バースプランとは?書き方や記入例、ママたちおすすめの具体例、注意点など

バースプランとは?書き方や記入例、ママたちおすすめの具体例、注意点など

出産準備のひとつであるバースプランについて、出産を前に書き方や内容に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。バースプランとは何なのか、帝王切開の場合はどうするか、記入例や具体例など気になることはたくさんありますよね。どのようなお産にしたか、周りのママたちに出産状況について調査しました。

バースプランとは

妊娠して初めてバースプランを知ったママやパパも多いのではないでしょうか。バースプランと聞くと、分娩方法のことを思い浮かべるかもしれませんが、それだけではないようです。出産のために入院し、どのようなお産にしたいか、産後退院するまでどう過ごしたいかを計画するのが一般的にバースプランと言われています。

バースプランの具体例にはどのような内容があるのでしょう。周りのママたちの声を参考に、書き方や気にかけたいポイントなどについて紹介します。

バースプランの書き方

バースプランを書く妊婦さん
LDWYTN/Shutterstock.com

バースプランはどのように書くとよいのでしょう。書き方について紹介します。


産院によっては専用の紙をもらう場合も

バースプランをどのように取り入れているかは産院によって異なりますが、産院側でバースプランの用紙を準備している場合もあるようです。用紙を手渡しされるタイミングやいつまでに記入すればよいかなど、あらかじめ助産師さんや看護師さんに確認してみてもよさそうですね。書き方がわからない場合、看護師さんなどに聞くと丁寧に教えてもらえる場合もあるようです。初産で出産がどういうものかイメージしにくい場合など、事前に相談してみてはいかがでしょうか。


バースプランの用紙を自分で用意する場合

産院側で特に用意がなく、バースプランを自分で一から書いて用意する場合もあるでしょう。書く内容も大切ですが、まずはバースプランの用紙を受け取ってもらえるか、いつ相談したらよいかなどを確認できるとよいでしょう。

バースプランには、夫婦の名前や生年月日、出産予定日や診察券番号も記入しておくと、誰のバースプランか病院側も把握しやすいかもしれませんね。

バースプランの記入例<お産編>

バースプランの内容はどのようなものがあるでしょう。お産についてのバースプランの記入例をご紹介します。


分娩方法

お産方法にもいろいろな方法がありますよね。自然分娩や和痛(無痛)分娩など、どのようなお産を望むかを記入できるとよいでしょう。陣痛がなかなかこないときに促進剤を使用するか、赤ちゃんが出にくいときの吸引や会陰切開をするかなどもバースプランで意志を伝えることは可能のようです。妊娠中の状況や出産状況によっても選択肢は変わるので、医師や助産師さんと相談できるとよいですね。


分娩中の環境作り

陣痛から分娩、体調回復まで同じ部屋で過ごせるLDRなどでは、自分で好きなように環境作りができる場合もあります。好きな音楽をながしたり、アロマを炊いたり、自分がリラックスしやすいアイテムがあればバースプランに記入してみてはいかがでしょう。産院でLDRなどを見学できるなら、お産のイメージがしやすいかもしれませんね。LDRを取り入れていない産院でも、陣痛室でリラックスできるよう希望を聞いてくれる場合も多いようです。出産までの時間は人によってそれぞれです。長時間かかる場合もあるので、少しでも寛げるよう工夫してみてはいかがでしょうか。


夫や家族に望むこと

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iStock.com/Yagi-Studio

陣痛中や分娩のとき、夫や家族にどのように接して欲しいかもバースプランに書いておけるとよいでしょう。陣痛中や分娩中に「〇〇して」と言葉で伝えるのは難しいかもしれません。実母には常に側にいて欲しい、夫にへその緒を切って欲しいなど、希望があれば記入できるとよいでしょう。出産の様子をビデオに収める場合、三脚の持ち込みができるかや、誰が撮るのかなども決めておくと安心かもしれませんね。


