【小児精神科医 内田舞】知識は差別に打ち勝つ

「科学的な知識があれば、差別や偏見に打ち勝てる」――そう語る内田舞さん。その信念の背景には、スイスでの小学生時代に経験した人種差別があるといいます。罵倒され、唾をかけられるという辛い体験を通じて、差別は無知や誤解から生まれると考えるようになったそうです。「子どもの病気や疾患への誤認が家庭に偏見をもたらすこともあります。正しい科学情報を発信する責任を感じています」と語る内田さんの、社会正義と科学への強い想いに触れます。