いくら単語を覚えても英語力は上がらない…勉強熱心な日本人が英語を話せない根本原因

いくら単語を覚えても英語力は上がらない…勉強熱心な日本人が英語を話せない根本原因

どうしたら外国語を話せるようになるのか。『ゼロから12カ国語マスターした私の最強の外国語習得法』(SB新書)を書いた語学系YouTuberのKazu Languagesさんは「勉強しても聴き取れない、話せないのは、そのための訓練を受ける機会に恵まれてこなかったからだ。アプリとポッドキャストで英語の実践力は身に着けられる」という――。 ※本稿は、Kazu Languages『ゼロから12カ国語マスターした私の最強の外国語習得法』(SB新書)の一部を再編集したものです

そもそも英語は、日本人には難しい

いくつもの言語を習得することはさておき、「まずは、英語を習得したい」という思いで本書を手に取ってくださった人も多いかと思います。

私と同じく「学生時代の英語の授業が楽しくなかった」とか、あるいは「長年勉強したけど、結局は受験対策にしかならなかった」「ぜんぜん話せない英語への苦手意識が拭ぬぐえない」といった理由で自信を失っている人も少なくないでしょう。

そのような人には、「英語すらおぼつかないのに、『多言語を習得する』なんて遥か遠い世界の話」と思わせてしまったかもしれません。でも、ちょっと待ってください。私が思うに、英語は日本語を母語とする人にとって、実は習得するのが難しい言語なのです。

言語習得の難易度は、「習得したい言語と母語が、どれだけ異なるか」によって決まります。

たとえば「英語を母語とする人」にとって、英語と似ているところが多いオランダ語、スペイン語、スウェーデン語は難易度の低い言語といえます。少しだけ似ているところがあるヒンディー語、タイ語、ロシア語などは難易度が中くらいの言語。まったく異なるアラビア語、日本語、中国語などは難易度が高い言語といえます。

ちなみに私は、まずスペインに対する強い興味からスペイン語を習得する中で、英語も習得しました。学生時代に楽しめず、習得もできなかった英語を習得することができたのは、今にして思えば、スペイン語と英語の類似性のおかげだったとも考えられます。

いったん「日本語に近い」別の言語を学ぶのも手

話を戻します。もうお気付きかもしれません。英語話者にとって、「英語とまったく異なる日本語」は難易度が高い言語。逆もまた然りで、日本語話者にとって、「日本語とまったく異なる英語」は難易度が高い言語なのです。

英語と日本語は、まず使う文字が違います。文字が違えば、似ている単語も存在するはずありません。語順などの文法もまったく違います。さらに、英語は日本語にはない音があるため、日本人は英単語を正しく発音するだけでも苦労します。

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https://kidsna.com/magazine/article/education-english-240213-68023222

2024.05.05

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