世界大手の玩具メーカー、マテル社が親子のジェンダー・キャリアのギャップについて調査を実施

世界大手の玩具メーカー、マテル社が親子のジェンダー・キャリアのギャップについて調査を実施

2021.09.29

子どもの方が親よりもジェンダーイメージが少ない結果に。もっと多くの職業を知りたい子どもが80%以上など、知る機会づくりが鍵

玩具メーカー「マテル・インターナショナル」が、9月末のSDGs週間に関連して「親と子どものジェンダー並びにキャリアのギャップ」に関する調査を実施した。

バービーでは1959年のデビュー以来、着せ替え遊び、ファッションや小物で自由に組みあわせて楽しむ遊びを通して、子どもの可能性を広げる「You Can Be Anything=何にだってなれる」のメッセージを発信し、子どもの夢をサポートしている。

しかし、アメリカの調査では5歳になると、多くの女の子が制限された自己信頼を抱くようになることがわかっており、自分の性別が何かを成し遂げたり、何かになったりできると信じなくなるという「ドリームギャップ」が生まれると言われている。

こうしたジェンダーの壁による「ドリームギャップ」をなくしていくため、バービーでは動画による呼びかけや寄付を通じた活動の一環として、今回は、日本国内での「ドリームギャップ」についての状況と今後のバービーができるサポートを模索する目的で調査を実施。

「親と子どものジェンダー並びにキャリアのギャップ」に関する調査を通して、子どもやその親のジェンダーイメージの差や、なりたい職業への意識の実態が分かる結果となった。

まず、「それぞれの職業についてどのようなイメージがあるか」を親に対して調査したところ、職業におけるジェンダーイメージが強いことが明らかに。例えば、消防士に対して男の子のイメージがあるのが90.0%、女の子のイメージがあるのが1.5%となり、男の子のイメージが強くなっている。

また、子どもにおいても、消防士に対して男の子のイメージがあるのが81.8%、女の子のイメージがあるのが1.3%となり、親と同様の結果となった。

一方で、消防士やゲームプログラマーについては、どちらのイメージでもないという回答が親よりも8ポイント以上上回り、子どもの方がジェンダーイメージを持たない傾向にあることが分かった。

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加えて、親が各職業のイメージについて、男の子と女の子のどちらのイメージでもないと回答している場合は、その子どももどちらでもないと回答している割合が高い傾向に。親のジェンダーニュートラルな考え方に対して、少なからず影響を受けている可能性が考えられる。

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次に「それぞれの教科についてどのようなイメージがあるか」を親に対して調査したところ、「算数」においては51.5%が男の子のイメージ、「家庭科」においては75.8%が女の子のイメージを持っていることが明らかに。従来言われることが多かった理数系が男の子、家庭科や国語が女の子という印象が強いことが分かった。

また子どもの回答でも、「算数」「体育」について、36.0%が男の子のイメージと回答し、他の教科と比べて男の子のイメージが強いことが分かったが、どちらの教科についてもジェンダーイメージは親よりも少ない結果となった。

さらに、「音楽」、「家庭科」を除く教科では、50%以上がどちらのイメージでもないと答えており、教科に対するジェンダーイメージが薄くなっていることが伺える。

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また、将来なりたい職業を調査したところ、総合では第1位が「YouTuber」(23.7%)、第2位が「会社員・事務員」(21.1%)、第3位が「料理人・シェフ」(20.5%)という結果に。また男女別に見ていくと、男の子の人気は「YouTuber」(41.0%)、「会社員・事務員」(33.5%)、女の子の人気は「パティシエ」(48.5%)、「花屋」(42.0%)に集まった。

YouTuberと料理人・シェフは男女どちらもTOP10にランクインしている一方で、その他の職業については男女差の出る結果となった。

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また、その職業になりたいと思ったきっかけを聞くと、「テレビや本でその職業を知って(42.0%)」という回答が群を抜いて多い傾向に。身近に働いている人がいなくても、テレビや本などを通して間接的に職業を知ることで選択肢のひとつになり、誰でも将来の可能性を広げられることが考えられる。

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なりたい職業に関連して、「どの夢を選んだとしてもなれると思いますか」という問では、「なれないと思う(3%)」「なりたくてもなれるかは分からない(63%)」と答えた人が60%以上。半数以上の子どもが、自身の夢みる職業につくことには自信を持てていないことが伺える。

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続けて、「なれないと思う」「なりたくてもなれるかは分からない」と回答した子どもを対象に、なぜそう思うかを調査したところ、「難しいと思うから(43.9%)」、「なり方が分からないから(34.5%)」と回答。

なりたい職業ランキングの上位に入っていたYouTuber、プロゲーマー、ファッションデザイナーなどは、比較的なることが難しいと感じている子どもが多く、医療関係者、政治家、宇宙飛行士については、なり方が分からないと回答する子どもも。テレビや本をみて憧れを持つものの、その職業につくための方法やより具体的なイメージが持てず、自信が持てていないことも多いようだ。

さらに、「自分の夢を人に言うのが恥ずかしいと思うことはありますか」という質問には、約70%が「いいえ」と回答。夢を言うことは恥ずかしいと思っていないものの、実際にその夢を叶えることについては難しいと思っており、将来の選択肢を増やす機会を与えるともに、自分がその職業についたことを想像できるようなサポートが必要であると考えられる。

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最後に、「もっといろいろな職業を知りたいと思いますか」と聞いたところ、80%以上がもっと知りたいと回答。このことから、全ての職業を直接見る機会を持つことは難しくとも、間接的にであっても、たくさんの職業を知るような機会が増えることが求められていると明らかになった。

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今回の調査で、職業や教科については、男の子のイメージ、女の子のイメージを持っていることが多い一方で、親世代に比べて子どものほうがどちらのイメージも持っていないことから、ジェンダーニュートラルであることが判明。

また、職業については男女で憧れの職業は異なる傾向にあるものの、60%以上が「なれない・なりたくてもなれるか分からない」と考えており、自信を持てない傾向にあることも明らかになった。

さらに、もっと職業を知りたいと80%以上の子どもが願っていることから、ジェンダーで制限することなく、さまざまな職業を知り、自分自身がその職業につくことを想像するような機会が多くなっていくことが重要であると考えられる。

このような結果から、子どもの将来の夢の選択肢を増やすサポートとして販売されている、医者などのごっこ遊びができる「バービー ドリームクローゼット」は、大きなクローゼットと25個以上のアクセサリーで、バービードールの着せ替えを楽しめるセット。

大きなクローゼットにはまわるハンガーラックや開閉式の棚、全身鏡がついており、リアリティのある遊びが可能。

白衣やスキューバダイビングのスーツ、パソコンデスクなど、憧れの職業になれる小物もついており、子どもがあこがれる職業のごっこ遊びも楽しめる。

バービー ドリームクローゼット 7,150円(税込)対象年齢:3才以上
バービー ドリームクローゼット 7,150円(税込)対象年齢:3才以上

ダイバーシティを表現し、子どもたちが未来に向かって自分らしく進んでいくことを応援する「バービー」の活動を通して、ドリームギャップを身近にとらえて考えるきっかけにしてみては。

【調査概要】

調査対象:小学校1年生から4年生(各学年男女50名ずつ)とその保護者計800名

調査手法:インターネット調査

実施期間:2021年8月

※「マテル・インターナショナル調べ」

問い合わせ先/マテル・インターナショナル カスタマーサービスセンター

tel.03-5207-3620(受付時間 10:00~16:00 月~金 ※土日祝除く)

https://www.barbie.com/en-gb/dream-gap

2021.09.29

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