学校では教えてくれない
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子どもをとりまく環境が急激に変化し、多様化が進む未来に向け、これまで学校教育では深く取り扱われなかったジャンルに焦点を当て多方面で活躍する人々にインタビュー。言葉は知っているけど子どもにどう伝えたらいいか?と悩むママに向け、専門家や当事者の話を通して、正しい知識や子どもとの接し方などを発信していきます。
2024.05.05
実質賃金が上がらない中、ますます高騰する教育費をどう準備すればいいのか。自身、2人の子を育てながら1億円の資産を築いたファイナンシャルプランナーの寺澤真奈美さんは「学費を貯めるなら、NISA一択。2024年1月、新たなスタートを切った新NISAにおいても、子どもの教育費を貯めるうえで、さらに有利になった」という――。
夫婦、大学生と中学生の息子を持つわが家は、数年前に総資産1億超を達成しました。
当時、すでにファイナンシャルプランナーとして独立していた私はその後も変わらず仕事を続け、夫は当時勤めていた企業を退職して作家として独立しました。
私も夫も、そもそもはどこにでもいる普通のサラリーマンでした。しかし、夫婦で何度もお金に関することを話し合い、意見をすり合わせ、見直しを重ねながら、かなり緻密に計画を練り上げることで1億円達成に至ることができたのです。
最も力を入れたのは、家計管理です。結婚当初から、無駄を削ぎ落とすための家計管理を徹底したからこそ、数年後には、長期投資が効いてくる資産の基礎ができました。
振りかえって、最も効果的だったと感じるのは、固定費の徹底管理です。わが家のスローガンは「家は買わない。無駄な保険は掛けない。車は持たない」。この3大出費を抑えるだけで、年間の支出は数百万円変わります。
わが家は結婚当初から、東京郊外にある家賃7万6000円、2DKの集合住宅に住んでいました。家族が4人になった後も、しばらくはそこに住み続けていました。当時、都内で2LDKのマンションを選んでいたら、家賃は倍以上……10年で1000万円以上出費が増えていたと思います。
もう一つのポイントは、夫婦共働きをし続けたこと。やはり、稼ぎ手が増えることが、世帯収入を増やす最も大きなインパクトになります。
私は息子2人の出産・育児の間も、パートタイマーや契約社員、正社員と、その時々の状況にあわせて何とか働き続けました。生活費は夫の月給内(当時は400~500万円でした)で収め、ボーナスや私の収入の大半を貯蓄に回すことで、当時も何とか200万円以上の年間貯蓄を続けることができました。
支出を絞って、稼ぎは全力でプールする生活を数年続け、ある程度の貯蓄ができたときから、長期投資のスタイルをとるようになりました。具体的には全世界株式インデックスファンドを、毎月同額買い続ける「ドルコスト平均法」で買い足していったのです。
それをコツコツ続けたことと、それまでのIPO(新規公開株)投資や夫が勤めていた企業のRSU制度(社員に会社の株式を報酬として付与する制度)で得た利益が追い風となって、2人の子どもを育てながら、資産1億円を達成することができました。
もし、私たちが投資は利用せず、銀行預金だけを行っていたら、今の結果はありえませんでした。私たちに限らず、普通の会社員で1億の資産を達成した人たちのほとんどは、投資をうまく利用した人ばかりです。「銀行預金だけで達成しました」という人を、私はきいたことがありません。
物価高騰、社会保険料が増加し続けている昨今では、子どもの教育費を考えた時もまた、同じように銀行預金だけでは相当厳しいことになるでしょう。
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