夫婦のルールブックとは。円満でいるための心がけやノートを使った気持ちの整理

夫婦のルールブックとは。円満でいるための心がけやノートを使った気持ちの整理

夫婦や家族が笑顔でいるためには、ある程度のルールが必要と考えるママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、お金や子育てなど、家族間におけるルールブックの内容と、夫婦円満でいるための心がけやノートの使い方についてママたちの体験談をご紹介します。

夫婦や家族のルールブックは必要?

もともは他人であった夫婦がいっしょに暮らす上で、ルールを設けた方がよいのでしょうか。実際に、夫婦や家族間でルールが必要と感じるのか、ルールがないことで困ったことについてママたちの声を聞いてみました。

「産後の仕事復帰を考えていたので、妊娠中から子育てや家事に関することを夫婦で話しあってノートに書きこんでいました。我が家のルールブックとしてお互いの意見を共有し、家族で協力しようという意識が強まったと思います」(20代ママ)

「我が家では夫婦で財布を別にしているのですが、お互いのお金の使い方が曖昧になっていることで喧嘩することがありました。結婚するときに、お金に関するルールブックのようなのものを決めておけばよかったと感じています」(30代ママ)

ルールを決めていなかったことで、後になってそれぞれの意見の食い違いが起きて困った夫婦もいるようです。夫婦で価値観を共有するためにも、それぞれの家庭におけるルールブックの必要性や内容について一度話しあっておくのもよいかもしれません。

夫婦2人で決めているルール

夫婦のルールブックについて、具体的な内容と設けてよかった点を聞いてみました。


お金や交友関係

「お金の管理や使い方について夫婦で話しあい、大きな買い物をするときは必ず相談すると決めています。夫に相談することで一旦冷静になれるので、衝動買いして後悔することが減りました」(30代ママ)

「異性もいる集まりに行くときはお互いに確認しています」(20代ママ)

お金や異性の友人との交友関係は、夫婦にとって話しあっておきたいことのひとつのようです。 後々トラブルになることを防ぐためにも、お互いが不安に思っていることを共有しておくことも大切かもしれません。


時間のすごし方

「月に一度は、必ず夫婦でデートすることをルールにしています。デートの前には行きたい場所ややりたいことを考えるのでよい気分転換になっています」(20代ママ)

他にも、お互いに一人暮らしが長かった夫婦からは、結婚するときにお互いの時間も尊重することをルールにしたという声が聞かれました。それぞれの趣味を楽しむ時間を持つことで気持ちにも余裕が生まれ、結婚生活がより充実したものになるかもしれません。

こちらの記事も読まれています

夫婦で決めた子育てのルール

子どもが生まれるときに夫婦で決めたことや、家族におけるルールについてママたちに聞いてみました。


子どもとの約束事

夫婦のルールブック
spass/shutterstock.com

「小学生の息子との約束で、平日のゲーム時間を決めています。夫もゲームが好きなので休日に子どもといっしょに遊んでいますが、必ず宿題が終わってからというのは守ってもらうようにしています」(30代ママ)

他にも「挨拶をする」「朝食はみんな揃って食べる」といったことを家族のルールにしているママもいるようです。夫婦で違うことを言って子どもが混乱しないように、最低限守ってもらいたいことを家族のルールブックとして共有しておくとよいかもしれません。


分担の仕方

「お互いに仕事を持っているので、保育園の送り迎えや寝かしつけなどを分担しています。夕食のあと私が食器を洗うときは、夫が子どもをお風呂に入れるなどスムーズに家事や子育てができるようなルールにしています」(30代ママ)

夫婦で共働きの場合、子育てを協力しあうためのルールを決めておくことも大切かもしれません。お互いが得意な家事や負担を感じている部分を共有し、無理のないやり方を見つけられるとよいですね。


子どもを叱るとき

「夫が子どもを叱ってるときは、私は静かに見守って口を出さないようにしています。お互いの叱り方に関して気になったことは、子どもの前で指摘せず夫婦で話しあうようにしています」(40代ママ)

叱り方に関して意見が食い違った場合でも、子どもの前ではお互いのことを悪く言わないように決めている夫婦もいるようです。他にも、日常の細かいことに関してはママが注意し、パパにはここぞという場面で叱ってもらうという声もありました。

夫婦円満のために心がけていること

ルールブックに載せていない小さなことで、ママたちが普段心がけている夫婦円満の秘訣はあるのでしょうか。


日頃から感謝を伝える

「夫にはよく『〇〇してくれて嬉しい』と感謝を伝えています。素直な気持ちで言っているのがわかるのか、夫もどんどん家事に協力的になっているように感じます」(30代ママ)

長い年月をともにすごす夫婦だからこそ、相手を思いやる言葉を積み重ねていくことで絆も深まっていくのではないでしょうか。相手から言われるのを待つだけでなく、自分から日頃の感謝を伝えてみるのも夫婦円満の秘訣かもしれません。


異性だからこその違いを認める

「長くいっしょにいるほど、男性と女性では考え方や感じ方が違うのだと実感します。それぞれの違いをマイナスに考えるのではなく、異性同士で能力が違うからこそ補いあえると捉え、自分の価値観を押しつけないようにしています」(40代ママ)

夫婦といっても別の人間で、異性ともなるとお互いに理解できない部分もあるでしょう。違うことを認めることで、お互いを許しあえるよりよい夫婦関係でいられるかもしれません。


気持ちをノートに書いて整理する

「自分の考えや感情を俯瞰するためにノートを使っています。ノートに自分が何が嫌だと思ったか、なぜそう感じたかを書いているうちに落ち着いてきて、夫に『私はこうしていきたい』か冷静に伝えることができます」(30代ママ)

いきなり怒りや不満をぶつけても、本当に話したいことが伝わらずじまいで疲れてしまうこともあるのではないでしょうか。ノートを使って感じたことを書き出すことで、自分の気持ちを整理するよいきっかけになるかもしれません。

家族の居心地がよくなるルール作りを

夫婦のルールブック
iStock.com/Yagi-Studio

夫婦円満でいるためにはある程度のルールが必要と考えるママもいるようですが、細かく決めすぎると窮屈に感じてしまうこともあるかもしれません。異性であるからこその違いを楽しんだり、感情的になる前にノートに書き出したりして自分や家族が居心地よくすごせるよう工夫できるとよいですね。

この機会に、我が家のルールブックを考えてみてはいかがでしょうか。

2018.08.27

家族カテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
夫婦2人で全部は無理?「子育て・家事・仕事」現代子育てに素敵な選択肢を

共働き家庭が増加している昨今、夫婦ともに実家が遠いと、どうしてもシッターが必要になることもあるのではないでしょうか。今回の記事では、共働き家庭のママが有資格者のみが登録できるKIDSNAシッターのサービスをはじめて利用した様子をレポートします。