パートで働くメリットやデメリット。フルタイムと短時間パートの違いなど

パートで働くメリットやデメリット。フルタイムと短時間パートの違いなど

ママたちのなかには、パートで仕事を始めたいと考えている方もいるのではないでしょうか。今回は、パートの働き方について、メリットやデメリット、雇用保険や社会保険への加入についてや、フルタイムと短時間パートの違い、正社員、派遣社員とはどう違うのかなどについてご紹介します。

主婦の働き方の違い

主婦が仕事を始めるとき、どのような働き方の選択ができるのでしょうか。一般的な選択肢としては、正社員、パートタイム、派遣社員という働き方があるようです。まずは、それぞれの働き方の違いについて調べてみました。


正社員

正社員とは、会社と直接雇用を交わしており、雇用期限が定められていない労働者のこととされています。一般的には1日8時間、週40時間を働いている労働者を正社員として雇っている会社が多いようです。


パートタイム

パートタイムとは、1週間の労働時間が正社員と比べて短い労働者のことをいうようです。アルバイトとパートの違いに悩むこともあるかもしれませんが、正社員と比べて労働時間が短いという条件を満たせば、パートタイム労働法上のパートタイム労働者となり、意味はおなじとされています。

近年は、パートタイムのなかにも「フルタイム」と「短時間パート」に分けて雇用を行っている会社もあるようです。


派遣社員

派遣とは、労働者が人材派遣会社との間で労働契約を結んだうえで、派遣会社が契約を結んでいる会社に派遣されて働く労働者のこととされています。賃金の支払いや雇い主は派遣会社となります。

働き方にはさまざまな雇用形態があるようです。主婦の方は、まずはパートから始めたいと考えている場合も多いかもしれませんね。

ここからは、パートタイムの働き方について、フルタイムと短時間パートの違いや働くときのメリットとデメリット、保険に加入するとよい点などをママたちの体験談からご紹介します。

出典:雇用の構造に関する実態調査(若年者雇用実態調査):調査の結果/厚生労働省
出典:さまざまな雇用形態/厚生労働省
パート勤務とフルタイムの正社員、派遣社員の違い。ママたちが考える働き方について

パート勤務とフルタイムの正社員、派遣社員の違い。ママたちが考える働き方について

フルタイムのパートと短時間パートの違い

パートタイムで働く場合は、フルタイムのパートと短時間パートの2種類の働き方があるようです。それぞれの違いやメリットをご紹介します。


フルタイムのパートとは

フルタイムとは、一般的に正社員とおなじように1日8時間、週40時間を働く労働者のことのようです。働き方は正社員とほぼおなじようなので、しっかりと収入を得たいママによい働き方かもしれません。


短時間パートとは

短時間パートとは、フルタイムよりも短い時間で働くパート労働者のことのようです。週や1日の労働時間、日数もフルタイムより少なく、子育てや家事などの予定に合わせて働きたいママによいかもしれません。

パートタイムで働くメリット

働く女性
iStock.com/gyro

パートで働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。実際にパートで働くママたちに、働くなかでのメリットを聞いてみました。


子育てとの両立

「短時間パートは、子育てをするうえで時間を有効に使うことができるので、子育てとの両立がしやすいことが大きなメリットだと感じました」(30代ママ)

パートで働くことで、時間を子育てに合わせて働くことができるかもしれません。パートはシフト制のことが多いようなので、子どもの行事などに合わせてあらかじめ相談をすることで、お休みを取ることができる職場もあるのではないでしょうか。


ライフスタイルの安定

「以前は親に子育てや家事などを手伝ってもらいながら長時間働いていましたが、帰宅時間を気にしたりと落ち着かないことがありました。パートで短時間勤務にしてからは、焦って仕事をすることが減り生活も安定しました」(40代ママ)

パートで時間を調節することで、家事や育児とのバランスが取れてライフスタイルが安定したというママもいました。家事や育児の時間を考え、余裕をもって働くことで生活がスムーズになることもあるかもしれませんね。


勤務の融通がききやすい

「私は頼れる親族が近い場所にいないので、子どもの体調不良などで早く帰宅したいときや、長期間休みたいときなどに時間や日数の融通が比較的ききやすく助かっています」(30代ママ)

急な子どもの体調不良などがあった場合にも、パートだと融通がききやすいと感じているママもいるようです。面接の際などに、子育てにおける緊急の場合の対応についても相談しておくとよいかもしれません。

