産後の育児でストレスを感じてしまい、どのようにストレス発散すればよいのか知りたいママもいるかもしれません。今回の記事では、産後のママたちが感じたストレスとその原因やストレス発散法を、ママたちの体験談を交えてご紹介します。
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産後のママたちはどのような状況でストレスを感じているのでしょう。ママたちに聞いてみました。
「うちの子はよく泣く子で、おむつを替えたり抱っこをしてもなかなか泣き止んでくれないことが続き、私も思わず泣いてしまいました」(20代ママ)
「友だちから遊びの誘いがあっても、小さい子どもをいっしょに連れて行くことができず、誘いを断る事が多くなったときには、自分だけ孤独だなと感じてしまいました」(30代ママ)
子育てが思うようにいかなかったり、子どもがいて家から出られず孤独を感じたりする状況が、産後のママたちにとってはストレスになるようです。産後のママがストレス発散できないままだと、気持ちに余裕が持てないことや、いつまでたっても疲れが取れないことにつながるかもしれません。
ストレスの原因やストレス解消するための方法にはどのようなことが考えられるでしょうか。
産後にストレスを感じる原因は何なのでしょうか。どのようなことにストレスを感じたのかママたちに聞いてみました。
「洗濯や食器洗いなどの家事をしていても、赤ちゃんが泣く度に手を止めていると、思うように家事を進めることができずつらく感じることがありました」(30代ママ)
「夜中の授乳で睡眠時間を長く取れなかったり、赤ちゃんが泣いて、ご飯を食べたいときに食べることができなかったりする状況が続き、毎日クタクタでした」(20代ママ)
産後、赤ちゃん中心の生活スタイルにうまくあわせられず、自分の思うようにいかないことがストレスの原因となることもあるようです。ママの中には、子どもが生まれる前まで持てていた趣味の時間などが取れなくなり、ストレスになったという声もありました。
「1日中家で赤ちゃんとすごしている中で、飲み会などで家をあける時間が長い夫を羨ましく思うことがありました」(30代ママ)
「夫はオムツ替えやミルク作りなど、できることを手伝ってくれようとしていましたが、私の期待が高すぎたのか、少しでも思ったように動いてくれないことがあると腹が立ってしまいました」(20代ママ)
夫の行動が、産後ママのストレスの原因になることもあるようです。産後は育児疲れなどが原因でママの気持ちに余裕が持てないことや、育児に対して夫への期待が高まっていることもあるかもしれません。
そのような場合には、ママは自分の思いとは異なる夫の行動などにストレスを感じやすくなるのかもしれません。
「初めての子育てで、わからないことが多く、相談する人が周りにいないときには、どうすればよいか悩んでしまいました」(20代ママ)
「まだ話すことができない子どもと1日中家の中にいると、夫が仕事から帰宅するまで誰とも話をしない日もあり、会話できない時間が続くことにストレスを感じました」(30代ママ)
話し相手がいないことがストレスの原因だと考えたママもいるようです。ママの中には、暑い日には赤ちゃんの体調が気になり外出を控えていたため、夫以外と話す機会が少なくつらかったという声もありました。
産後に感じたストレスはどのように発散すればよいのでしょうか。ママたちが実践したストレス発散方法を聞いてみました。
「夜間の授乳で毎日寝不足の状態が続き、疲れが取れずにいました。日中子どもが寝ている時はできるだけいっしょに寝るようにしたら、気力や体力を回復できたように思います」(20代ママ)
「実家の母が家に来てくれたとき、母に子どもを見てもらい、2時間ほど1人で寝させてもらいました。とてもスッキリして、気持ちが前向きになりました」(30代ママ)
産後から続く昼夜問わない育児で寝不足のママは、思い切って寝ることがストレス発散につながるかもしれません。睡眠時間を確保することで、家事や育児を前向きに取り組めるようになったというママの声もありました。
「買い物へ行った時に、プリンやケーキなど食べたいデザートを買っておき、子どもが寝たあとに自分のご褒美として食べるようにしていました。ちょっとした贅沢をすることで、明日も1日がんばろうと思うことができました」(20代ママ)
「夫が休みの日には、午前中だけ子どもをみてもらい、昔から趣味だったジョギングをしていました。趣味に没頭する時間を持つことが私のストレス発散になりました」(30代ママ)
自分へのご褒美や自分のための時間を持つことがストレス発散になったというママの声がありました。ママの中には、『週に1度』などタイミングを決めておくことで、毎日の家事や育児をがんばることができたという声もありました。
「地域の子育て支援センターへ行くと、同じ子育て中のママやスタッフの方と、他愛のない話や悩みなどを打ち明けることができ、気持ちがスッキリしました」(30代ママ)
「同じ子育て中の友人を誘い、子連れでランチに行きました。同じ悩みを持っていたり共感しあえることができて、ストレス発散になりました」(30代ママ)
人と話す機会を作ってみるものストレス発散につながりそうです。地域の子育て支援センターは、子どもの遊び場だけでなく、ママたちが話をすることのできる場にもなるようなので利用してみるとよいかもしれません。
産後のママがストレスを感じる原因は、さまざまのようです。産後の疲れや慣れない育児で、ストレスがたまっていると感じるときには、自分へのご褒美の時間を作ったり、人と話したりすることでストレス発散してみてはいかがでしょうか。産後は、生活の中にうまくストレス発散の時間を取り入れられるとよいですね。
2018年08月21日
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