妊娠の届出はいつ行けばよい?届出先や手続きに必要なものについて

妊娠の届出はいつ行けばよい?届出先や手続きに必要なものについて

届出を終えたら交付されるもの

2019.09.11

妊娠が分かったとき、妊娠の届出はいつしたらよいのか、届出先はどこかなど気になることがあるかもしれません。妊娠の届出をする時期と場所、届出に必要なもの、妊娠届出書に記入する内容、妊娠の届出を終えたら交付されるものについてご紹介します。

妊娠の届出をする時期と場所

妊娠の届出とはどういった手続きなのでしょうか。届出をする時期と場所についてもまとめました。


妊娠の届出とは?

妊娠の届出については、法律で定められています。母子健康手帳の交付、妊婦の健康診査や保険指導などの、行政が行う対策を早期から受けるためにも大事な手続きです。届出をすると母子保健サービスや子育て支援サービスの案内を受けられます。


届出する時期

母子保健法第15条では、妊娠した者は速やかに市町村長に妊娠の届出をするように定めています。

また、厚生労働省の資料には、妊娠の確認と妊娠月数の判定は、医師又は助産婦の診察を受けなければ分からないため、届出書の提出をするときは、あらかじめ医師又は助産婦の診察を受けるように記載されています。

届出を妊娠11週以内にするように求める自治体もあるため、医療機関で妊娠の診断を受けてから、なるべく早く届出をするとよいでしょう。


届出する場所

病院
iStock.com/ismagilov

届出は、区役所や保健所、各特別出張所で行うことができます。

妊娠届出書は役所でもらえる場合と、産婦人科などの医療機関でもらえる場合があるので、住んでいる自治体ではどちらでもらえるか確認しましょう。

出典:妊娠の届出について/ 厚生労働省
出典:母子健康手帳の交付・活用の手続き/ 厚生労働省

妊娠の届出に必要なもの

妊娠の届出に必要とされる主なものは以下の通りです。


  • 個人番号カードや通知カード、個人番号の表示がある住民票などの個人番号確認書類
  • 運転免許証、パスポート、個人番号カードなどの本人確認書類
  • 妊娠週数、分娩予定日、診断を受けた医療機関名・所在地がわかる書類

妊娠をしたという医療機関からの証明書は必要ないようです。妊娠の週数や分娩予定日のほかにも、診断を受けた医師や助産師が分かる書類を必要とする自治体もあるため、届出をする前にホームページなどを確認しておくとよいですね。

体調が優れないなど、ママ本人が届出先に行けない場合は、同一世帯のパパが代理で届出をすることもできます。ママと同居していない人が代理で届出をするときは委任状が必要なので、事前に用意してから届出先に行くようにしましょう。

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妊娠届出書に記入する内容

紙とペン
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妊娠届出書には以下のような内容を記入します。


  • 妊婦氏名
  • パパの氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • 個人番号
  • 生年月日と年齢
  • 職業
  • 分娩予定日
  • 妊娠週数
  • 受診した病院名、所在地、医師・助産師名、初診年月日など
  • 出産歴
  • 性病に関する健康診断の有無
  • 結核に関する健康診断の有無

妊娠届出書には妊婦本人のマイナンバーの記入欄があるため、個人番号カードなどは忘れずに持って行くようにしましょう。

自治体によっては、パパの生年月日や職業、兄弟の状況などを記入することもあります。また多くの自治体では、悩みや就業の状況などについてアンケートが行われます。アンケート結果をもとに、保健師や助産師などと面談する機会を設ける場合もあるようです。

出典:母子健康手帳の交付・活用の手続き/厚生労働省

妊娠の届出を終えたら

妊娠の届出の手続きを終えたら交付されるものをご紹介します。


母子健康手帳

母子健康手帳とは、母子手帳の正式名称で、妊娠期から乳幼児期までの健康に関する大事な情報を管理する手帳です。

母子健康手帳の表紙から51ページまでは法律で様式が定められており、妊娠中の経過、乳幼児期の健康診査の記録、予防接種の記録、乳幼児身体発達曲線などが全国共通で記載されています。

出典:母子健康手帳の交付・活用の手引き/厚生労働省

妊婦健診の受診票

妊婦健康診査の費用の一部を負担する制度を設けている自治体では、助成を受けるために病院に提出する妊婦検診の受診票を受け取ることができます。

そのほかにも、妊娠中の超音波検査や子宮頸がん検診の費用を助成したり、歯科健診1回分を全額負担する自治体もあります。


妊娠・出産・育児に関する手引書

各自治体では、母子健康手帳副読本、妊娠・出産についての情報が載っている手引書や子育てハンドブック、両親学級の案内などを母子手帳といっしょに配布しているところもあります。


マタニティマーク

マタニティマークは、妊産婦が交通機関などを利用するときに身につけることで、お腹が目立たない時期でも周囲に知らせることができたり、周囲が妊産婦への配慮をしやすくするためのものです。

妊産婦の健康を守るためのマークなので、外出時に利用するとよいでしょう。

出典:マタニティマークについて/厚生労働省

妊娠の診断を受けたらすみやかに届出をしよう

笑顔の夫婦
iStock.com/Yagi-Studio

妊娠が分かったら、法律で定められているようにできるだけ早く区役所や保健所などに届出を行いましょう。

妊娠の届出には、本人確認ができるものやマイナンバーが確認できる書類、週数や予定日、医療機関名などが分かる書類が必要です。妊娠届出書は記入漏れのないように、しっかり記入しましょう。

届出を終えると、母子健康手帳や検診の受診票などママと赤ちゃんにとって大事な書類などが交付されます。妊娠の届出の手順をしっかり確認して、ママやパパになる最初の準備を進められるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2019年9月10日時点で作成した記事になります。

2019.09.11

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