ときには辞めたいことも!?ワーママが頭を抱える悩みと解決策とは

ときには辞めたいことも!?ワーママが頭を抱える悩みと解決策とは

育児に仕事に、日々忙しく過ごしているワーママ。ときには辞めたい、と心がくじけそうになってしまうこともあるでしょう。ワーママが日々抱える悩みとはどんなもので、どう乗り越えているのでしょうか。現役ワーママと退職を選んだワーママの体験談を交えてご紹介。仕事を辞めたいと悩めるワーママのためのアドバイスです。

「ワーママ」とは

「ワーママ」とは、ワーキングママの略称。その名の通り、結婚や出産を経て母となっても仕事をしている女性を指す言葉です。

結婚や出産を機に、働き盛りの女性労働者を手放してきた従来の日本企業。昨今では、女性が働きやすい制度作りを多くの企業が進めています。しかし、いくら制度が整えられても、ワーママを悩ませる問題は尽きません。ここでは、ワーママが直面する悩みとはどのようなものでしょうか?

ワーママだからこその悩みとは

子どもの成長が間近で見れない

出産後働くということは、幼いわが子を誰かの手に委ねるということ。祖父母や家族が見てくれるという人もいますが、大半は保育園に預けることになります。

「入園当初は、私がいないことに大泣きだったわが子。いつの間にか先生やお友達と楽しく過ごせるようになっていました。残してばかりだった給食も、今では完食。成長を感じる反面、見ていない間にすくすく育っていくわが子に置いていかれている気もします。」

昨日までできなかったことが、今日はできた!という感動が多い幼少期。一生のうちで今しかない貴重な時期を一緒に過ごしたいという思いを我慢してまで、果たして自分は働く必要があるのか?という思いが、日々ワーママを悩ませます。


働ける時間が限られる

いざ働き始めても、さまざまな制限がつきまとうのがワーママ。出産前の身軽さが失われたことに、歯がゆさを感じることもしばしばです。

「復帰後は、16時までの時短勤務。任される仕事も限定的で、正直悔しいです。でも、お迎えを待ってくれているわが子を見ると、これ以上勤務時間を延ばすことも難しく、仕事も子育ても、両方が中途半端だなと感じます。」

定時で仕事を終えたら、大急ぎで保育園に迎えに行き帰宅、子どもの相手をしながら夕食の準備にお風呂に寝かしつけ。残業したいときも、退社後は秒刻みのスケジュールが待っていて、どうしても時間が足りません。

突然の発熱に、早退を余儀なくされることも日常茶飯事です。本人の働きたい意思に関わらず、働ける時間が確保しにくいという現実。短時間でより集中して業務に取り組み、不在時に備え、常に業務内容をシェアしておくことが求められます。


子どもとの時間があまり取れない

マイクを持つ子ども

保育園での集団生活に、最初は戸惑う子ども達。しかし、子どもの適応能力はすさまじく、ママのいない状況にもすぐに順応していきます。

「保育園で覚えた歌を、家でも楽しそうに歌っているわが子。私の知らない歌や踊りをたくさん知っていて、嬉しくもあり、離れている時間を実感する瞬間です。」

もっと時間と体力があれば、一緒に歌ったり、いろんな場所に遊びに行けたりするのに、と思いだせばキリがありません。自分の知らない世界で楽しそうにするわが子に、人知れず切ない思いを募らせることもあります。


会社を休まざるを得ない状況がある

家にいた頃はそうでもなかったのに、集団生活が始まると子どもはしょっちゅう熱を出すことがあります。

「明日から復帰という日に子どもが発熱。そのまま1週間熱は下がらず、結局、予定より1週間遅れで職場復帰しました。早速、出鼻をくじかれ、これから始まるワーママライフの厳しさを思い知らされた出来事です。」

ママの努力だけで防げるものではないとわかっていても、子どもの体調不良で会社を休まざるを得ない状況が続くと、会社に迷惑をかけているという自責の念は募るもの。パパや祖父母、病児保育など頼れる先を確保し、ママひとりで抱え込まないことが乗り越えられるかのカギとなります。

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これで楽になった!体験談

仕事を続けていく限り悩みはつきものですが、その悩みを誰かとシェアすることで、悩みが軽減されることもあります。

「保育園のママ友は、同じような境遇でがんばっている人が多く、ひとりでがんばっているわけではないと励まされる存在です。」

「職場に、もう子育てを終えたベテラン女性社員がいます。休みがちで、いつも謝ってばかりの私を見て『私も昔、そうだった。子育てはみんなでするものなんだから、職場のみんなに甘えられることはどんどん甘えなさい』と言われ、思わず涙が出ました。」

時間にも体力にも限りがあり、毎日どんなに努力していても限界を感じることも少なくありません。悩みを根本的に解決することは、


今すぐには無理かもしれませんが、その状況をひとりで抱え込まずに誰かと共有することができれば、気持ちは楽になります。


無理なときに、無理だと気付き、周囲の人に打ち明けられることも、ワーママには欠かせないスキルです。


仕事を辞めた人の体験談

家事に子育てに仕事に、全力で駆け抜けた結果、仕事を辞めるという選択をしたワーママもいます。

「復帰して3年、私が体調を崩したことをきっかけに退職を決意。仕事に家事に、もう全力を尽くしたので後悔はありません。収入は減っても、笑顔で子どもと暮らしていけたらそれでいいと今は思えます。」

「子どもが小学校にあがったのを機に正社員を辞めパートになりました。子どもとの時間を確保できる働き方にシフトできたことに、満足しています。」

ワーママであり続けることが唯一無二の選択肢ではありません。忙しく過ぎていく日々に疑問を感じたら、一度立ち止まり、本来の自分が望んでいることを整理してみるのも大切なことです。

ママになっても、自分らしい生き方を

ワーママ

誰も完璧な人なんていません。何もかも完璧にこなそうとがんばりすぎることよりも、ちょっとぐらいできないことがあっても、毎日あなたが笑っていられることの方が大事なのです。

辞めたい気持ちと辞めたくない気持ちの間で、悩み続けるワーママは少なくありません。仕事を辞めたり、変えたりすることで、あなたや家族が笑っていられるのであれば、それも選択肢のひとつ。仕事も育児も、ママひとりでがんばることではありません。

ときには誰かに頼ったり、無理なことは諦めたりしながら、ちょうどいいバランスを見つけていくことが、ママも家族も幸せに暮らしていくためのヒントです。

2017.09.08

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