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2016年10月05日

そもそもハロウィンってどんなイベント?日本にも似た行事があった!?

最近は日本でも盛り上がりをみせているハロウィン。各地でさまざまな仮装イベントが開催されていますが、そもそもハロウィンってどんな行事なのか、その由来を知っていますか?実は日本にもハロウィンに似た行事があるんです。ハロウィンの由来と、ハロウィンに似た行事についてまとめてみました。

ハロウィンの由来

古代ケルト人のお祭りだった

ハロウィンの起源は古代ケルト人の死者たちのよみがえりの節句、「万霊節」だと言われています。10月31日の夜中、病気や災害で亡くなった人々の霊がよみがえり供養されました。そして11月1日から新しい1年が始まるとされていました。日本で言うと、お正月とお盆が一緒に来るような特別な日だったようです。

カブからカボチャへ

やがてそれがキリスト教の暦に取り入れられ、「万聖節」というすべての聖人を記念する日になりました。そして、ヨーロッパからアメリカに渡ったアイルランド人たちが、もとはカブで作っていた提灯にカボチャを使うようになり、また仮装した子どもたちがお菓子をもらう儀式へと変化しました。

魔除けのための仮装とお菓子

ケルト人は、10月31日の夜には死者の霊といっしょに幽霊や魔女が現れると信じていました。その悪霊を追い払うために、恐ろしい格好をして町を歩いたといわれています。

日本にも似た行事がある?

ケルト文化にハロウィンの原型があることが分かりました。しかし、不思議なことに、ケルト文化とは遠く離れた日本にもハロウィンに似た行事があるんです。

西日本の「亥の子(いのこ)祭り」

「亥の子祭り」は西日本を中心に、十二支の亥の月にあたる旧暦10月の亥の日、亥の刻(午後9時~11時)に行われます。

「亥の子祭り」では、子どもたちが藁を束ねた藁鉄砲か、何本もの荒縄で縛った丸石を持って、グループになって家々を訪ねます。そして、藁鉄砲で地面を叩いたり、丸石で地面をついたりする「亥の子づき」を行います。これは土地の邪霊を鎮め、土地の神に力を与えて豊かな収穫を祈るというおまじないだといわれています。 地面を叩いたりついたりするときに、唱えごとをする風習がありますが、地域によって唱えごとの内容は様々です。
出典: 暮らし歳時記

子どもたちが唱えごとをするのも、ハロウィンの「トリック・オア・トリート」に似ていますね。

北海道の「ロウソクもらい」

北海道には、子どもたちが浴衣を着て、ちょうちんを持って近所の家々をまわる「ロウソクもらい」という行事があります。夕方から夜にかけて歌を歌いながら歩き、ロウソクやお菓子をもらうそうです。まるでハロウィンですね。

なぜロウソクなのかというと、その由来は「ねぶた祭り」にあるといわれています。この「ロウソクもらい」が特にさかんに行われている函館は青森からの移住者が多かったので、「ねぶた」の照明であるロウソクを子どもが集めてまわっていたということです。

他の国にもあった!

メキシコの「死者の日」

「ガイコツ祭り」と呼ばれるほど町中がガイコツの人形であふれかえる、メキシコの「死者の日」。10月31日〜11月2日にかけて行われる死者の霊を祀る行事です。先祖や死者の供養をするために、ガイコツのお菓子やパンが供えられるお祭りで、無形文化遺産としてユネスコの世界遺産にもなりました。

ドイツの「ヴァルプルギスの夜」

ドイツのハルツ地方で行われる魔女祭りで、毎年4月30日になると町中が魔女の仮装をした人でいっぱいになるそうです。このお祭りは、エストニアやスコットランドなどでも行われます。

由来は、古代ケルト人が5月1日に祝う冬の終わりの行事。大きなかがり火が焚かれ、その上を飛び越えたり、火のまわりで踊る前夜祭が、中世に魔女と結びついてドイツの「ヴァルプルギスの夜」になったと考えられています。

アイルランドのハロウィン

ケルト文化の本拠地であるアイルランドではどのようにハロウィンを過ごすのでしょうか。

結婚や健康を占う

10月31日の夜は、古代のアイルランド人にとって特別な時間だったようです。1年が移り変わり、あの世とこの世とが交差する時でした。そこで、未来を知るための「占い」の習慣ができたようです。

例えば、ちょうど日本人がおみくじで幸運かどうかを占うように、昔アイルランドでは、若者は未来を占ういろいろな方法を知っていました。その一つは、木の実にカップルの男女の名前を付けて火のそばに置くというものです。もし、木の実がはじけて離れたら、そのカップルは問題の多い結婚生活をすることになるでしょう。その他に、テーブルの上に4枚の皿を置いて、それぞれに、水、指輪、土、塩、を入れるというものもあります。目隠しをした女の子、もしくは男の子が、お皿を触ります。水のお皿を触ったら、将来外国に住むことになるでしょう。指輪は結婚すること、土は独身、そして塩は成功を意味します。
出典: アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン

「バーンブレック」を食べる

「バーンブレック」は、ドライフルーツ入りのケーキ。10月の終わりになるとアイルランドでは、このケーキを焼いたり買ってきたりしてみんなで食べます。このケーキ、食べるだけでなくやっぱり占いにも使うようです。

もし、ケーキの中に指輪が入っていたら、早婚を意味します。コインかそら豆が入っていたらお金持ちになるということ。ボタンは独身、えんどう豆は貧乏になることを意味します。
出典: アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン

ケーキを焼く前に、指輪やコインを油紙に包んで生地のあちこちに仕込むようです。楽しそうですね!

まとめ

近年、日本でもハロウィンのイベントがいろんな場所で開催されています。子どもたちにとってはお菓子をもらえる楽しい日。町でも仮装している人たちをたくさん見かけるようになりました。

ケルト人が抱いていた、生きる者にとって避けられない死に対する畏怖や恐怖、故人をしのぶ気持ちは、洋の東西を問わず人間に共通しているもの。そう思うと、遠い異国のイベントだと思っていたハロウィンにも親近感がわくのではないでしょうか。Happy Halloween!

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