子育てや家事などの実体験が起業のヒントに。自身の可能性を広げる主婦起業

子育てや家事などの実体験が起業のヒントに。自身の可能性を広げる主婦起業

日々の子育てや家事のなかで得た経験と知識を活かし、起業する主婦が増えているようです。今回の記事では、実際に起業し自身で仕事を生み出した主婦の体験談や成功例、職種についてご紹介します。

主婦たちが起業したきっかけとは

実際にどのようなきっかけがあって起業したのか、まずは3人の主婦の体験談をご紹介します。


「写真をおしゃれに残したい」。フォトスタジオをオープン

子どもの成長と共に記念写真を撮るたびに、ありがちなフォトスタジオではなく、おしゃれで特別感のあるフォトスタジオがあればいいのに、と感じていました。

雑誌などを見ると、首都圏ではおしゃれで個性的なフォトスタジオがたくさんあり、こんな空間で子どもの写真を撮影したいと考え、起業を決意。

カメラマンの手配や、スタジオの内装、子ども衣装など準備に1年弱を費やし、親子が安心して撮影できる貸し切りのフォトスタジオをオープンさせました。

スタッフもみんな子育て経験のあるママ。アットホームな雰囲気で楽しく子どもたちの撮影を行っています。(30代/2児のママ)


子育て中の体の悩みから、マッサージサロンを開業

子育て中に体の不調を感じることが多く、当時は悩むことが多い日々でした。

子育ても一段落し、時間が持てるようになったのを機にリンパマッサージの勉強を始めました。そして、子育て中のママたちが体の不調を和らげられる場所にしたいと考え、リンパマッサージサロンを開業。ママの体も心も癒せる場所を提供しています。(40代/ 2児のママ)


娘に作った服が商品に。子ども服のオンラインショップ

子どもが生まれてから、趣味で始めた子ども服作り。ママ友たちに好評だったこともあり、簡単に始められる販売アプリで子ども服の販売を開始し、起業しました。

アプリでの販売は操作もシンプルなので、子育てをしながら仕事ができます。自分の作ったものが誰かの手に渡ることの喜びを日々感じています。(30代/1児のママ)

主婦が起業しやすい職業は

自宅でできる、パソコンを使用した小売業

パソコン1台と、インターネット環境が整っていれば、自宅で仕事ができる在宅系の仕事なら、子育て中の主婦も気軽に始められるようです。

子ども服やマタニティーグッズなどを仕入れてネットショップで販売する方法や、ホームページ制作を請け負う事業などがあります。

空き時間で始めやすい反面、競争率が高いのでブランディングなどひと工夫が必要かもしれませんね。

パソコンで仕事をする主婦

得意な分野を活かす代行サービス業

主婦としての経験を活かした家事の代行業や、税務関係の書類を記帳する代行事業、結婚式の二次会などの幹事を代理で行う、代行事業で起業する主婦もいるようです。

自身の得意な分野に特化した仕事内容を選べばやりがいも感じられそうですが、安定するまでには時間がかかるともいえます。


フリーランスのクリエイティブ職

最近は、フリーランスで独立して働く主婦もいるようです。

Web用の文書を執筆するライターや、イラストやwebデザインを製作するデザイナーなど、自分で仕事の頻度やボリュームを決められるという点ではよいのかもしれませんが、常に技術を磨き続けるモチベーションが必要な職種ともいえます。




高い技術を活かす専門職

ネイルやマッサージなどの専門的な技術を活かして起業する主婦もいます。

お店を開くだけではなく、訪問やイベントなどへ出店するなど活躍の場も幅広く選択できるので、人気が高い職種のようです。でもお客さんあってこその職業なので、長期的なスケジュールは立てにくいかもしれませんね。

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起業する主婦に多い資質とは

主婦で起業し成功している女性には、「楽に家事がしたい」「もっと便利なグッズが欲しい」など、普段の生活をよりよくしたいと考えることが起業のきっかけになっているのかもしれません。

主婦で起業をした女性の多くが持っている資質にはどのようなものがあるのでしょうか。


創造する力が豊富

「専業主婦の頃から、こんなことがしたい、こんなものが作りたいと思い描いていました。起業後もアイディアを常に更新し、それが形になっていくことが喜びです」(衣服デザイン会社起業・30代 3児のママ)

起業し成功を収めるためのカギと言われているのが創造性です。柔軟な想像力と創造性を持つことが、成功に近づくためのポイントになるようです。


主婦業も大切にできる人

「仕事を理由に家事ができない、といった言い訳をしないということが私のポリシーです。仕事と家事、どちらかだけを優先させないように心がけています」(ネイルサロン起業・20代 1児のママ)

起業家であると同時に、主婦であり、母親であることを大切にできるからこそ、仕事にも全力で取り組むことができるのかもしれませんね。


失敗も前向きに受け止めることができる

「20代で初めて起業した事業に失敗。失敗した要因をしっかり受け止め、40代で再起業を果たしました。失敗があったからこそ、今の仕事を始めることができたと感じています」(カフェ起業・40代 2児のママ)

失敗を恐れてしまう人は、起業には不向きかもしれません。失敗しても、それを糧に前進しようと努力を重ねられる人こそ、起業には重要な資質のようです。

それぞれに合った起業スタイルで

起業した主婦

お店やオフィスを設けるスタイルや、自宅で始めるスタイルなど、主婦が起業を行なう方法はさまざまです。

日々家事や育児で培った経験や、趣味や技術を活かした仕事で、自分の可能性を広げる選択肢のひとつに起業を考えてみてはいかがでしょうか。

2017.10.06

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