家族立ち会いの有無

いざ赤ちゃんが産まれるときは誰が側にいて欲しいのかは、バースプランには忘れずに記入できるとよいでしょう。夫は側にいて欲しいけど義理の両親は席を外して欲しい、そんな場合もありますよね。ママが口頭で伝えるよりも、看護師さんなど病院側から伝えてもらった方がよりスムーズかもしれません。産院によっては立ち会いできる人が決められてる場合もあるようです。夫が立ち会うかどうかも含め、夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。


帝王切開の場合

計画的に帝王切開する場合もあれば、急きょ帝王切開となる場合もあるかと思います。帝王切開だとできることが限られるかもしれませんが、産院によってはママの希望をできるだけ叶えてくれる場合もあるようです。産後すぐに抱っこするのが難しいようであれば、出産直後に赤ちゃんとママの写真を撮ってもらうのもよいかもしれません。計画帝王切開なら、できることとできないことを看護師さんなどに聞いてみるのもよさそうですね。 

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バースプランの記入例<産後編>

バースプランは出産時だけではありません。産後はどのように過ごしたいかも考えてみてはいかがでしょう。産後のバースプランの記入例についてご紹介します。


赤ちゃんへのメッセージ

出産直後、赤ちゃんへどのような言葉をかけたいですか?名前が決まっているなら名前を呼んでみたり、「待ってたよ」「産まれてきてありがとう」などの言葉もすてきですよね。

出産直後は疲れてしまい、ママが声をかけてあげられない場合もあるでしょう。赤ちゃんへのメッセージが決まっているなら、事前に夫に伝えておいてもよいかもしれませんね。


母子同室について

産院によって異なりますが、母子同室で過ごすタイミングを選択できる場合もあるようです。産まれたその日から母子同室で育てたいのか、一晩休んでから母子同室がよいのかなど、希望があれば記入してみてもよいでしょう。


産後の授乳方法

出産してしばらくすると、授乳や調乳指導が始まります。できるだけ母乳で育てたいのか、ミルクと混合したいのかなど、こだわりがあればバースプランに書いておくとよいでしょう。状況によってはミルク中心で育児をしたい場合もあるかもしれません。母乳の出る量などは出産後はじめてわかる場合が多いようなので、看護師さんや助産師さんと相談しながら、ママと赤ちゃんにあった授乳方法を見つけてみてはいかがでしょうか。


退院後の生活について

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退院したあとどのように過ごすのか、バースプランに記入する場合もあるようです。退院間もない間は実母や義母が側にいてくれる場合もあれば、退院してすぐに日中一人で赤ちゃんのお世話をする場合もあるでしょう。里帰り出産した場合、いつまで地元にとどまるかなどもありますよね。退院後の過ごし方についてバースプランに具体的に書いておくと、退院後の生活を踏まえたアドバイスを病院側もしやすくなるかもしれませんね。

バースプランで気にかけたいこと

バースプランはどのような点に注意して考えるとよいのでしょう。用紙に書きだす前に気をつけたいポイントについてご紹介します。


何ができるかを産院へ確認

分娩中や産後に何ができるのかは、産院によってさまざまです。へその緒を自分で切ったり、産後はまず夫に子どもを抱っこして欲しいなど、こだわりたい内容があれば早めに産院に相談してみてはいかがでしょう。できないことがあらかじめ確認できれば、バースプランの内容もより具体的に考えられるのではないでしょうか。


必ずしも望み通りとはいかない

いろいろなバースプランを考えてはいても、出産は予定通りにいかない場合もあるでしょう。普通分娩の予定が帝王切開になったり、仕事中の夫は立ち会いに間に合わないかもしれません。「思い通りにならなくても仕方ない」という心構えをしておくと、後から残念な気持ちになりにくいかもしれませんね。


夫や家族と話し合う

出産はママの気持ちも大切ですが、パパになる夫の気持ちも大切にしてあげたいですよね。家族みんなが希望するお産ができるよう、まずは夫婦間でよく考えてみてはいかがでしょう。上の子がいる場合、出産中は実家などで預かってもらう場合もあるかもしれません。病院の待合室で祖父母といっしょに待っていて欲しいなら、事前に伝えておく必要もありますよね。ママ一人で考えず、必要があれば家族で話し合って決めてみてはいかがでしょうか。