こちらの記事も読まれています

パートタイムで働くデメリット

パートで働くことは、デメリットを感じることもあるようです。ママたちはどのようなことをデメリットに感じているのでしょうか。


待遇面

「収入や昇格、福利厚生においてはデメリットに感じます。時給で働いているので、夏季休暇などを取るとその分収入も減り、安定しないことがあります」(30代ママ)

勤務日数や時間の変動で収入が安定しないことを、デメリットに感じているパートの主婦の方もいるようです。自分が必要とする待遇があるかどうかも、仕事を選ぶときのポイントにするとよさそうです。


保育園入園

「短時間パートで働いていましたが、正社員やフルタイムで働いている方に比べると、より保育園に入るのが難しい点がデメリットに感じました」(20代ママ)

保育園の入園は、勤務時間なども考慮して決められるようなので、短時間パートの場合は保育園入園の面で不安を感じるママもいるようです。現在は認可外保育園や認証保育園、地域の保育事業なども増えているようなので、保育の場を考えておくとよいかもしれません。


正社員と比較した責任や業務内容

「会社によっては、正社員で働くよりも責任などを与えられないことがあるので、自分の考えややりたいことなどを積極的に反映してもらうことができない場合は、その点をデメリットに感じます」(30代ママ)

会社によっては、パートの場合は責任のある仕事は任されないということもあるようです。パートでも自分の意見などを反映してもらえるのかなど、仕事選びの際に確認をしておくとよさそうです。

パートで保険加入をするとき

書類を書く女性
iStock.com/PeopleImages

パートで働くときには、会社の社会保険や雇用保険などに加入するべきなのか迷うこともあるかもしれません。保険に加入する要件や、パートで保険に加入するメリットをまとめてみました。


社会保険の加入要件

パートでの社会保険の加入要件は、以下に当てはまることのようです。


・年金や保険料が給料から天引きされていない
・学生でない
・雇用期間が1年以上見込まれる
・69歳以下である(75歳以上は健康保険の加入対象)
・会社の従業員数が501人以上
・1週間の決まった労働時間が20時間以上
・1カ月の決まった賃金が88,000円以上


パートでもフルタイム、短時間パートにかかわらず要件に当てはまるかどうかで、会社の保険の被保険者になることができるかどうかが決められるようです。自分が社会保険の加入要件に当てはまるか知りたい場合は、会社に確認をしてみるとよいかもしれません。


社会保険加入のメリット

社会保険に加入することで、保険料を会社で一部負担してもらえることをメリットに感じているママもいました。また、将来受け取る年金が増える点もメリットなのではないでしょうか。

例えば、月収88,000円の場合では社会保険に加入していると、全国民共通の基礎年金に加えて増える年金額の目安は1年の加入で年額5,800円、20年の加入で年額115,800円となるそうです。


雇用保険の加入要件

雇用保険は、政府が管掌する強制保険制度として、労働者を雇用する事業に原則適用されています。パートタイムの場合には、以下の基準を満たしている場合に雇用保険の加入が必要となるようです。

・31日以上引き続き雇用されることが見込まれる
・1週間の所定労働時間が20時間以上である

まずは、自分が雇用保険の加入要件に当てはまるのかどうかを確認するとよいでしょう。


雇用保険加入のメリット

雇用保険に加入していると、育児休業給付金や傷病手当金、失業の際の給付金を受けることができる場合もあるようです。今後の生活に助かる手当もあるようなので、加入しておくとメリットを感じることも多くあるかもしれませんね。

出典:平成28年10月1日から厚生年金保険・健康保険の加入対象が広がります!
出典:雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!/厚生労働省
出典:雇用保険制度の概要/ハローワークインターネットサービス

ライフスタイルに合わせた働き方を

ママと赤ちゃん
iStock.com/itakayuki

主婦がパートで働くことには、さまざまなメリットがあればデメリットもあるようです。フルタイムや短時間など、パートでも働き方によってメリットも変わってきそうですね。

また、雇用保険や社会保険に加入することで受けられる給付金なども多くあるようです。正社員や派遣など、さまざまな働き方があるなかで、自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことができるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2018年11月5日時点で作成した記事になります。

2018.11.12

仕事カテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
【KIDSNA STYLE】一緒に盛り上げてくれるアンバサダーを大募集

KIDSNA STYLEと一緒に、全てのママへ素敵な子育て情報を届けよう!KIDSNAアンバサダーに登録された方には限定プレゼント、記事出演やイベントを通じたアンバサダー同士の交流会をご用意しております。限られた子育て期間を、素敵にアップデートしてみませんか。