妊娠の発覚はとても嬉しいけれど、働いている女性は妊娠と仕事を両立できるか不安に思う方も多いのではないでしょうか。初めてママになる方はもちろん、妊娠出産を経験しているママも気になるところだと思います。身体にどんな変化があり、仕事はどう進めていけばよいのでしょう。ママの体験談を参考に考えてみました。
妊娠中に起こる身体の変化は人それぞれ、その日によって変わりますよね。昨日は体調が悪くて仕事を早退したけれど、今日は調子がいいから少し無理をして仕事をしよう、なんて思うときもあるかと思います。
妊娠中はどんなに体調がよい日でも、妊娠前の身体とは違います。妊娠と仕事を両立したいママは、身体へ負担をかけずに仕事を進めることが大切ではないでしょうか。
妊娠中に起こる身体の変化は人によってさまざまです。一人目、二人目と子どもが産まれる度に症状が変わる場合も多々あります。身体の変化は、具体的にどんな症状があるのでしょう。
ママたちの体験談をもとに、一般的に起こりうる身体の変化と仕事中どう対処したかを妊娠時期ごとにまとめます。
・吐き気/食欲不振
「お肉もお魚も食べられませんでした。職場のお昼休憩で臭いを嗅ぐのも嫌で、外出したりしてました」
「つわりでとにかく1日中ムカムカ。なるべく残業せずに帰りました」
・食べづわり
「食べづわりがあり、仕事をしていても常に何か口に入れていました」
・臭いに敏感になる
「人の臭いに敏感になり、電車の通勤ラッシュが辛かったです。行きも帰りも早めに電車にのり、ラッシュをなるべく避けました」
・めまい/たちくらみ
「通勤で歩いているときや席から立ちあがるたびにめまいが。階段をさけたり、時間に余裕をもってゆっくり行動していました」
・出血
「出血があったり貧血になったりして精神的に不安定でした。病院に行って検査をし、まわりの人に相談したりして乗り越えました」
アンケートでは、妊娠初期の頃が一番辛かったと答えるママが多かったです。つわりが辛い時期は食べられるものをきちんと食べ、人ごみはなるべく避けて過ごしたというママが多かったです。めまいが激しいときは、鉄分を意識して摂取したり、サプリメントを利用して乗り越えたママもいるようです。
妊娠がわかったら早めに会社へ報告するとよいでしょう。安定期に入るまでふせておきたい気持ちもあるかもしれませんが、何かあったとき妊娠中であることを自分で伝えられるとは限りません。身近な上司、同僚には伝えておくことをおすすめします。
つわりなどが辛いとき、休みたいときにどうしたらよいかをこの時期に確認しておくと安心でしょう。仕事中少し横になりたいときはどうしたらよいか、長期で休みたいときに医師の診断書が必要かどうかなど、会社によって異なります。会社の規則を確認したり、出産経験のある方がいたら具体的に聞いてみるとよいかもしれません。
出産時に提出する書類や給付金についても、調べておきたいものです。いつ、どんな申請をすればよいかわかればママも安心ですよね。妊娠初期から中期にかけて把握できればと思いますので、気持ちや体調が落ち着いたときに少しずつ確認してみてはいかがでしょうか。
・便秘
「便秘がひどく1週間も出ないときがありました。仕事中に気持ち悪くなり、早退して病院へ。数日間は薬をのみながら仕事に行っていました」
・痒み
「妊娠線が出始めたころ、お腹が痒くなりました。クリームやオイルを職場にも持っていき、いつでも使えるよう常備していました」
「妊娠性のアレルギーになってしまい、痒さが非常に辛かったです」
・腹痛
「朝からお腹に痛みがありましたが、座ると痛みが消えたので続けて仕事をしていました。帰ってからも痛みがとれず病院へ行ったところ、お医者さんから仕事を休むようストップがかかりました」
安定期(5カ月~7カ月)にはいり体調不良は特になかったママが多かったです。胎動を感じられる機会もふえ、仕事のモチベーションが上がったと答えたママもいました。一方、妊娠初期から感じる不調がずっと続いているママもいて、すべての妊婦さんが心も身体も楽になる時期とは限らないようです。
約半年後には出産を迎える時期になりますので、いつから産休に入るのかを周りの人に知らせておくとよいでしょう。自分が職場を離れた後も仕事がスムーズに進められるよう、引き継ぎ資料の準備を始めるのもよいかと思います。
お腹が少しずつ大きくなりはじめ、普段使っている仕事着や制服がきつくなってきたなと感じる時期です。職場にも着ていけるマタニティウェアを選ぶなど、ママが苦しくないよう工夫をしてみましょう。
・お腹が重い
「とにかくお腹が重くて、外出するとお腹が張ったりしてしまうので、誰かに荷物を持ってもらったりしていました」
「今までの運動が難しくなり、歩くのがおっくうになりました。けれど体力が落ちてしまわないよう、一生懸命歩くことを意識していました」
・腰痛
「同じ体勢でじっとしているのが辛かったです。仕事中でも、長時間のデスクワークはさけました」
「妊娠8カ月頃に腰をハンマーで殴られたような痛みが続いたことがありました。不安になったので、仕事は休みました」
お腹も大きくなり、少し動くだけでも辛い時期になります。胎動も激しくなる頃で、お腹からでてきちゃうのでは?と感じていたママもいました。足もとが見えづらい時期になので、移動の際は十分注意してください。
出産予定日が近くなってきましたので、陣痛が起きるときなどの緊急時はどうするか確認しておきましょう。職場から病院への行き方や、誰にどんな順番で連絡するかなど、細かく確認しておくと安心です。
周りの人に協力してもらう場合もあるかもしれませんので、どんな情報をどうやって相手に伝えるかを事前に決めておくとよいかもしれません。
職場復帰を気持ちよく迎えられるよう、産休前には周りの人に挨拶ができるとよいでしょう。引き継ぎ資料に不備がないかも確認し、落ち着いた気持ちで仕事をしていけるとよいですね。
妊娠中に感じる症状は人それぞれです。少しでも体調不良な部分を感じたら、自分で判断はせずお医者さんに相談してみましょう。ママの不安をとりのぞき、無理をしない仕事の進め方をしていくことが、妊娠と仕事を両立させるポイントではないでしょうか。
2017年09月29日
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杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
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