どのようなお産にしたか、ママたちおすすめバースプラン

周りの人がどのようなバースプランを作っているか、気になる方も多いのではないでしょうか。どのようなお産にしたか、周りのママたちにおすすめのバースプランについて聞いてみました。


分娩環境に関するバースプラン

「においづわりが続いていたので『部屋をできるだけ無臭にしてください』と書きました。『無臭は難しいけどできる限り気にかけます』と言ってもらえたので安心しました。陣痛が始まってからはにおいを気にする余裕もなかったのですが、陣痛の波がおさまったときに気持ち悪くならずにすみました。好きな香りや落ち着く香りがあれば、バースプランに書くのもおすすめです」(30代ママ)

「妊娠中期くらいから毎日決まったオルゴールの音楽を聴いていました。出産中もその曲があったら赤ちゃんといっしょにリラックスできるかなと思い、バースプランに記入してCDを持ち込みました。陣痛がおさまったときにいつもと同じ曲が流れていたので、周りの騒音を気にせずにすみました」(20代ママ)

周りのママに話を聞くと、できるだけ出産に集中できるよう環境を整えている場合もあるようです。陣痛中や分娩中は気になることがあっても、なかなか伝えられないかもしれません。香りや音楽など環境に関する希望があるなら、バースプランに書いてみてはいかがでしょうか。


出産に関するバースプラン

「夫にへその緒を切ってもらうこと、赤ちゃんが産まれたら一番最初に夫に抱っこしてもらうことをバースプランに書きました。産院の方針で、一番最初の抱っこは私がしましたが、へその緒は夫が切りました。『父親になる自覚が持てたと』と後から言われたので、夫婦で出産に携われたようで嬉しかったです」(30代ママ)

「産後の処置が終わった後に胎盤を見たいとバースプランに書きました。見る機会もなかなかないですし、お腹の中で赤ちゃんに栄養を送ってくれたんだなと思うと記念に見ておいてよかったなと思います。次の子を産むときも、やっぱり見せてもらうつもりです」(20代ママ)

より印象深い思い出として残せるよう、胎盤を見たりへその緒を自分たちで切るようバースプランを立てたママもいるようです。産院によってどこまで参加できるかは異なりますが、今しかできない貴重な体験ではありますよね。バースプランの一つとして、夫や産院に相談してみてはいかがでしょうか。


産後に関するバースプラン

「できるだけ母乳で育てたいとバースプランに書きました。産後はあまり母乳の出がよくなかったので入院中は混合でしたが、助産師さんが丁寧にマッサージ方法を教えてくれたのがうれしかったです。退院後は自分でも母乳ケアができたので、記入したかいがありました」(20代ママ)

「産後すぐに赤ちゃんと一緒に過ごしたいと思いバースプランで希望していましたが、産後私が体調を崩していたこともあり、母子同室は産後3日経ってからでした。当時は残念な気持ちもありましたが、今思えばあのときしっかり休ませてもらえてよかったです」(30代ママ)

授乳方法など、バースプラン通りにいかない場合もあるかもしれませんが、希望を伝えておくと適切な指導を受けられる場合もあるようです。産院ではママや赤ちゃんの体調を優先に対応してもらえるので、バースプランと異なった場合は指示通りに過ごせるとよいのではないでしょうか。

バースプランの書き方はママ次第

笑顔の妊婦
iStock.com/kohei_hara

周りのママに話を聞くと、バースプランに書く内容はママやパパによってさまざまでした。書き方に迷ったら、出産中に夫や家族に何をしてほしいか、産後はどう過ごしたいかなどの記入例を軸に検討してもよいかもしれません。どのようなお産にしたか、周りのママに具体例やおすすめを聞いたりバースプランによく書かれている例文などを看護師さんに聞くのも参考になりそうですよね。帝王切開の場合でも思い出に残る出産ができるよう、自分が思い描くバースプランとは何か、考えてみてはいかがでしょうか。

2018年07月16日


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