教育熱心はどこまで?
この連載を見る
不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
読者からお悩みを募集し、子育て、教育、健康など各分野の専門家にご回答いただく人生相談コーナー。今回はフリーアナウンサーの吉田明世さんが、産後の働き方について悩むママのお悩みに答えます。
産後の働き方は、働くお母さんにとって永遠のテーマかもしれません。
「フルタイムなのか?」「土日祝日はお休みできるのか?」「子どもが熱を出したときの対応は誰がどうするのか?」などなど、仕事と子育ての両立というのは、落とし所が難しく、自分の中で探りながら、自分に言い聞かせながらとなってしまうので、ふとした時に不安に思ってしまいますよね。
私ごとですが、現在平日朝6時から9時までの生放送のラジオ番組を担当しており、毎朝4時に子どもたちを家に残してひっそりと仕事に出かける毎日を送っています。
私が出かける物音で娘が起きてしまった時は、「ママ行かないでぇえ〜!」と大泣きするし、日曜日の夜なんかは特に、「明日は保育園行きたくない!」と駄々をこねることもあり、そんな時は「あぁ。我慢させてしまってるよなぁ」と胸が締め付けられる想いです。
そもそもですが、この仕事をお受けするかどうか決めるまでに、たくさんたくさん悩みました。そして本当にこれでよかったのかどうかは、正直今も分かりません。だって一番母親が必要な時期に、朝起きたら母親がいないという生活を送らせてしまうのですから。
「一緒に力を合わせて頑張ろう!」と、夫が背中を押してくれたことが大きな決め手となりましたが、いざやると決めたからには、その決断に後悔はしないようにと決めています!私が後悔してしまうと、娘と息子の頑張りをなんだか踏み躙ってしまう気がするからです。
その代わりと言ってはなんですが、平日の朝寂しい思いをさせてしまっている分、仕事から帰ってきて寝るまでの時間や、仕事が休みの日はスマホを置いて、子どもファーストで過ごそうとも決めています。
10年後、「ママは一緒にいて欲しい時にいなかった」なんて、恨み節を言われてしまうかもしれませんが…(笑)。
愛情というのはいろんな形があると思うんです。習い事や旅行など自分が働くことで経験させてあげられることや、母親がいない時間の父親との時間だったり、保育園での経験だったり、そこでしか学べないこともたくさんあると思います。
申し訳なさそうにしている姿よりも、仕事も育児も前向きに励んでいるお母さんの背中の方が子どもたちにとってもずっと輝いて見えるはず!仕事と子育てのバランスの正解なんてないし、悩みながら葛藤しながらも、一緒に頑張りましょう!
Profile
産後の働き方について悩んでいます。
現在2人目の育児休暇中です。 育休前はフルタイムで働いており、保育園に7時半に預けて18時〜18時半にお迎えに行っていました。
小学生になれば学童に行くことになり、長期休暇も学童で過ごすことになります。
上の息子は、保育園を嫌がることが多く、そんな思いまでさせて、私は働く意味はあるのか?おかえりとお家で迎えてあげたいけれど、将来どんな選択肢でもできるようにと経済的なことを考えれば、辞められない…と葛藤する日々です。
明世さんのお子さんは保育園は楽しく通われてますか?働き方について、葛藤することはありますか?