざまな人々と関わり合い、多様さを受け入れる心を幼少期から育む。
「みんなが、みんなの子どもを育てる社会」の実現を目指すプロジェクト。この機会に、ホームページなどにも目を通してみては。
お花屋さんのこどもごはん 原宿
開催日時/平日 月曜日~金曜日 17:00~19:00
開催場所/一般社団法人 ローランズ プラス
東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-54-15 ベルズ原宿ビル
対象児童/1年生~3年生(主に渋谷区の小学校 計10名程度)
登録費用/無料
https://www.floran-jp.com/child_restaurant.html
問い合わせ先/ローランズ