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週末が変わると、平日も変わる。お風呂をワクワクする遊び場に!
Profile
植草学園短期大学准教授
植草学園短期大学准教授
植草学園短期大学准教授。私立幼稚園、国公立幼稚園、公立小学校の教諭を経て現職。「NPO法人タイガーマスク基金」理事。社会福祉法人房総双葉学園理事。「NPO法人ファザーリング・ジャパン」元理事。4人の息子の父親としての立場、保育にかかわる教員としての立場、社会的養護を必要とする子どもたちと接する立場から、子どもたちが育つ「環境」を考えることをフィールドとしている。著書に『新しいパパの教科書』(学研)、『3歳までの子育ての教科書』(アスコム)。
子育てに関する著書やメディア出演などで活躍中の久留島太郎さんから、「ちょっとした心がけで、子どもといっしょにワクワクできること」を提案するコラムが届きました。この季節にぴったりの、親子でできるお風呂遊びです。
日本人はお風呂が好き
日本には温泉や銭湯があり、お風呂文化が定着していますよね。
でも近年は、湯船に入らないシャワー入浴派が年々増えていると聞きました。平日は忙しいので入浴も慌ただしく、1日の汗を流しておしまいということも多いのではないでしょうか。
また、子育て中のママやパパにとって、入浴は大仕事。子どもを風呂に入れるとなると、乳児では着替えの準備から入浴後の着替え、幼児ではお風呂の中で遊びたい子どもをいかに早く上がらせるかの勝負とで、時間との戦いになっていないでしょうか。
そこでオススメなのは「お風呂を遊び場に」。週末はゆっくりとゆったりと遊びながらお風呂に入ってみてはいかがでしょうか。
まずは、遊びの風呂掃除
まずはきれいに風呂掃除ごっこ。風呂を掃除するところから楽しみます。
小さな子どもでも、柄の付いたスポンジながらいっしょに掃除をすることができます。風呂を子どもといっしょに泡だらけにして遊んだら子どもたちは大満足。遊びの掃除なので、ぜひ大人も裸で。洗剤はボディーソープなどを利用してもよいですね。
ポイントは最初に大人が風呂をきれいにしておくこと。そうすると泡だちがよくなって、子どもがますます喜びそうです。
お湯を張りながら
お風呂がきれいになったら、お湯を張ります。その時間も遊びのチャンスです。
段々とお湯が溜まってくるのを肌で感じながら、裸の付き合いを楽しみましょう。お湯を張りながら洗い場でいつも使っているおもちゃを洗う。一石二鳥なすごし方をしてもよいですね。
壁に泡で絵を描いたり、湯気で曇った鏡に絵を描いたりしながら、アートなお風呂遊びでお湯がたまるのを待ってみるのも楽しいでしょう。
泡で山を作ったり、身体を泡だらけにして遊んだり、シャンプーで頭を洗って髪の毛をツノやオールバックにしていつもと違う顔になってみたり、いつもと違う時間を作ることができます。
湯船がお湯で満たされるころには身体もきれいになっていることでしょう。ゆっくりと湯船に浸かりながら「楽しかったね」と振り返るにはまだ早いです。
手作りおもちゃで
ペットボトルに冷たい水を入れて蓋をしたものを、温かい風呂の中で触ると不思議な気分になります。ぜひ試してみてください。冷たい水が暖められて温かい水になっていく不思議さも、遊びの中で感じられますね。
ペットボトルをたくさんつなげて筏(いかだ)を作って、それに乗れるかどうか試してみてもおもしろいかもしれません。
お風呂は、気づきの場
古くからお風呂は社交場でもありましたし、アルキメデスがお風呂で「アルキメデスの原理」を発見したと言われるように気づきの場でもあったようです。子どもといっしょにたくさんの遊びを見つけ出しながら、ゆっくり温まって裸の付き合いを楽しむ。ただし、湯冷めはしないように気をつけたいものですね。
たまには、そんな家族団欒の週末をすごしてみてはいかがでしょうか。
執筆:久留島太郎
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久留島太郎
植草学園短期大学准教授。私立幼稚園、国公立幼稚園、公立小学校の教諭を経て現職。「NPO法人タイガーマスク基金」理事。社会福祉法人房総双葉学園理事。「NPO法人ファザーリング・ジャパン」元理事。4人の息子の父親としての立場、保育にかかわる教員としての立場、社会的養護を必要とする子どもたちと接する立場から、子どもたちが育つ「環境」を考えることをフィールドとしている。著書に『新しいパパの教科書』(学研)、『3歳までの子育ての教科書』(アスコム)。