世界文化社は、インドのチェンナイにある出版社タラブックスによる、伝統技術を用いた世界で最も美しいハンドメイド絵本『しっぽばなし』を4月18日(火)に発売。この度、絵本の制作工程「『しっぽばなし』手作り絵本ができるまで」の動画をYoutubeに公開しました。
・美術品のように美しい、インド タラブックスの絵本
一つ一つを手作りで製本するアートな絵本として、世界中から注目を集めているインド・チェンナイにある出版社タラブックスの絵本。この度、子どもたちとも一緒に楽しめる絵本『しっぽばなし』の日本語訳を刊行しました。ワルリ族にルーツをもつ芸術家、ワイエダ兄弟により、自然や生きものを繊細なタッチで表現。日本語訳には、谷川俊太郎氏を迎え珠玉のことばでお届けします。※シリアルナンバー入り
【タラブックスが作る絵本とは】
少数先住民族に古くから伝わる芸術を、一冊一冊手作りで美術品のような絵本にし、世界に届けてきました。紙を漉き、染め、一色ずつシルク印刷を施し、最後は丁寧に手作業で製本していきます。数々の絵本の賞を受賞し、世界中のファンを魅了し続けています。この世の宝のような美しい本を創り出す――タラブックスにとって、この事業そのものが、「よりよい社会を作る」社会運動です。
これまでインドでは顧みられることのなかった民俗画に光を当て、代々壁に描かれ、口伝えで受け継がれた話を絵本の形にしました。少数民族や伝統工芸の職人など、インドにおける社会的に弱い立場にある人と対等な関係を築き、働く場を整えます。本づくりの工場の人々が心地よく誇りをもって働けるよう、環境づくりに心を配り、必要に応じて教育の援助をし、まるでひとつの大きな家族のような出版社を作りあげているのです。
タラブックスの絵本には、美しさだけでなく、のびやかでフェアな働き方、社会の在り方を問いかける力強い精神が宿っているのです。